215作品目、今月最初の作品もSTG作品…今回は1999年にコナミ・デジタルエンターテイメントの『グラディウスIV 復活』を触れてみたいと思います、『III』から10年ぶりのナンバータイトル。
前作の戦いにおいて、バクテリアンを見事倒し、平和な時が続いていた惑星グラディウスに再び新たな脅威の魔の手が襲い掛かり、再びビッグバイパーが出撃する物語になっています。
操作方式は8方向レバー+3ボタン方式、メインショットとミサイル、パワーアップとACグラディウス独自の構成で、道中にパワーアップカプセルをゲットしてパワーアップゲージを決定してパワーアップしながら、敵の要塞へ向かいます。
各ステージの最深部にいるボスを撃破するとクリア、敵弾や敵、障害物に触れると1ミスとなり、復活パターンは一定区間からリスタートによる定番の『戻り復活』方式、残機ゼロでゲームオーバーですが、初回70,000点、以後150,000点ごとにプレイヤーエクステンド。
全9ステージ構成のエンドレス制度、高次周になると撃ち返し弾を放ってくる仕様になります。
1989年に発表された『グラディウスIII 伝説から神話へ』から登場してから10年…シリーズファンの大半が物語は完結したと思われ、その後にパロディウスシリーズが継承してグラディウスシリーズの路線継承を引き継いだのですが、90年代に入ってからグラディウスシリーズは、それほど印象に残るような名作を残していなかったという部分が強く、中期に3D仕様の『ソーラーアサルト』、沙羅曼蛇の続編である『沙羅曼蛇2』はあまり知名度や良い評価とはいえずに不発に終わってしまい、家庭用では『グラディウス外伝』を発表したのにも関わらず、あまり知名度的に微妙な感じでした。
90年末期に入って突如、まさかのグラディウスシリーズを復活として登場したのが、この『グラディウスIV 復活』というワケです。
●PS2版 グラディウスIV 復活 プレイ動画 5番兵器仕様
今作の機体別による武装は、前々作の『グラディウスII GOFERの野望』から1番~4番兵器と、今作新登場の5番兵器と6番兵器が追加されています。
5番兵器の武装一覧で、ミサイル兵器が全方位へ放射線状に投下後、一定時間後に爆風を放つバーティカルマイン、レーザー兵器はアーマーピアシング、一方の6番兵器のミサイル兵器はミサイルボタンの押す時間によって間隔が変わるフライングトゥーピドー、SFC版グラIIIで採用された連射可能のツインレーザーとなっていますが、特に5番兵器と6番兵器は非常に癖の強い兵器であるため、初心者にとっては結構熟練度が試される武装になっています。
一方、グラIIサイド兵器群はリップルレーザーがSFC版グラIIIに近い能力になり、地形による貫通能力が消されてしまったため、前作のAC版グラIIIみたいな効力が期待できなくなった他、火力面も前作よりやや弱くなってますね。
ゲームバランス的に前作AC版グラIIIみたいな最初の面からかなり飛ばしまくりという部分はないものの、やはり難易度は非常に高い分類に入るのは事実で、今回はアドリブ要素の強い攻略で進まないと一見さんでも殺される部分が意外に多いのも事実。
特に2面の植物面のツタ系植物を破壊しないと意外に道を阻む部分も多く、ツル部分を撃って道を確保するか、本体を破壊して進むかのどちらかの選択技を選ぶ部分もありますが、高次周になると配置が異なる箇所があり、下手すると変な所でしっぺ返しを喰らう事もありますね。
このグラディウスIV…面の構成及びギミックが前々作のIIを参考にした事を公式で明かされていたらしく、この辺に関して一部ファンからあまり良い評価を得られなかった同時に、この時のコナミは既に音楽ゲームのビートマニアシリーズでブランドを開花し始めた頃であり、この時にグラディウスシリーズを出したため、ビーマニシリーズの陰に隠れてしまったという悲しい運命を背負わされ、さらにエンドレス制度であるため、高次周まで進むプレイヤーによる長時間プレイでインカム率もあまり得られなかったため、この辺も店側としてはあまりいいものではなかったというのも…。
個人的にはSFC版・AC版グラIII、グラII、初代グラと4番目に続いてプレイしていたのですが、意外にPSP版で4周目まで進んだ経験がありますけど、AC版だと7面の高速面が非常に肝であり、大半が壁にぶつかって死亡というオチで泣かされましたからね。
まぁ、グラIIの後にIVをやったら確実に気付きます。(笑)
特に1面の金属流体面がIIの人工太陽ですから…全部語るとキリが無いので、この辺は皆様の目でご確認してもらえれば。
他機種ではPSP版の『グラディウスポータブル』、PS2版の『グラディウスIII&IV 復活の神話』のみですが、個人的にはPSP版がオススメですね。
途中でセーブして再度ロードして進むという作業ができますので。
実機のAC版は、残念ながら見つけにくいというのが難点…最近あまり見なくなりましたからね。