●ふたりはプリキュアMaxHeart
【放送時期】2005年2月~2006年1月
●ストーリー(東映アニメーション公式HPより引用。)
新学期。美墨なぎさと雪城ほのかもいよいよベローネ 学院女子中等部の最上級生。
メップルとミップル、ポルンは眠りにつき、ふたりは 普通の女の子として、部活や勉強に大忙しの学校生活 を送っていた。
そのころ『光の園』では、ジャアクキングとの戦いで 傷ついたクイーンが分裂し、どこかへ消え去ってしま った。時を同じくして、撃退されたはずの邪悪な闇の力『ザケンナー』がなぎさとほのかを襲う!
バージョンアップした『コミューン』にハートのカードを差し込むと、再びふたりはプリキュアに変身!しかも前より断然パワーアップしてる!?
記憶を失い、姿形も変わってしまったクイーンを元に戻すため、なぎさとほのか、パワーアッ プして目覚めたメップルやミップル、ポルンたちが、不思議な少女・九条ひかりと共に、未来 を信じて、今、立ち上がる!!
はたしてプリキュアはクイーンを元の姿にもどすことができるのか!?
メップルとミップル、ポルンは眠りにつき、ふたりは 普通の女の子として、部活や勉強に大忙しの学校生活 を送っていた。
そのころ『光の園』では、ジャアクキングとの戦いで 傷ついたクイーンが分裂し、どこかへ消え去ってしま った。時を同じくして、撃退されたはずの邪悪な闇の力『ザケンナー』がなぎさとほのかを襲う!
バージョンアップした『コミューン』にハートのカードを差し込むと、再びふたりはプリキュアに変身!しかも前より断然パワーアップしてる!?
記憶を失い、姿形も変わってしまったクイーンを元に戻すため、なぎさとほのか、パワーアッ プして目覚めたメップルやミップル、ポルンたちが、不思議な少女・九条ひかりと共に、未来 を信じて、今、立ち上がる!!
はたしてプリキュアはクイーンを元の姿にもどすことができるのか!?
●解説
2004年に放送開始し、予想以上の人気を博したプリキュアシリーズの第二期シリーズ。
物語もさらに一年進んでの設定となり、なぎさとほのかによるプリキュアシリーズにおいてはこれが完結編という形になり、鷲尾プロデューサーによるプリキュアシリーズで唯一の続編が作られたのが、このMaxHeartと2008年にオンエアされたYes!プリキュア5GoGo!程度で、現在のプリキュアオールスターズカテゴリーでも初代を『MaxHeart(以下MH)』カテゴリーでラインナップされており、これと同じパターンとして、昭和仮面ライダーの『仮面ライダーBlack』の続編であった『仮面ライダーBlack RX』があり、両作品とも旧バージョンコスチュームは完全に『なかった事』にしているため、旧作コスを知らないファンも多い。
前作、ドツクゾーンのダークファイブやレギーネ、ベルゼイ、ジュナであったが、今回はドツクゾーンの四天王、サーキュラス、ビブリス、ウラガノス、バルデスの4人であるが、そのなかの一人であるバルデスがなぎさとほのかが倒したジャアクキングが真の黒幕となる。
光の園のクイーンは、このシリーズでの追加戦士という形であるシャイニールミナスこと九条ひかりの事であり、同時にもう一つ分裂した一部がドツクゾーンの屋敷内にいた少年がクイーンの体の一部であった事は終盤で明かされている。
●関連商品売上(無印・MH)
バンダイは無印放映前、明日のナージャでの売上げが非常に悪かったのだが、無印で発売されたカードコミューンは発売の同時に品切れ店が続出する位の人気で、『女児玩具で年間売り上げが50億達成できれば成功。』とボーダーを見事に打ち破り、無印での年間売上高は102億円と当時としては驚異的な数字をたたき出すことに成功し、それが以降のプリキュアシリーズにおいての玩具による年間売上高の最低数字として掲げられる事になる。
MHはさらに売上げが倍増し、二年目で123億円という黒字をたたき出す事に成功…2010年に登場したハートキャッチプリキュア!の商品が抜かれるまでは歴代トップという最高記録を樹立した。
●メディアでの扱い
前年は意外に扱った雑誌は多かったが、翌年になると一気に講談社以外の出版社においてのプリキュアの扱いが急激に減ってしまい、いわゆる『プリキュアシリーズによるメディアでの扱いによる不遇の時代』を迎えてしまう事になり、アニメージュでも設定資料の記事以外での特集記事は組まれる事もなければ、扱っていても三面記事で終わるという非常に悲しいジンクスを背負わされてしまうが、もしこの時点でハトプリみたいな人気も維持できたのではないだろうか?
●初の劇場版…そこに待っていた難題。
4月に初の劇場版が公開され、この辺も意外に多くのファンが詰め掛けた事で人気は上々であったMHだが、2作品目の『雪空のともだち』で、敵の操られたホワイトがブラックに攻撃を仕掛けるという場面で、物語の理解が難しい小さい子達が泣き出してしまったという大失態をとなり、スタッフに大きな難題を突きつけられることになる。
この手のパターンにおいて、数多くのアニメ作品でも使われているが、元々…女の子向けのメインターゲット作品であるプリキュアシリーズにとって非常に理解が難しく、東映アニメーションは以降のプリキュアシリーズにおいて『味方のプリキュア同士によるバトルは一切禁止。』というタブーを張る事になった。
また、公式のゲーム作品でプリキュアシリーズによる対戦格闘も作らないという部分に関してもこれに当てはまるからだと推測ができる。
●スタッフ一覧
★プロデューサー 土肥繁葉樹(ABC)
亀田雅之(ABC)
大野逸雄(ABC)
鶴崎りか(ADK)
鷲尾 天(東映アニメーション)
亀田雅之(ABC)
大野逸雄(ABC)
鶴崎りか(ADK)
鷲尾 天(東映アニメーション)
★シリーズディレクター 西尾大介
★シリーズ構成 川崎 良
★キャラクターデザイン 稲上 晃
★色彩設計 沢田豊二
★美術監督 行 信三
★製作担当 坂井和男
●最近の再放送による動向…
MHも近年、再放送されるケースが非常に少なくなってきてる傾向が強いため、同時に最近のプリキュアから観てる子からの観点から『プリキュアオールスターズの映画に登場する映画オリジナルのプリキュア』として見られてしまってる。
東京MXテレビでも、たまにリピートでの再オンエアはやるが、シリーズ毎でのシャッフルして再オンエアする傾向が多いため、鷲尾プリキュアでも殆どがプリキュア5かプリキュア5GoGo!、梅澤プリキュアでも知名度が高いハトプリに再オンエアを流す傾向があるため、徐々に観る機会が減ってしまっている。
また、朝日放送の『ABC動画倶楽部』でのオンデマンド放送もやっていなく、近年確認できるのは東映アニメーションBBプレミアムのみでしか観る事ができない。
●総評(無印・MH)
現在に続くプリキュアシリーズにおいて、全ての原点である『ふたりはプリキュア』。
今のプリキュアシリーズみたいにエンディングでのCGダンスは無いが、今のプリキュアシリーズ以上にハードな肉弾戦やコスチュームの白と黒という斬新なスタイルが当時の子供達やアニメファンも巻き込んだのは事実であり、そこから年ごとに徐々にアレンジしていきながら独自のプリキュアが誕生し、多くのファンも獲得している。
特にフレッシュ、ドキドキから観始めた若いプリキュアファンもこの機会に是非とも初代の作品を触れてみてはいかがだろうか?