●EG6 Civic SiR '93
★解説
1991年秋に登場し、95年まで生産された5代目のシビック。
『スポーツシビック』と呼ばれ、そのなかでもスポーツグレードの『SiR』と『SiR-II』はNA(自然吸気)方式の1.6リッター直列4気筒のDOHCにホンダ独自の可変バルタイ『VTEC』を装備し、リッター100馬力という強力なパワーを発生するB16Aを搭載し、最高出力は170馬力を発生。
足回りは前後ともダブルウィッシュボーン方式を採用し、運動性能や最高出力も当時のテンロククラスでは最強を誇り、AE86トレノ・レビン、ロードスターや下手な2リッタークラスのマシンさえも勝ってしまうほどの実力を持つ。
★セッティングの注意点…
ゲーム開始時に100万Crで購入できるFF車種で、最もスペックの高い車種になるが、同じ価格のEF8型CR-Xより少し割高感はあるが、メカチューンとターボチューンの二刀流的なチューンが楽しめる。
メカチューンはNAチューンのステージ3(ポート研磨&バランス取り済み、ECU交換)、ストレートマフラー装備で最高で250馬力弱、ターボチューンはタービンステージ2(上記のポート研磨とバランス取り、ECU交換)で300馬力に届く範囲に上がるが、ターボチューンは回転落ちした時のパワーダウンが弱点であるため、トライアルマウンテンみたいな勾配の多い区間では乗りこなす時には要注意。
メカチューンは各ギアをクロス寄りが一番理想、脱出速度を高める走りを意識すれば250馬力でも2リッタークラスのライトチューンを撃ち落す事も可能になる。
さらに問題は軽量化ステージ3まで施すと、車体が大きく跳ねてしまうリスクもあるので、特に路面が非常に跳ねやすいコースではコントロールに注意。
●基本セッティング
★レーシングカスタマイズ・サスペンション(スプリング)
フロント:5.0kg リア:2.6kg
★レーシングカスタマイズ・サスペンション(ダンパー)
フロント:レベル7 リア:レベル5
★車高 フロント:110mm リア:120mm
★キャンバー角 フロント:2.0 リア:1.0
★スタビライザー(ハード) フロント:レベル5 リア:レベル3
★ブレーキ フロント:レベル7 リア:レベル11
★ファイナルギア
▲NA仕様 3.650(各ギアは最大クロス寄り)
■ターボ仕様 3.485(上記)
★レーシングモディファイ ダウンフォース
フロント:0.36 リア:デフォルト状態
厳密的にオーバーステア指向という形に絞っているが、車体が軽いという弊害が起きているので不安であれば、リアのダウンフォースや車高を上手く調節していくと上手くいくこともある。
●レース仕様
マシンカラーは1993年にJTC(全日本ツーリングカー選手権)で参戦していた『ジャックス シビック』がモデル。
グリーンとイエロー部分が変更可能になり、ライトブルーとブラックに変更できる。
★トリビア
●このEGシビックの4ドアセダンバージョン『フェリオ』が発売されており、初代GTにも参戦している。
●北米では2ドアクーペセダン仕様が発売され、日本でも一時期輸入された事もあり、USDMカスタムチューンのマシンで人気を博している。
●北米ではこれをベースにしたスポコンチューンのシビックが多く、非常に人気の高い車種で、後の日本でもスポコンブームの火付け役にもなった。
●東京・荻窪にあるホンダ車オンリーのチューンショップ『SPOON』に、1.8リッターにボアアップし10,000回転まで回せるEG6のデモカーも存在したが、後のグランツーリスモ2でEK9で実現している。
●しげの秀一の人気漫画『頭文字D』に登場する妙義ナイトキッズのナンバー2 庄司慎吾が乗るシビックもこの型式のSiRである。
●ジャックス・シビックのスポンサー元であるジャックスは、クレジットカード会社である。