218作品目、今回は1988年にコナミ・デジタルエンターテイメントからリリースした『サンダークロス』を触れてみたいと思います…タイトルだけで知ってる方もいらっしゃる方もいるかもしれませんね。
自機ブルーサンダーが巨大な機械化軍団に挑むという内容のSTGになります。
操作方式は8方向レバー+2ボタン方式、メインショット発射とオプションの間隔変更、スペシャルウェポン所持中はスペシャルウェポン発射となります。
障害物や敵、敵機に触れると1ミス、残機ゼロでゲームオーバーですが、一定スコアを超えると1UPするエクステンド制度を実装。
全7ステージ構成のエンドレス制度です。
●AC版 サンダークロス プレイ動画
1988年のコナミSTGで最も大ニュースとなった『グラディウスII GOFERの野望』が登場した同じ年に登場したサンダークロス。
グラディウスシリーズからの脱却を狙ったという指向の狙いのSTGですが、あまり話題にならずに陰に隠れてしまった作品になり、メジャー的になったという部分も少し残念な結果で終わってしまいました。
しかし、後のグラディウスシリーズやパロディウスシリーズにおいて、サンダークロスの能力をそのまま継承したシステムやBGMで採用される部分もあり、極上パロディウスに登場したバニーガールキャラのひかるとあかねの基本スタイルが、このサンダークロスからで、キャロットショットもこの作品のバルカンを参考にしているとのこと。
特にオプションの間隔を上げて攻撃ができるというアイディア部分としては意外によくできてる作品だと思います。
特に一番効果が強いといえばブーメランショットでしょう…地形で跳ね返るとガンガンと跳ね回って、意外な場所にいる敵も簡単に倒せるという利点があるので。
ゲームバランス的には悪くはなく、個人的に結構好きだった作品出るのですが、やはり知名度面的に乏しかったためか、意外にエミュ筐体の収録や家庭用にも移植されることは意外に少ない作品であるのですが、永年移植される事も無かったサンダークロスがPS2に『オレたちゲーセン族』シリーズに移植されるという情報を見た際に、「遂に移植されるんだな!?」と喜んだのも束の間…。
移植再現の低さと盗用問題が発覚し、二ヵ月後に廃盤になったという事実が発覚。
この情報は全く知らなかったが、この情報を知ったのは移植されてからの2年目の事…PS2版のサンダークロスが無いなと思っていた時にあるSTG専門のブログにてその情報を見た時に…。
「買いたいと思った矢先に発売を短期間に打ち切りやがって…。」と怒りをぶつけたくなりましたよ、本当に。
実はこのサンダークロス…海外版仕様がありまして、オプションの間隔が空けられない代わりに『LIL'BABY』というボンバーとバルカンショットオンリーという構成になってる他、面構成も国内版と順に異なる仕様になっており、ボンバーはクリア後に自動的に補給されるという仕組みになっていますが、こちらは一部のエミュ筐体でプレイする事ができるので、国内版と入っているエミュ筐体と比較すると面白いと思いますが、難易度も若干上がっているというのが本音ですね。
初代サンダークロスの海外版を初めてプレイしたのは、現在の横須賀パロになる前のアトランティックシティのエミュ筐体にサンダークロスIIと共に入っていたので、ためしにプレイした時に、「初代もなかなか面白いじゃん。」と思っていたが、その後の上大岡ジアスに初代サンダークロスの国内版を遊んだ時に、こっちが本家だったという気付いたのもこの時でしたけど、他のゲーセンのエミュ筐体に入っていないのが非常に残念過ぎましたね…。
出るタイミングが前であったら、多少盛り上がっていたんじゃないかなと。