●JCESE EUNOS COSMO 20B タイプE
★解説
マツダが1989年にユーノス、アンフィニ、オートザムとブランド分けされ、90年春にユーノスブランドで登場したスペシャリティカー。
60年代にマツダからリリースしたコスモスポーツから数えては3代目となり、FCやFDで起用されている654ccのローターを3基装備した20B仕様と13B仕様の2グレードが存在したが、20B仕様は最高出力は280馬力、13B仕様は230馬力となっており、どのグレードも4速オートマチックオンリーで、足回りはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクを採用している。
20B仕様のタイプEのパワーは計り知れないパワーを引き出すのだが、同時に燃費の悪さと景気悪化に災い、95年に生産を打ち切られてしまった悲劇のマツダ車である。
★セッティングでの注意点…
このマシンで最も恐ろしい脅威になるのが、600馬力クラスまでチューニングで、尚且つファイナルを3.100辺りにセット、尚且つスリップストリームで乗せると400キロ近くまで加速する怪物マシンに変貌を遂げる事ができるが、メガスピードカップの第2戦のテストコースではFD以上の速度域に達する。
元々、ユーノスコスモは電子制御方式の4速ATであるが、レーシングカスタマイズギアを組むと、5速マニュアルに換装という形になる。
オールラウンド仕様を作るとなれば大体500馬力が理想となるが、FDとは全く正反対の足回りセッティングが求められる…いわばハンドリングがピーキーでない事は確か。
元々、スポーツ志向のスペシャリティカーでないため、この辺に出てしまうのは仕方がない。
★基本セッティング(600馬力仕様)
旋回性もピーキーな走りとは対照的なコスモ、FDみたいにバランスが破綻してコントロール不能になるというケースは少なめであるが、レース仕様もこの上記のセッティングならば圧倒的に安定する。
●レース仕様(画像準備中)
相変わらずのカストロールロゴとマークが入り、リアのグリーン、レッドは変更できる。
ホイールはトライアングルタイプになる。
相変わらずのカストロールロゴとマークが入り、リアのグリーン、レッドは変更できる。
ホイールはトライアングルタイプになる。
★トリビア
●20B-REWは意外にパワーが桁外れで、280馬力でも荒々しい加速を見せるが同時に燃費の悪さはマツダ車の中では最悪レベルであり、僅か1~3キロ走った走っただけでガス欠になるぐらいであった。
●REチューニングの大御所である『RE雨宮』がこの20B-REWをターボから自然吸気に改造し、全日本GT選手権に参戦していたFD型RX-7に載せ替えて参戦し、過去に優勝した経験がある。
●グランツーリスモシリーズでユーノスコスモが参戦してるシリーズはこのシリーズのみで、以降のシリーズでは完全にリストラとなる。