88作品目、ファミスタシリーズ特集もこれで最終回…今回は1999年にバンダイナムコゲームスからバンダイの携帯ゲーム機『WonderSwan』にリリースした『ワンダースタジアム'99』を紹介します。
WonderSwanにもファミスタがあったんですよ。
画面の構成はファミスタシリーズと同じですが、キャラクターの体型はPS版のワールドスタジアムEXに準拠、BGMはファミスタシリーズというやや変わった風変わりの異端児的な作品でして、オリジナルチームエディットモードも実装された他、ホームランレースモードも追加されており、データは98年シーズン終了時の基を作られたシリーズになります。
モノクロ仕様のファミスタシリーズといえば初代GB版以来になるのですが、90年代後半は携帯ゲーム戦争の真っ只中で、任天堂はゲームボーイアドバンス、SNKはネオジオポケット、バンダイはWonderSwanとしのぎを削った時代で、特に任天堂はポケモンで大ヒットを飛ばしてからは完全に突き進んでいた時期であったため、バンダイとSNKは完全に劣勢に立たされてしまってるという厳しい時代でもありました。
WonderSwanは後に『Gunpey』で人気を上げましたが、やはりネオジオポケットやゲームボーイアドバンスみたいにカラーでないため、この辺も流行に乗り遅れてしまったという感じが強かった事と、バンダイお得意のアニメ作品を使った作品のゲーム作品をひっきりなしに出してしまったのが敗因じゃないかと思いますね。
話はワンダースタジアム'99に戻りますが、98年シーズンといえばあの横浜ベイスターズが日本一になった年で、ワンダースタジアム'99でもその強さを再現できてるので、この辺はいいんじゃないかなと思いますが、やはりワンダースタジアム'99も元々、無印のワンダースタジアムのバージョンアップ版であるため、この辺も単なる焼き直しと受け取ってしまうと否めない感じが強いかと。
自分が初めて携帯ゲーム機で買ったのが、このバンダイのWonderSwanで、当時…入社して初めての従業員購入で買いまして、同時にソフトとして買ったのがこのワンダースタジアム'99でした。
あの時は18歳で、しかもその当時は福岡ダイエーホークスが日本一になって、うちのダイエーもホントに年末商戦以上に大変だった頃で、自分へ頑張ったご褒美として買ったのがこれで、結構やり込んでいましたね。
しかし、残念過ぎたのはバックライトが無いため、暗い場所でのプレイは完全に不向き過ぎたのが難点でしたが、もしWonderSwanにバックライト機能が実装していたら、今でも長く遊んでいたんじゃないかなと思います。