269作品目、今回は1987年にタイトーからリリースしたSTG『特殊部隊U.A.G.』です、意外に知らない人も多くいらっしゃるはず。
敵地に降り立って、敵地の攻撃目標を目指し、機銃付きのバイクで敵を殲滅していく内容です。
操作方式は8方向レバー+2ボタン方式、メインショットの発射と緊急回避のボンバーとなり、道中にビルや街路樹に隠れた部分にオプションのサイドカーがあり、横攻撃と前方攻撃が可能となりますが、オレンジのサイドカーは射程距離が長くなるというメリットを持ってる他、さらにボンバー、レア兵器であるレーザーも存在。
また地形との段差の部分を飛び越えることもできるのも、この作品の大きな特徴となります。
敵や敵弾に触れると1ミス、残機ゼロでゲームオーバー。
全4ステージ構成1周エンド制です。
●AC版 特殊部隊U.A.G. プレイ動画
バイクを題材にした縦画面のゲームといえば、東亜プラン&タイトーのダッシュ野郎、アイレムのジッピーレースがありましたが、バイクでSTGとなればこの特殊部隊U.A.G.ぐらいになりますが、実はあまりそれほど認知度も低い作品で、意外にコアなタイトーファンでも名前だけ走ってる程度で止まってる位になります。
自分は今無き本郷台駅前の玩具屋のポニー筐体にあったのは覚えてましたが、ほとんどがバブルボブルの人気の座を奪われてしまい、デモ画面だけでも淋しく稼動していたのは覚えていました。
それから二十数年、某所のエミュ筐体に海外版の仕様を数回プレイしたのですが、自機の攻撃パターンがタイガーヘリに近い準拠でしたし、攻撃パターンを比較しても「ああ、タイガーヘリのバイク版だな。」と実感しましたが、ボンバー即座に玉消し能力もあるので、この辺も多少のリカバリー率もタイガーヘリよりはマシなレベルになるかと思いますね。
しかし、面構成が4ステージ分しかないのはボリューム不足な面が拭いきれていない感じが強く、この年に登場した他のSTGも最高でも7面ぐらいありましたし、あのコナミの初代グラディウスは7面までありました。
実はこのゲームの開発元が、以前紹介した怪作にして駄作の烙印を押される後の2年後に登場する『飛鳥&飛鳥』のビスコが手がけていたとのこと。
あの『飛鳥~』も4面ぐらいしかなかったけど、あっちは無駄ばかり目立つ荒削りなSTG作品でしたし、個人的に面白いと感じないですし、音質も本当に情けないぐらいでしたからね。
実は国内での移植は一切無く、PS2のタイトーメモリーズシリーズさえも収録されなかったそうですが、海外ではFC(海外ではNES)に移植されていたそうです。
まぁ、音質もFC版の1942に近い感じとなると、どうも開発元がFC版1942を手がけた外注メーカーであるということは確かだろうなと思いますね。
普通のSTGより、変わったのやりたい人にはお勧めかなと思います…エミュ筐体で見つけるのはちょっと難しいですけど。
●海外FC版 特殊部隊U.A.G. プレイ動画