119作品目、今回は1997年にタイトーからPSに発売されたバトルギアシリーズの前身作である『サイドバイサイド スペシャル』を触れてみたいと思います。
バトルギアは知ってるけど、サイドバイサイドは知らないバトルギアファンは必見かなと。
国内自動車メーカー6社、合計11車種が美しい景観の峠道を舞台にした作品で、当時の峠モノのレースゲームにおいては草分け的な作品になります。
操作方式は十字キー+5ボタンで、アクセル・ブレーキ、シフトギアのアップとダウンとなりますが、ナムコ製のネジコン対応になっており、より一層リアルな操作を求める人にはネジコンがオススメできます。
モードは8台のライバルマシンに打ち勝つアーケードモード、単独で走行するタイムアタックモードの計2モードですが、レースモードで1位になったコースが一定数達すると新たなる新コースが追加され、さらにその新コースで優勝すると更なる車種が追加されます。
規定周回数を走破、または一本道はゴールするとクリアですが、タイムがゼロになるとゲームオーバー…バトルギア2みたいにコンティニュー機能はありません。
登場する車種は以下の通り…。
●ホンダ
NA1型 NSX 90年度仕様
EG6型 シビックSiR-II
EF8型 CR-X SiR
●マツダ
FD3S型 RX-7 Type-RZ
FC3S型 RX-7 アンフィニIII
●三菱
CN9A型 ランサーエボリューションIV GSR
●日産
BCNR33型 スカイラインGT-R V-spec
BNR32型 スカイラインGT-R
RPS13型 180SX TYPE-X
PS13型 シルビアK's
●スバル
GC8型 インプレッサWRX-STi Ver.III(実際のスペックはVer.II)
BG5型 レガシィ ツーリングワゴン GT-B
●トヨタ
JZA80型 スープラ RZ
ST205型 セリカ GT-FOUR
AE86型 スプリンタートレノ GTV(3ドアハッチバック)
AE86型 カローラレビン GT-APEX(2ドアセダンクーペ)
1996年にアーケードに登場し、アーケードゲーム業界において限りなく実車に近いデータを基に作られ、同時に路面シチュエーションや季節感にもこだわりを持ったサイドバイサイドはその後のバトルギアシリーズに受け継がれていった名作中の名作。
当時は季節は背景の飾りにしか過ぎなかったレースゲーム業界…そこにタイトーの海老名営業所の開発部署であるGM2研は、雪道や落ち葉での路面の滑りやすさにも注目し、さらに舗装路から未舗装路へ変わった時の路面変化にも大きな変化というアイディアを出した結果、実際の実車が好きなファンから絶大な人気を博して大ヒットし、その翌年の『サイドバイサイド2 エボルジオーネ(イタリア語で『進化』の総称)』では、群馬県の榛名、碓氷峠をモデルになり、車種も6メーカーまで増え、同時にリプレイ機能や逆走モードも追加された改良版『サイドバイサイド2 エボルジオーネRR(ダブルアール)』も登場し、99年からバトルギアシリーズとなり、2006年11月に登場したバトルギアシリーズ最終作である『バトルギア4Tuned』までリリースされました。
●AC版 初代サイドバイサイド 初級『春』 EG6シビック プレイ動画
今では貴重な初代サイドバイサイドのプレイ動画…今は絶対にお目にかかれません。
初代SBSのコースは全て架空で、初級『春』、グラベルとターマックの変化がある中級『夏』、落ち葉によって路面が滑りやすい上級『秋』、スノーロードでコントロールが難しい『冬』、全てのシチュエーションでテクニックを求められる弩級『極』の4コース構成です。
●AC版 サイドバイサイド2 エボルジオーネ 超弩級『亥の刻(榛名)』
ランサーエボIV プレイ動画
サイドバイサイド2は翌年1997年に登場し、画像度も同年登場した『電車でGO!』と同じ基板を採用された他、このシリーズからバトルギアで当たり前の一本道コースが初採用されましたが、今回のPS版サイドバイサイド スペシャルはこの2をベースにしております。
実はキュアビーすけ、サイドバイサイド時代の頃から結構やり込んでいた人間でして、本格的なタイムアタックで結構記録を残しまして、磯子のイリングスや八景のゲームサンケイでもかなり記録を残しましたね。
初級『卯月』はレガシィワゴンで2分24秒、中級『弥生』がR32で2分26秒、上級『文月』がFDで3分17秒、超上級『神無月』が180で3分5秒、超弩級『亥の刻』がGC8で3分5秒と特に180は意外にドンピシャにハマった車種で、最初は重量級のレガシィワゴンで神無月を3分8秒台まで叩き出した事があります…神無月でレガシィって意外に難しいんですよ…全てネームもプリキュアで統一でしたけど。
話はPS版サイドバイサイドに戻しますが、ゲームバランス的にバランスは取れてることは取れていますが、やはりノーマルでプレイすると意外に上級辺りで行き詰る可能性は否定できないですが、この辺りになってくるとライバルマシンのスピードも尋常じゃないって事で、特に超弩級の榛名になってくるとライバルマシンもお構い無しにぶつけて抜いていくのでこの辺も意外に嫌らしい事は嫌らしいかなと思います。
隠しコースは赤城以外はオリジナルであり、隠しコースも超弩級という完全にユーザーレベル的に選んでしまったという痛さでしょう…これもタイトーのバトルギアシリーズによる隠し要素解禁も非常にボーダーは高く設定しているのも仕方がなりません。
また、サイドバイサイドスペシャルのマシンCGの作りも意外に雑な部分な目立っており、特にR33GT-RのフロントがR33っぽくないという残念無念な出来というのもマイナスポイントでしたね。
このサイドバイサイドスペシャルは、意外に中古市場で出回りが意外に低く、プレミア価格は付いてなく、大体105円~500円程度で買えますが、後期の2000はデュアルショックによる振動対応が追加された廉価版で当初は2,000円で販売されていますが、2000も意外に手に入りにくいというのも難点さがありますね。
自分も一度手放した時に再びやりたいなと思って探しましたが、意外に見つからなかったときはホントに絶望しましたね…タイトー作品は一度手放すと二度と手に入りにくくなる傾向が意外にあります。
●AC版 サイドバイサイド2 超弩級『亥の刻』榛名下り プレイ動画
86レビンを使っての榛名下り…てか、2分57秒80で完走!?
L・P「無理ッ!絶対無理だって!」