マキシシリーズにおいて、クーペ&オープンという革命的な異端児。
『メルセデス・ベンツ SLK350 ブルーエフィシェンシー』
メルセデスベンツの名前を聞けば、コンパクトな初代Aクラスや、高級志向の強いSクラス、そしてミニバンのVクラス、さらにトラックのウニモグ等とと幅広いドイツの自動車メーカーだが、今回マキシシリーズにおいて国内版に登場した『SLK350 ブルーエフィシェンシー』を触れてみよう。
ベースとなっているSLKは、2011年に登場した3代目のR172という型式。
搭載されているエンジンは3.5リッターのV型6気筒の『M276型』と呼ばれるユニットを搭載され、最高出力は306馬力、最大トルクは3,500回転から37.7kgmを発生し、トランスミッションは7速AT『Gトロニックス』というギアを搭載されているのだが、マキシでは何故か6速マニュアルミッションに変更されており、これと同じ対処は以前紹介したスバルのレヴォーグと同じ処置となる。
SLKシリーズは1996年に登場したクーペ&カブリオレというジャンルを誕生したモデルであるが、元々1994年にCクラスの2シーター方式のライトウェイトオープンカーとして誕生したのが始まりで、2代目は2004年から2011年までに生産されており、その2代目にあのF1でお馴染みのチーム マクラーレンとタッグを組んだ『SLRマクラーレン』というとんでもない怪物マシンを発表し、日本では50,000,000円オーバーで発売されていた事もあり、SCEのグランツーリスモ4にも登場しているのでご存知の方もいらっしゃるはず。
その今作マキシに参戦している3代目は、SLRマクラーレンみたいな過激さは無いものの、特に注目すべき点は環境性能だ。
『ブルーエフィシェンシー』は、燃費向上と環境性能、温暖化の原因となっているCO2の排出削減メルセデス・ベンツ独自のテクノロジーで、ヨーロッパでは日本以上に環境基準が厳しい事で有名であるが、近年ではクリーンなディーゼルエンジンの性能も非常に高い事で有名で、一部のレーシングマシンのエンジンもディーゼルエンジンを起用されてるメーカーも少なくない。
そのお陰で燃費はメルセデス・ベンツのSLKシリーズにおいて『13.2Km/L』という燃費を実現している。
2012年に、ブルーエフェシェンシー1周年記念として特別仕様の『SLK200 ブルーエフェシェンシー 1stアニバーサリーモデル』が発表され、オプションで『レザーセレクション』も選択できるという豪華なモデルも登場。
翌年には『SLK 200 Radar Safety Edition』、2014年夏には『SLK 200 Carbon LOOK Edition』も登場したが、SLKシリーズは2015年を以て生産終了という公式アナウンスされ、次期主力として『SLCクラス』という名前に切り替わる予定だ。
また海外版のマキシ5にて、そのSLシリーズの姉妹版ともいえる『SLS AMG』という車種が参戦しており、こちらは2009年から2014年に生産されたメルセデス・ベンツの2シータースポーツカーで、ドアがガルウィング方式という特殊なモデル。
日本では2010年6月に正式導入を決定、9月に納車されたが去年いっぱいを以て生産終了となり、次期モデルとして同年秋に『AMG GT』という次期主力モデルにバトンタッチされた。