234作品目、今回は1996年にバンダイナムコ・エンターテイメントからアーケードにリリースしたガンシュー『タイムクライシス』を紹介…現在も新作のタイムクライシス5が稼動してますが、初代を覚えてる人は少ないかも。
セルシア共和国の大統領の令嬢 レイチェルがシェルード・ガロ王子に誘拐され、王の島の古城に連行し、同時に正体不明の凶悪犯 ワイルド・ドッグを共謀し、大統領に『48時間以内に軍事機密ファイルを渡さないと命は無い。』と要求を受け、国際情報特殊機関のVSSEのエージェント リチャード・ミラーが単身に乗り込むという内容です。
操作方式はガン型デバイスコントローラーとペダルのみ、ペダルを踏むと射撃体勢に入り、ペダルを離すと防御体勢及び弾が補充されるシステムとなっています。
制限時間内に敵部隊を殲滅し、各エリアの最深部まで進むとクリアとなりますが、敵弾を受けるとライフが1つ減り、ライフゼロになる、または制限時間がゼロになるとゲームオーバー。
全3ステージ3ラウンド構成、合計9ステージの1周エンド制です。
現在でも人気シリーズとなり、ナムコのガンシューの長寿タイトルの地位を獲得したタイクラことタイムクライシスですが、初代の難易度は現行作の5と前作の4より難易度が桁外れであり、制限時間がゼロになると強制ゲームオーバーという設定は非常に厳しいモノで、また制限時間も60秒以上増えない、3で採用した武器チェンジシステムも無いという部分もさらに難易度的に非常に上げてしまってるのも事実で、後のシリーズでは制限時間ゼロによるペナルティが緩和され、ゲームオーバーからライフが1つが減るルールに変更となっています。
自分もこの初代タイクラは数回程度遊んだ事があり、最後にプレイしたのが今年3月に群馬の伊香保にあったホテル銀太夫の地下のゲームコーナーでプレイしましたが、自分はタイクラ4で2面までは進める経験はあったので、「最低でも1面ボス戦までは進めるだろう。」とプレイしてみると、初っ端からタイムの設定が非常に厳しく、あれよあれよといってるうちに時間切れというオチで終わる始末で、初めて新杉田ボウルでプレイしても同じ事で、
穂乃香「時間が少ない!最初の面から難しすぎる!1面もクリアできない!できない!できない~!海未ちゃん、プレイして~!」
海未「そういうのは、自分の腕で切り拓くものです!」
まぁ、そんなコントはさておき…
基本上、ガンシューはクリア重視というより、とにかく続けたければコインを入れろというインカム重視の強い傾向が強く、1クレでも意外にクリアが非常に難しいという部分がどうしても拭いきれていないのが多かったと思いますし、まだガンバレットシリーズなら少しでも楽しめるという配慮はなされていますけど。
後のタイクラ2から二人同時プレイが実装とペナルティ緩和、タイクラ3からは武器チェンジシステム、タイクラ4から特定の敵を倒す時にキャラクターからヒントを教えてくれたりと徐々に1クレでもクリアしやすい配慮がなされていますし、現在稼動しているタイクラ5は湾岸でもお馴染みのバナパスポートカード(携帯やAime)を利用すると戦歴も残せるというサービスも実装されており、同時に今後にアップデートによるストーリー『真の黒幕編』が追加されるという情報もありますね。
それ以上にもっと進化しているのが、あのワイルド・ドッグですね。(笑)
初代で自爆して死亡したかと思いきや、2で腕にガドリングガンを取り付けて復活、3は部下のワイルド・ファングを引っさげてくるわ、挙げ句の果てに4はトラクタービームを使って物をブン投げてくるわと毎回出てきてますが、5は最初から最後までワイルド・ドッグとの追撃戦を繰り広げられる事に…。
ゲームバランスも初っ端から厳しい状況からのスタートとなるため、歴代タイクラの中では最も難易度が高く、1クレクリアは非常に難しいゲームになってるため、出る場所を把握して殲滅して進まないと時間とライフがいくつあっても足りませんので、スキルが非常に要求されるゲームとなります。
他機種ではPSのみで、オリジナルエピソードとガンコン同梱という形になりますが、現在のテレビではプレイできないというのが非常に難しいゲームかなと思います…同時にアーケード版の筐体も非常に見つけにくいし。