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初代GTマシンセッティング 第3回『P10型・P11型プリメーラ 2.0Te』

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●P10・P11 PRIMERA 2.0Te
 
★解説
プリメーラは1989年の東京モーターショーにおいて『PRIMERA-X』という名前で登場し、翌年の90年に市販化されたFF駆動方式の日産のミドルセダン。
当時、日産が901運動の真っ只中に誕生したセダンで、サスペンションが意外ハードで乗り心地は多少硬い感じが強いが、フロントに装備されたマルチリンク式サスペンション性能による運動性能が非常に評価が高かった。
搭載ユニットはシルビアや180SXでも採用されているSR20系の自然吸気ユニット『SR20DE』型を搭載し、S13シルビアQ'sより10馬力高めの150馬力を発生する。
 
初代は95年の秋頃まで生産され、2代目のP11型にバトンタッチとなり、グレードとスタイルは先代と変わらずといった感じである。
 
 
★セッティングの注意点…
序盤で最初に購入できるプリメーラは初代P10型であるが、価格も100万Cr近く、マシンの足回りのハードの部分でのハンドリング性能の良さが非常に売りであり、軽量化とオーバーステア寄りのサスセッティングを変えれば、簡単なFドリさえ放つ事ができるが、スポーツサスペンションよりセミレーシングやレーシングカスタマイズでのセッティングを推薦したい。
 
P10とP11プリメーラの基本性能は変わらないが、P11の方が若干30kg軽いが、価格が先代より割高、ハンドリング性能が若干低い傾向があるが、軽量化によるウェイトトルク面では若干上といったところであるが、テクニックとチューニング、セッティング次第で大排気量車さえカモる事もできる。
 
同じFF駆動のホンダのシビックやCR-X、インテ&シビックR、三菱のエクリプスGT、トヨタのコロナEXIV、セリカSS-IIが唯一のライバルとなるが、やはり高速域でのバトルになるとエクリプスに若干明け渡してしまうのが難点。

●基本セッティング
★レーシングカスタマイズ・サスペンション(スプリング)
フロント:2.6kg リア:2.1Kg
 
★レーシングカスタマイズ・サスペンション(ダンパー)
フロント:レベル7 リア:レベル5
 
★車高 フロント:95mm リア:100mm
★キャンバー角 フロント:2.0 リア:1.0
★スタビライザー(ハード) フロント:レベル4 リア:レベル3
★ブレーキ フロント:レベル7 リア:レベル11
 
★ギア・ファイナル比
ファイナル設定値 3.545
※ギアは前回のシルビア・180と同じくクロス寄りにし、ファイナル比だけを3.545まで下げても構わないが、280キロまで引っ張るのであれば、3.490辺りが一番の理想。
 
★レーシングモディファイ ダウンフォース
フロント:0.36 リア:初期状態のまま
 
P10はフルチューン且つストレートマフラー装備で334馬力まで上げられるが、P11は3馬力ダウンの331馬力となる。
しかし、パワー面に関しては若干差は無いが、ボディの軽さによるスピードの上がり方はP11が一枚上手。

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●レース仕様
先代プリメーラはJTCC(全日本ツーリングカー選手権)時代に参戦していたカルソニック仕様がモデルとなっており、マシンカラーはカルソニックブルーとブラックの2種類。
 
P11はグリーンとレッドであるが、マシン横に大きくカストロールのロゴが入る。

●TVCM P10型

★トリビア
 
●901運動とは、『90年代までに世界技術ナンバーワンを目指す。』というスローガンで、当時R32スカイライン、S13型シルビア・180SX、Z32型フェアレディZもこのプロジェクトから誕生し、プリメーラもこのプロジェクトから作られた。
●初代プリメーラの足回りがハードの理由は元々欧米車の意識して作れたという秘話が残されている。
●94年から98年までにJTCC(全日本ツーリングカー選手権)P11型まで参戦経歴を持っており、アコードやコロナEXIV、チェイサーといった4ドア車種とほぼ互角に張り合い、海外のツーリングカーレースでも参戦していた経験もある。
●車名のプリメーラはスペイン語で『一級の、最高級の』が由来。
●CLAMP原作のコミック『魔法騎士レイアース』に登場する妖精のキャラ プリメーラの名前の元ネタにもなっている。

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