368作品目、今回は1989年にバンダイナムコ・エンターテイメントからリリースした見下ろし型レースゲー『ダートフォックス』を扱ってみたいと思います。
ミニ四駆型マシンを操り、決められた区間を走り抜けていく内容ですが、ストーリー等はありません。
操作方式はステアリング&3速方式シーケンシャルシフトレバー、アクセルとブレーキペダルで構成されており、各区間SSを駆け抜けていきます。
セクターポイントを通過するとタイムが追加されますが、ステージが進むにつれ、制限時間がシビアになっていき、ゴールまで走り抜ければクリアですが、制限時間がゼロになるとゲームオーバー。
全6ステージ構成1周エンド制度、コンティニュー機能はありません。
タイトーのスーパースピードレース、セガのモナコGP、コナミのロードファイターと見下ろし型レースゲームで意外に知名度が高いが、ナムコによる見下ろし型レースゲーはあまりなく、このダートフォックスのみしか作られていません。
もちろん、ファイナルラップやスズカエイトアワーズでも採用されている筐体間通信対戦システムを実装されており、最大8人までのバトルができます。
マシンスタイルも、当時タミヤから発売されたレーサーミニ四駆シリーズをモチーフにしてるため、この辺もかなり意識してるといえば意識してるよなという部分もあります。
しかし、ゲーム難易度と知名度は同社製のファイナルラップ2に陰に隠れてしまったためか、あまり印象に残っていないという部分が強いです。
難易度的に後に登場するダートダッシュより下ですが、制限時間のシビアさに泣かせられる他、まだ当時のレースゲーは2速方式ギアが基本で、多段式ギアはダートフォックス、ウィニングランぐらいであり、まだAT機能という機能も少ない時代でしたので、シフト操作とハンドリングが大きな課題となり、少しのミスをしでかすとそれなりに完走しにくいというのが本音です。
ダートフォックスを初めてプレイしたのが、稼動当時に横浜博覧会内のゲームコーナーでプレイしたことがあり、ステージ1すら完走できなかったのですが、専門学校時代に富士急ハイランドのゲームコーナーで再会しリベンジでプレイしましたが、やはり制限時間のシビアさに泣かされる部分もありますね。
元々、ラリー系のレースゲーであるため、セガラリーが発表されるまで『ラリー系のクルマゲーは売れない。』というジンクスがつきまとってたが、『メタルホーク』や『ワルキューレの伝説』、『オーダイン』でも採用されたSYSTEM IIを搭載しており、画面の回転やズームアップで、より一層ゲームの演出を貢献できたのではないかと思います。
残念ながら家庭用にも移植されておらず、今のハードによるダウンロード販売で作ったら人気出るんじゃないですかね。
インターネットランキングとかオンライン対戦にしたり、年代別のマシン選択にして、90年代表の実車でインプレッサやランエボ、185系セリカGT-FOUR、80年代と70年代、60年代にランチアデルタS4、ストラトス、サファリラリー仕様のフェアレディZとブルーバード、今の時代ならトヨタのヴィッツ(ヤリス)とか入れたら、それなりに人気は出るのではないかと。
●AC版 ダートフォックス プレイ動画