372作品目、今回は2015年と2016年にバンダイからリリースした『DCDプリキュアオールスターズ プリンセスパーティ』、『DCDプリキュアオールスターズ まほうのパーティ』を触れてみてみようと思います…既に稼動終了し、プレイ困難ということで『特例』処置によるレビューです。
東映アニメーション&ABCアニメーション制作による国民的美少女アクション長寿アニメ『プリキュア』シリーズを扱ったデータカードダスシリーズ第4作。
従来のTAITO Type-Xの小型筐体からアイカツ!やドラゴンボールヒーローズでも採用されている新筐体になってのバージョンとなります。
操作方式は3ボタン方式、流れてくるライナーノーツをタイミングよく押していくというリズムアクションゲームで、判定も非常に低年齢層向けによる配慮として判定は緩めになっており、初代プリキュアことMH陣営を筆頭に、今のプリキュアシリーズのイメージカラーの礎を築いたP5陣営、大友から絶大の人気の高いハトプリ、スマプリ、そして現行シリーズバージョンのプリキュアシリーズのキャラを使ってプレイしていく内容。
各曲も1コーラス半程度で、失敗によるペナルティや連続ミスによる強制ゲームオーバーという処置はありません。
2007年から稼動スタートし、女児キッズカードゲーム業界でセガのラブandベリーさえ立ち退かせ、一気に猛威を奮わせたDCDプリキュアシリーズ。
2009年にドリームダンスシリーズ、2010年から2014年まではオールスターズシリーズを世に送り出してきたが、初期から使ってきた筐体のマザーボードのTAITO Type-Xの生産とサポート終了により、2015年の『GO!プリンセスプリキュア』を受けてから新タイプのDCD ネオタイプという新型筐体に一新され、21.5インチの液晶画面とICカードリーダー搭載、マザーエンジンもマイクロソフト製の『Windows Embedded』に変更された同時に、USBメモリーによるアップデートとSSD交換による交換というシステム構造になり、初期仕様の筐体によるCD-ROMによるインストールでHDD自体の負担も低減されたのも大きな一つ。
ゲームシステムもハピネスチャージ時代と同じくのコスチュームによるボーナス変動でスコアボーナスシステムのブーストもこれまで通りであるが、今作はさらにランクによってスペシャルステージへ進むことができないという部分もあり、スペシャルステージが歴代プリキュアシリーズメンバー総出によるダンスステージになっています。
しかし、この時点で筐体によるフルモデルチェンジはある意味で『出遅れてしまって失敗した。』という感じが強かったとおもいます。
既に同じバンダイが『アイカツ!』シリーズ、タカラトミーの『プリパラ』シリーズによる二大勢力が猛威をプリキュアを追い抜いてしまった同時に、女の子の憧れも『プリキュアからアイドル』という部分に関して、やはり成す術もできなかった事も事実で、同時にプリキュアの人気もドキプリを境に低迷化の一途を辿り、それでも東映アニメーション的にシリーズの存続を狙うために数々のプロモーションで人気回復を狙っていますけど、DCDプリキュアシリーズはやはりアイドルを題材にした作品の前では完全に無力に陥ってしまったが、このDCDプリキュアシリーズが出る前のセガのラブandベリーも同じ境遇を陥っていたのですし、そして今回のプリキュアシリーズにもツケが回ってきたのではないかとおもいます。
今年の2月のマックのハッピーセットで、DCDプリキュアシリーズのプロモーションカードの代わりに塗り絵に携帯にコードを読み込むと出てくる塗り絵に変わったという部分に関して、「もしかしたら、DCDプリキュアも今期で終わるのではないか?」と見てましたね。
自分も数プレイだけはかじってプレイしましたけど、やはりたまにやっているアーケード版のラブライブ!スクールアイドルフェスティバルと比較すると、アケフェスの方がシステム的に良くできてますね。
キャラのスキルカードの獲得によってボーナスシステムが強化されるのですが、DCDプリキュアシリーズはプレイ前にカードを読み込ませるという作業が非常に面倒で、ローディング画面で準備しても、使用するカードが見つからずに短い制限時間で泣かされた事もありましたので。
同時に今のプリキュアシリーズに対して、愛想も尽きてしまったため、プリキュアに対する情熱も冷めてしまったのも無理も無いかなと思いますし、CGのプリキュアによるダンスもやはり無理があるので、今後のプリキュアに対しての存続の道は非常に厳しい戦いになると思います。