257作品目、今回は1993年にバンダイナムコ・エンターテイメントからリリースしたファイナルラップシリーズ最終作『ファイナルラップR』を触れたいと思います…ワンダースワンの『ファイナルラップ2000』で家庭用ファイナルラップシリーズが最終作であれば、アーケード版はこれが最後の作品となります。
操作方式は前作、前々作同様のステアリング、アクセル、ブレーキ、2速マニュアルシフトギアでF1マシンを操り、制限時間内に規定週回数を回りきればクリアー、制限時間がゼロになるとゲームオーバーという点は相変わらずですが、今作登場するマシンはマクラーレン、ウィリアムズ、フェラーリ、ベネトンの4チームでプレイヤーによる任意選択は不可能、コースはブラジル、ハンガリー、ベルギー、ポルトガル、ドイツとなり、難易度順に改修前のドイツのホッケンハイムリンク、ブラジル、ハンガリー、ベルギーの順に難易度が上がります。
ゲーム内のフォントも一新し、さらに実際のサーキットによるコースの再現度は当時の2Dレースゲーム作品においてはよくできた方のレベルになっており、その7年後にWonderSwan登場する『ファイナルラップ2000』もこのRを参考にし、1999年シーズンまでに登場したサーキットも追加され、家庭用ファイナルラップとしては最高レベルに達してたといっても過言ではないではないと思います。
自分もこのファイナルラップRは幾度プレイしていますが、殆どがマクラーレンとフェラーリという構成が多かったですね、近年だと専門学校時代の旅行の際に伊豆の下田にあるホテルに泊まった際に引っ切り無しにやりこんだ思い出があり、横浜市内だと今亡きドリームランドのゲームコーナーが最後にだったかなと。
また、90年中期のレースゲームから実車と同様の多段式マニュアルやオートマチックが選択可能が当たり前で、同時に回転数を見ながらシフトアップしていく、始点はドライバーズ視点というパターンなのに、ファイナルラップRは先代シリーズのポールポジション時代から変わらず、『エンジン音を聞きながらシフトアップする。』という設定も相変わらずであるため、この辺もやや時代が置き去りにされてしまった感じが出てしまってますから、この辺も残念無念ミカ・ハッキネンな結果かなと。
このファイナルラップの正統な後継作が後のエースドライバーシリーズで、エースドライバー・ビクトリーラップまで作られましたが、既にF1から実車系、さらにサーキットから公道でのレースという設定が定番になってしまったため、アーケードのF1作品はエースドライバーをラストに姿を消してしまったのも無理もない話かなと。
他機種での移植では、先程紹介したバンダイの携帯ハードWonderSwanのファイナルラップ2000のみで、こちらは転戦していくと自分だけのオリジナルコースが作れるエディット機能を実装され、現在だと入手自体が非常に難しい状況かなと…ファイナルラップでブラウザで遊べるゲームやAndoroidやガラケーのアプリゲームとしてもできるレベルだが…。
●AC版 ファイナルラップR プレイ動画 ブラジル(海外版)
●AC版 ファイナルラップR オープニング
オープニング順にウィリアムズ・ルノーの5番がナイジェル・マンセル、マクラーレン・ホンダの2番といえば、アイルトン・セナ(当時セナは1番)とチームメイトであるゲルハルト・ベルガー、フェラーリはあのゴクミこと後藤久美子さんの旦那さんであるジャン・アレジ、ベネトンが後のフェラーリに移籍し、『赤い皇帝』と呼ばれ、以降シーズンの王者となるミハエル・シューマッハである。
真姫・りん「マニアックなネタ過ぎて、分からないんだけど…。」