前回はブロッサムまで語りきれなかったコスチュームの変化の続きで、今回はブルー&ホワイト系統の特集まで見ていきたいと思います。
では今回は、高橋 晃プリキュアのスイートとドキプリ、ハピプリまでのピンク系統の変化を見てみましょう。
【注意】
ここでの解説は全て公式やWikipediaを基にしたYCR-7独自の見解であり、東映アニメーションさんの公式とは関係ありませんのでご注意ください。
まずは高橋 晃さんが初めて手掛けたスイートプリキュア♪よりキュアメロディから見てみましょう。
メロディも無印時代のブラックや5時代のドリームと同様のヘソ出しルックを継承おりますが、梅澤プリキュアシリーズでのヘソ出しでは意外にリーダーキャラポジションでのヘソ出しの傾向が意外に使われていないのが特徴ですけど、メロディからリーダーポジションでヘソ出しという懸念的に意外に少ないですね。
スカートも意外にフリルが多いですが、歴代プリキュアでは初の試みであるロングニーソが採用されているのはこのメロディだけ。
またコスチュームの色的に濃いピンクが中心になっておりまして、この辺ではS☆Sのブルームに受け継いでると考えられます。
一方、2代目高橋プリキュアであるキュアハートは髪の毛の色とコスチュームカラーから見るとフレプリのピーチに近い配色ですけど、決定的な差別化を図っている部分としてはスパッツを履いてる事と髪型が一番の差別化ですが、髪型もこれまたぜんまいみたいにくるんと巻き髪になってるのも大きな特徴ではありますが、この辺も過去のプリキュアメンバーではあまり使われていないパターンですね。
そして、いよいよオンエア開始直前に迫ってきたハピプリことハピネスチャージプリキュア!のキュアラブリー。
コスチューム的に見るとややAKB48に近い感じのコスチュームですが、色の配色から見てみると薄ピンクと白の他にブラックを入れた感じになりますが、全体的な黒ではなく部分的な黒であるため、ブラックからの部分派生での継承という事は間違いないでしょう。
変身アイテムホルダーの部分もキュアモ、スマイルパクトと同様の左側という所もやはりこの辺も過去のプリキュアメンバーで継承している証では無いでしょうか…。
●その2 ブルー&ホワイト系プリキュアの系譜…。
無印時代からホワイトといえば、知性的なイメージの継承してきたがその能力と共に現在継承しているのがブループリキュア陣営であるが、さてこの陣営のどこからが分岐点なのかということも少し見てみることにしましょう。
まずはプリキュアメンバーで知性的な能力の原点といえば、古いファンならお馴染みのふたりはプリキュアよりキュアホワイトである。
ホワイトのコスチュームを観てみると白が記帳しているが、フリルとパーツ部分を見てみると意外に青系があるのがお解りいただけるだろう。
またこの配色も後の無印P5陣営でも反映されているが、既にイメージカラー的にコスチュームのカラーではなく、イメージカラー重視になっているのでホワイト系の系譜としては扱われない対象となってしまっているようだ。
そして、現在のMHバージョンのホワイトは無印より若干のマイナーチェンジ版であるが、無印時代と変わらずプリティコミューンの位置も右側にあり、この辺も後のプリキュアシリーズのメンバーの変身アイテムのホルダー部分に関しても継承している事は確かである。
またリボン部分に青いハートのオブジェが追加してる部分以外は大きな変更は見られないのだが、この辺から大きく変わります。
そのホワイトの系譜として次に登場するのが、S☆Sのイーグレットである。
コスチュームの色も白ではなく、乳白色を使った配色では配色も先代のホワイトとほぼ同じだが、この辺から大きな差別点としては空中での機動力を活かした攻撃ができるというのが大きなポイントで。イーグレットのイメージは鳥の翼をイメージしており、決め台詞で「輝く銀の翼!キュアイーグレット!」と名乗っているが、それが派生という形になり、その後の正式なシルバー系統としてハトプリのキュアムーンライトとなる。
そして、知性という色のイメージを大きく変更させたのが、P5シリーズのキュアアクアであるが、この辺もやはり最近のプリキュアファンだとP5GGバージョンのアクアのイメージが非常に印象深い人も少なくは無い。
正式な部分としては無印P5バージョンのアクアを見て分かる様に、この辺もMHからのホワイトの系譜が活かされてるといっても過言ではないと思いますが、P5GGバージョンから全面的にブルー中心になっていき、水色や青系の源流となっていきます。
そのアクアと派生となったのが、同じ川村プリキュアシリーズであるスマイルのビューティ。
知性という懸念性はそのままに冷気系を中心とした能力に切り替わったという特性にシフトチェンジしており、コスチュームカラーも藍色とパープル系のブルーをあしらった形になっていますが、梅澤プリキュアシリーズにおいてブルー系統で知性系のプリキュアではこのビューティで止まりとなっています。
ここで一旦ホワイト系統に戻してみましょう…梅澤プリキュアで唯一のホワイトといえば、スイートのリズムで、この辺も能力的にメロディを2で足して割った感じではあるが、知性では多少ある方にはなる。
しかし、このリズムで人気面的にやや不発だったらしく、以降のプリキュアシリーズにおいては扱い的に徐々に酷い傾向に…。
そのコスチュームの色の懸念で意外な部分で継承したのが、オールスターズNS1で限定登場であったキュアエコーであるが、しかしこちらもホワイト・ブルー陣営みたいに知性面があるという懸念は無く、攻撃力が非常にあるという部分的に完全に退化してしまったという見方も強い。
また、人気的にもあまりにもリズム以上に人気が乏しく、またNS2の参戦も無かったため、またNS3のチラシにおいても出てくるような見出しがあるが、この辺も100%出るという答え的にはかなり厳しい所だろう。
完全にお払い箱化されてしまったエコーだが、一部ファンではカウントに入っていても、しかし…オールスターズでの公式カウントには入らない扱いになっているため、この辺に関してもホワイト系プリキュアもここに来て打ち止めなってしまったと受け取れるのも事実ではないでしょうか?
青系プリキュアのコンセプト系で一時的な方向転換として『脱・知性』となったのが、フレプリのベリーである。
ベリーは他の青系プリキュアみたいに知性的な部分が薄いが、その代わりにキック力だけが特化してるのが特徴。
しかし、このベリーの人気的にここから少しずつ人気が急落していった都市伝説があり、ピーチのピーチロッドやパインのパインフルートと順にベリーソードが一番遅く登場したり、また実際に屋台で発売されたベリーのお面が非常に怖すぎるという噂、さらにパッション登場によってさらに人気も急降下してしまったという事はいうまでも無い。
その後の『脱・知性』ブルー陣営のプリキュアの系譜を受け継いだのがハトプリのマリンだろう。
特にマリンの最大の特徴といえば、通常技のバリエーション的に非常に多い事。
まぁ、それなりに人気の方ではやはりブロッサムやムーンライト、サンシャインにやや下に落ち込む傾向ではあったものの、前半期はそれなりにグイグイっと引っ張ってきたプリキュアであるため、もしマリン抜きだと人気も引っ張ってこれなかったかもしれません。
プリキュア追加メンバーで唯一のブルー系統といえば、スイートのキュアビートである。
ビート登場時もかなり絶大な人気を博し、徳間書店の月刊アニメージュでは55位にランクインという偉業を成し遂げた秘話も残し、このキュアビートも青系による『脱・知性』系統の系譜ではあるが、他のプリキュアメンバーの中で驚異的な運動能力と防御面においては歴代トップクラスのカテゴリーに入るといっても過言ではないと思います。
コスチュームのカラーから見るとこの辺もビューティーと同じくパープル系のブルーと藍色、水色、白という感じで歴代プリキュアメンバーではこれまた珍しいロングタイプのブーツというのも特徴。
この辺も2009年~2011年の青系プリキュアは『脱・知性』という懸念が強かった頃でしたが、2012年のスマイルから再び『青系=知性』という懸念性が再び戻ってきたということです。
そして、現在の知性系の青系プリキュアの末裔となったのがドキプリのキュアダイヤモンドである。
コスチューム白と水色系を基調にしており、再び知性系の歴史的な継承者といえると言えますし、こちらも徳間書店の月刊アニメージュにおいての人気投票で、歴代プリキュアメンバーで念願の1位を獲得したという偉業を成し遂げたことは記憶に新しい事でしょう。
ちなみに同じ東映アニメーションにおいて同じコンセプトでアニメージュで人気投票で1位を獲得したといえば、今から20年前にオンエアされたこちらも大人気国民的アニメ作品『美少女戦士セーラームーン』のセーラーマーキュリーこと水野亜美以来だったりします。
次回、その3 黄色&赤系、派生タイプのプリキュアの系譜に続く…。