374作品目、今回は1998年にバンダイ・ナムコエンターテイメントからリリースした『レースオン!』を紹介したいと思います…今のマリオカートアーケードグランプリの祖先にあたる作品。
一部の画像は拾い物と今無き新杉田ボウルからの画像です。
操作方式はステアリング、アクセル&ブレーキ、視点切替のみ。
このナムコのレースゲーで唯一、シフトギアはなく、全車ともATギア固定です。
オリジナルのマシンで制限時間内に山道や海岸線、遊園地の3コースを規定集回数と決められた距離で走り抜けいきます。
制限時間がゼロになればゲームオーバー、完走後の継続プレイはありません。
今でこそ、アーケードゲームによるパーティタイプのレースゲーといえば、任天堂とバンナムによる『マリオカート アーケードグランプリ』シリーズで、現在は3作目のマリオカート アーケードグランプリDXが稼動しており、一部に湾岸マキシからのシステムモードが採用されてのオンラインバトルが遊べるようになってますが、これらの源流はこの『レースオン!』が原点となります。
使用できるマシンタイプはオリジナルであるが、マシンのスタイルから見れば、ケータハム・スーパーセブン、シェルビー・コブラ(または、TVRグリヴィス)、初代フィアット500、ダッジ・ラムがモデルにしてると思われますが、さらにマシン選択画面である入力を放つとADVANカラーのGT3マシンらしきなマシンも選択可能。
もちろん、今のマリカACでは当たり前である山寺宏一さん、松本梨香さんによる実況が実装されていますが、このレースオン!も実況中継が絶え間なくガンガンと流れるというモノで、当時のゲーセンでもレースオン!の実況はかなり流れていましたね。
そして、今のマリカ、マキシマムヒートでも当たり前のように搭載された画像取り込みシステムカメラ『ナムカム』を初めて採用したゲームで、この辺も当時のゲームとしてのセールスはかなり人気も良かった同時にキッズ向けのゲーセン、遊園地のゲームコーナーでも大好評を博しており、一部でも地方のゲーセンにも当たり前のようにおいてあり、自分も少し遊んでたタイトルですが、殆どが…。
自分の顔を隠してのプレイが多かった。(爆)
例えば…たまたま持っていたカードや印刷物の用紙で
こんなのとか…。
こんなので。
よくやってたっけな、近年のマキシマムヒートでもやったけど…。
ただ問題は、ゲームとコースバリエーションがちょっと少ないという部分がやや不満点が残ります。
海岸線コースは恐らく湾岸マキシと同様の一定距離までの戦いですが、そのなかでも『テーマパーク』は意外にも別の意味で難易度の高いコースでしょう。
スタートしてから交差点があり、そこに速いマシンと遅いマシンによる接触で多重クラッシュし、下手をすればあれよあれよと大逆転を許してしまうという意外にハイリスクなコースだったなと。
コーナーの殆どがアクセルを離すだけで曲がれるレベルのコーナーが多く、高度なテクニックで切り抜けられるコーナーという部分に関してはあまりなく、この辺も幅広い世代層でも遊べるようになってる配慮なのかもしれません。
上級者だとあまり物足りない部分も多いですね。
しかし、このレースオン!も登場してから来年で20年、一部の店で置いてあるレースオンも画面の劣化やカメラの劣化が酷くなっており、なかでもナムカムの劣化は非常に激しく、うちの近所にあった新杉田ボウルのレースオン!のナムカムも非常に劣化が酷く、完全に何も写らないというオチになってしまい、最終的にセガのアウトラン2SPに入れ替わったと思いきや、今度は新杉田ボウル自体が閉店となってしまったのは非常に残念でした。
意外にレアなゲームもたまに入れていたので、意外な隠れ家的な場所だったので。
同じナムカムの系譜のクルマゲーであるマリオカートアーケードグランプリシリーズ、マキシマムヒートが現役となっていますが、こちらも10年以上経ってしまうとレースオン!と同様の運命に辿るのではないかとおもいますね。