今月唯一の懐かしのゲームの紹介…。
51作品目はタイトーの『パワーショベルに乗ろう!!』を扱ってみようと思います…1999年にアーケード版とPS版に登場したタイトーお得意の乗物系のシミュレーションゲームです。
工事現場でなくてはならない主役でもあるパワーショベルを気軽に体験する内容で、実際の仕事に基づいたシリアスモードとミニゲーム中心に扱ったコミカルモードの2種類あります。
操作方式は2レバーと2ペダル、2ボタン方式で、ボタンは視点切替とスタートボタンとリトライモードの兼用ボタンとなっておりまして、右レバーでショベルのアームを操作、左レバーで旋回操作、左右のペダルでキャタピラの操作するボタンとなっており、前を両方踏むと前進、後ろを両方踏むと後進、さらにペダルを別々に踏むと旋回するという方式で…。
かなり超本格的且つタイトーゲーム史上、複雑な操作体系のゲームだったりします。(爆)
実際の仕事現場を体験する『現場王モード』は全部で3つ存在し、入門編、実践編、激闘編があり、3つのモードに応じて乗るパワーショベルの機種が変わるのですが、初っ端の入門編でも意外に難易度が厳しく、サポート機能も無いので意外に難しめだったりします。
複雑な操作が苦手な人向けに『バイト王モード』は、これまた面白いです…。
開発したのはこの年のタイトーの看板作であった『電車でGO!』シリーズや実車リアルレースゲーム『バトルギア』、『サイドバイサイド』シリーズの開発を受け持ったタイトーGM2研が製作した作品で、前年に電車でGO!で大ブレイクした時に開発されたアーケード作品で、最初の頃は飛行機の『トップランディング』、ヘリを題材にした『エアインフェルノ』とシミュレーター要素の高い作品を作ってきたが、一見さんにウケが難しいモノばかりでインカム率もあまり伸びなかった頃でしたね。
96年に電車でGO!でヒットした同時に各ゲームメーカーも似たり寄ったりの職業体験ゲームがいくつか発売されましたが、そのなかでも建機を初めて取り扱ったゲームでは、この『パワーショベルに乗ろう!!』が最初だったりしますが、この辺もタイトーの発想力にはかなり驚かされました。
ただ、このゲームの最大の難点は他のシミュレーター系のゲームの中ではかなり複雑な操作体系かつ入門でも難易度が高いというのが最大の難点でしょうか…。
入門編でも時間無制限ではなく、制限時間内に決められたノルマがあり、さらに実践編や激闘編で接触や砂をこぼしたりするとボーナス点が引かれてしまうという厳しいゲームで、実際の給料明細みたく引かれてしまうという感じのゲームです。
実際に建機を触れてる人であれば楽々にできるゲームでしょうけど、一切のサポートシステムも無ければ、ミスをしてからリトライボタンを押しても時間が刻々と減っていき、気が付かないうちにゲームオーバーになっていたというケースも相当多いゲームで、稼動から1年でゲーセンから消えた店も多かったようで…。
翌年の2000年にPS版、2001年にはPC版にも移植されたそうで、人気があったのかは不明ですが…。
自分が初めて『パワーショベルに乗ろう!!』をしたのは、稼動した直後にゲーマーズへの買物とバトルギア2をやりに横浜西口のタイトーステーションでやったのが最初でしたが、いきなりぶっつけ本番といわんばかりの入門編で操作を戸惑っていた時に呆気無く時間切れになり、「修行が足り~ん!」と言われまして…。
「いくらタイトーのシミュレーターゲームでも操作サポート無しで、いきなりできる訳が無いだろ!」
と、ブチキレて、隣にあったバトルギアでヤケプレイした思い出があります…。
まぁ、同年に登場したバトルギアによって人気がバトルギアにいってしまったという訳ですが、自分の中で今までプレイしてきたタイトーゲームの中で、あまり良い印象も無かったゲームだったりしますが…実は、その「修行が足りん!」とか色々とボイスを言っていたのは…。
波平さんの中の人、永井一郎さんが担当していたんですよ。(爆)