223作品目、今回は1988年にバンダイナムコ・エンターテイメント発売、ゲームスタジオ開発の『ファミリーサーキット』を触れてみたいと思います。
以前…このシリーズの続編である『ファミリーサーキット'91(以下91)』を紹介していましたが、今作は初代の方になります。
F1マシンをカスタマイズし、各レースのシリーズチャンプになっていく内容は続編の91と変わりません。
操作方式は十字キー+3ボタン方式、十字キーの左右でステア、アクセル&ブレーキ、セレクトボタンは強制リタイアという扱いで91みたいにシフトギア操作の懸念はありません。
スプリントレースはノービス、Bクラス、Aクラス、スーパーAの4ランクとなり、Aクラスは国内F3000(現 フォーミュラジャパン)、スーパーAはF1世界選手権となり、Aクラスは全10戦、スーパーAクラスが16戦となっており、全16戦で総合優勝を果たすとエンディングとなり、他にもスパ、デイトナ、ニュルブルクリンク、ル・マン24時間、インディ500マイルといった耐久戦もあります。
この初代ファミリーサーキットが発売された当時のF1のレギュレーションで、86年から88年シーズンまでターボの使用が認可された時期であった他、マシンカラーバリエーションも当時に参戦していたF1マシンカラーを参考にしていたという部分が非常に強く出てます。
この発売されたシーズン末を以て、ターボの使用が禁止なりました。
マシンセッティングも91と比較すると、細分化された91と対照に初心者でも解りやすいというのが最大のメリットというのが最大の魅力の一つですが、このシリーズで各レースに予選があるので、この辺にも大きな戦略を求められる部分もあります。
選択できる項目もブースト圧、エンジンブレーキ、フットブレーキ、ステアリング、簡略したギアレシオ、タイヤ選択のみで、特にブースト圧に関して大きく影響するのですが、長い周回数を走るとなるとハイブーストでは負担によるリスクも付きまとう事も…。
登場するコースも当時のF1で登場したコース以外に、国内サーキットでは富士以外に岡山国際(←ゲーム中では何故か『なかやま』。)、筑波、北海道の北見、SUGOとかありますが、去年末で閉鎖…同時にゼロヨンのメッカともいえる西仙台ハイランドのコースもある他、
何故か、相模湖と高尾山の間の大垂水峠、奥多摩、頭文字DのプロジェクトD神奈川最終戦の椿ライン、裏六甲もある。
『F1で峠を攻める』…下手すると事故りかねないが、今のセガ 頭文字Dアーケードステージシリーズ、タイトー バトルギア&サイドバイサイドシリーズ、アトラスの峠MAXシリーズの先駆けといってもいいかなと思いますね。
ゲームバランス的には初級者や上級者でも楽しめるといえば楽しめますが、問題はコーナーインの縁石側にコンクリートブロックが1個置いてあるという意地悪さで、高い進入速度でインベタクリアしようとするとぶつかってリタイアになったという笑えないオチもあり、この辺も当時のプレイヤーでも結構泣かされたファンもいらっしゃったはず。
91では完全排除されて、クラッシュしても強制リタイアにならず、コースへ復帰できると処置に取られているが、逆に今度はパーツが破損している状態での走行であるため、ピットロードまで戻ってくるとなると時間が掛かってしまうという部分もありますね。
またマシンセッティングデータやレースの進行状況をセーブするシステムも実装されていないため、特にスーパーAクラスで途中で中断するとまた初戦からやり直しという非常に厳しい戦いになる事は確かで、その反省を活かしてか…91ではリチウムバッテリーによるバックアップシステムが実装されました。
初めて、このファミリーサーキットをプレイしたのが、丁度…専門学校の寮に初代ファミリーサーキットがあった事で数回程度でかじった程度で遊んだのが最初のキッカケでもありました。
昔…日野にあるダイクマ(今はノジマ)に自分の誕生日プレゼントで、売場に91と初代があったのですが、この時に自分はテトリスを選んだのだが、「…ファミリーサーキット’91も欲しかったな~。」と少し後悔し、園年のクリスマスプレゼントに91をゲットする事ができ、この辺に関しては以前のレビューで語っているので割愛しますが、ゲーム内容的にいうと内容が面白くできてるという部分は評価できると思いますけど、まぁバックアップデータが早い段階でできていたら、かなり名作へ進化していたのではと思いますね。
●FC版 ファミリーサーキット'91 スーパーAクラス プレイ動画
●FC版 ファミリーサーキット'91 プレイ動画
初代と91と比べてみれば、一目瞭然ですな。