67作品目、今回はバンダイナムコゲームスのドラゴンバスターの続編である『ドラゴンバスターII 闇の封印』を紹介、意外に知名度が低い作品です。
前作の時代から過去に遡り、後のクローヴィスの武器となる『正邪の剣』をドラゴンキングから奪回するというアクションシューティングゲームになっています。
操作方式は8方向対応の十字キー+3ボタン制で、Aボタンがアイテム取得、Bが弓矢発射、セレクトが出口に出るための脱出となりますが、脱出は鍵を所持していないと出ることができないシステムとなっています。
全6ステージ構成の1周エンド制ですが、2面から途中のボスドラゴンがいる山岳が2つ存在しており、ルート分岐となっており、全部で10ステージとなっています。
フィールド内に至る墓場や森、洞窟等のダンジョンに入り、モンスター殲滅しながら各種アイテムを強化していくのですが、一部アイテムによっては次のラウンドへ進むと引き継がれない仕組みになってます、アイテムは以下の通り…。
★弓矢
取ると10発補充される、優先的に取るとかなり有利に働く。
取ると10発補充される、優先的に取るとかなり有利に働く。
★炎の弓矢
前作のファイヤーボール並の威力を持つ弓矢、但し…3発しか発射できない。
前作のファイヤーボール並の威力を持つ弓矢、但し…3発しか発射できない。
★盾
一定時間、カールが無敵になる。
一定時間、カールが無敵になる。
★妖精
4匹集めると1UPするが、上限として最高10人まで増やせない。
ダメージを負った状態で妖精を取ると回復する。
4匹集めると1UPするが、上限として最高10人まで増やせない。
ダメージを負った状態で妖精を取ると回復する。
★スペシャルフラッグ
ある地点で隠されているアイテムであり、ナムコ作品では有名のアイテム。
取るとカールが一人追加される。
1984年にアーケードにて人気を博し、87年1月にFCに一部アイテムが追加で移植され、大好評となったドラバスことドラゴンバスター、その2年後の4月にファミコンオリジナルの続編として作られたドラゴンバスターIIが登場しました。
しかし、ゲーム構成も大きく変化し、チュンソフトの『風来のシレン』みたいな見下ろし型のダンジョン探索ゲームに変わっており、前作のオマージュを引き継いだ部分となると、敵と内容ぐらいになってしまったぐらいかと。
しかし…人気もそれほど取れなかったらしく、往年のナムコゲームタイトルの名を借りた駄作呼ばわりされてしまった不遇なタイトルになっており、似たケースで『スーパーゼビウス ガンプの謎』やゼビウスシリーズ完結編である『ゼビウス3D/G』と並ぶぐらいで、やはり前作を超えられなかった続編になってしまったのが大きな敗因だったりします。
また、ゲームシステム全体もあまりにも退化した部分が目立ち、今のダンジョン探索ゲームでは定番の全体マップ表示やオートマッピング機能も無く、内部に入った時のBGMも撤廃されてしまい、かえって不気味さが漂う感じなり、さらに弓矢が無くなると全く手足も出せずに敵に倒されるという始末ですが、前作は一本道だったのだが、今作は自由に移動できるという点に関しては少し評価はできると思います。
もう一つの盲点は、パスワードの引き継ぎ要素も極悪さで、今まで集めてきた弓矢が10本から再スタートと終盤戦において敵の耐久度も高いため、完全不利な状況に立たされ絶望を味わう始末。
最初からいかに残機と弓矢を増やしていけるかが勝負の鍵になりますが、アイテムも運任せな部分もあるので、最初に鍵をゲットできれば出口まで探す手間が無くなるのだが、後半戦に入るとさらに構造が複雑になってきて、全体マップ無しだと自力脱出が困難に陥り、運が悪いと永久パターン防止キャラにタコ殴りにあって死亡とシャレにならない殺されるケースも少なくないです。
この辺も現在のナムコの技術で再現したら、回復アイテムや武器のストックの保持、全体マップの表示まで親切な対応だったかもしれません。
ドラゴンバスターの醍醐味といえば、あのクローヴィスの剣を使って、二段ジャンプからの『兜割り』による大ダメージを与えた時は本当に気持ちいいですが、しかし今作はこういった大ダメージを与えるような物だと炎の弓矢程度で、あまり爽快感時にあまり感じなく、「なんだかなぁ~。」と疑問視を抱きやすい感じであり、特にアーケードやFC版の初代をやった事がある人だと、「こんなのドラゴンバスターじゃない!」と言い切ってしまう可能性も否定できないかなと。
実はこのドラゴンバスターシリーズの続編として、99年にPS版にて『ドラゴンヴァラー』という作品がありまして、こちらは初代をベースにした作品になってるそうです。
自分は終盤戦手前のラウンド5で力尽きてしまったのですが、ラウンド5もかなり尋常ではない難易度で、弓矢を壁に当てると反射する性質が無くなる他、敵の耐久度も非常に高くなり、通常の武器でも無理があり過ぎると痛感させられましたね。
初代はスーパーソードやファイヤーボールとあれほど威力の高いアイテムがあったのに…。
残念ながらアーケードや他機種への移植、バーチャルコンソールでの配信は全く無いが、もし仮にリバイバルを作られるのであれば、是非とも同じバンナム作品であるテイルズなりきりダンジョンシリーズみたいなダンジョンアクション物にしてくれたら希望したいかなと思います。
●FC ドラゴンバスターII 闇の封印 プレイ動画
いや、本当に初代と比べてみると…沈黙感が強いです、かえって夜や深夜にプレイすると。(笑)
みゆ・なお「怖すぎるよ~、誰か一緒にやってぇ~。」
りん「…ダンジョン内の音が無い、すごく怖いってば。」
そこまでオーバーですけど…。(笑)
【おまけ】アーケード 初代ドラゴンバスター プレイ動画
比較による資料映像として参考にしてみてもらえたら幸いかと思います。