121作品目、前回までタイトー作品ばかり語っていましたが、今回はデコことデータイースト作品を…今回は1994年にデータイーストがネオジオ向けにリリースした対戦格闘ゲーム『ファイターズヒストリーダイナマイト』を触れてみようと思います…あの溝口 誠が有名になっている名作ゲームです。
謎の格闘家『K』主催による無差別格闘トーナメント『グレードグラップル』に参加した格闘家達が己の野望を名誉をかけて戦う内容。
操作方式は8方向レバー+4ボタン方式でパンチとキックによる小と大攻撃による構成になっている部分はネオジオ格闘作品定番のスタイル。
制限時間内にライバルに2ポイント勝てば次のラウンドへ、負けた場合はゲームオーバーとなり、最終目標は謎の格闘家『K』ことカルノフを倒す事で、さらに無敗状態でカルノフに勝利すると『牛』が乱入してきます。
登場キャラクターはレイ、溝口誠、亮子、ザジィ、マーストリウス、ヨンミー、サムチャイと定番の格闘家以外にも京劇俳優のフェイリン、ロックギタリストのマッドロック、体操選手のジャン、イケメン好きのオカマピエロのクラウン、主催者のカルノフと全12人と意外な部分でカオスな面子が揃っています。(←これ本当 笑)
ファイターズヒストリーは1993年にデータイーストがアーケード向けにリリースした対戦格闘ゲームで、初期作は8方向レバー+6ボタン方式とカプコンのストIIスタイルで登場しましたが、しかし…そのボタン配置に関してカプコンから待ったをかけられてしまい、裁判沙汰まで発展した秘話も残っており、後に和解されましたが、続編を作る際にデータイーストはSNKのネオジオのサードパーティに入る事となり、同じボタン構成で規制の無かったのが幸いとして『ファイターズヒストリーダイナマイト』が生まれたという事になります。
このファイターズヒストリーシリーズで他の格ゲーに無い要素として取り込まれたのが、『弱点システム』というのがあり、これは各キャラに体の部分の一部を狙うと一瞬画面がフラッシュし、一定のダメージを与えると弱点部分が光りだし、その部分を攻撃を与えると相手がダウンする仕組みになっています、逆に自キャラがこれに狙われてしまうと絶体絶命で、相手に大きなスキを与えてしまうというリスクも伴っているので、いかに相手から弱点部分に与えないように勝ち進んでいくかが大きな勝負の鍵となります。
このファイターズヒストリーダイナマイトの後に、溝口が主人公として登場する外伝作の『ファイターズヒストリー 溝口危機一髪!』では、奪われたたこ焼き屋の看板を取り戻すため、看板を奪った犯人を追いかける内容の作品に変わりまして、残念ながらSFCのみの発売でアーケード版には登場していない幻の作品となりました。
●AC版 ファイターズヒストリーダイナマイト 溝口 誠 プレイ動画
ファイターズヒストリーでそのなかのキャラで最も存在感が強いキャラといえば、先ほど語った溝口 誠…彼は大阪出身の格闘家なのだが、未だに高校を留年している問題児で、自称『喧嘩百段』と呼ばれいるのだが、頭より手や足が出るという性格…エンディングも溝口の師匠らしきな人に拉致られてしまうのですが…。
これがまた笑えるのなんの…。
必殺技も大阪にちなんだ技が多く、飛び道具の『タイガーバズーカじゃ!』、『虎流砕』、「チェスト!チェスト!チェスト!チェスト~!」とキックを放つ『連続三連キック』、超必殺技が全身の気を集中して放つタイガーバズーカの強化版『ごっついタイガーバズーカ』、さらに下から相手を画面上部へ突き飛ばす『通天砕』というのがあるんですよ。
ちなみにこの溝口 誠…他の作品でも意外な場所でゲスト参戦しており、後の水滸伝を題材にした『水滸演舞』でヨンミーと共に参戦し、さらにSNKの『ザ・キング・オブ・ファイターズ マキシマムインパクトK』にて「俺の偽者がいる。」と無理矢理に登場してたりと、彼の武勇伝は止まる所も知らないが、意外にデータイーストに登場するキャラでカルノフ、チェルノブと並ぶぐらいの名物キャラになっています。
ゲームバランス的にKOFやストIIと比較するとやや難易度は高めであるものの、書く伽羅によって対戦後の台詞にも意外にこってまして、この辺も見たくなるというのもちょっとした魅力がありますね。
現在はエミュ筐体機でも遊べますが、殆どが海外版であるため台詞がちんぷんかんぷんな部分がありますけど、本気遊ぶとなれば話は別かなと思います。
自分は国内版も遊んだ事があり、自分はジャンとヨンミーでしたけど、ヨンミーのファイアービンタの威力は絶大だった事は覚えてますね。
●【おまけ】SFC ファイターズヒストリー 溝口危機一髪 メインモード動画
ダイナマイトが登場した翌年にSFC限定で発売された『ファイターズヒストリー 溝口危機一髪!』…彼の武勇伝を心行くまでごらん下さい。(笑)
あかね「…うちより下品やな。」
なお「…てかジコチューだよね、溝口さん。」