127作品目、今回は1995年にバンダイナムコゲームスより初代PSに発売された『ゼビウス3D/G』を触れてみたいと思います。
ゼビウスシリーズ完結編…前作『ガンプの謎』で撃破したガンプであったが、その好きに逃走したガンプとの最後の戦いに挑みます。
操作方式は8方向レバー+2ボタン方式で、地上攻撃のブラスター、対空攻撃のザッパーを駆使しながらガンプが率いるゼビウス軍に挑みます。
道中に落ちているアイテムカプセルを破壊すると、ソルバルウを武装強化されていき、青は4WAYになるディオスザッパー、赤はロックオンして敵を破壊するドークト、緑は貫通力の高いレーザーのゲルマックの3種類で、隠しであるソルは定番と1UPスペシャルフラッグも健在。
敵弾を触れたり、敵を接触すると1ミス…全機倒されるとゲームオーバー。
全7ステージ構成の1周エンド制です。
初代ゼビウス、スーパーゼビウス、スーパーゼビウス ガンプの謎、ゼビウス ファードラウド伝説、3Dゼビウスの元祖のソルバルウ、ナムコアーケードクラシックVol.1に収録されていたゼビウスアレンジメントと数多くのシリーズを送り出してきたゼビウスシリーズですが、この3D/Gを以てゼビウスシリーズ完結という運びになった今作は、文字通り3Dポリゴン化されましてより一層進化を遂げたといっても過言ではないかと思います。
しかし、初代以降のゼビウスシリーズはあまり良い評価をもらえなかったのが残念な部分があり、特に初代ゼビウスの高難易度バージョンのスーパーゼビウスからファンの評価もあまりよろしくなく、その後にFC版オリジナルのガンプの謎も酷評され、さらにこのゼビウスの前作にあたるアレンジメントの難易度も初代以上に難しくなりすぎたりと落胆な部分が目立っておりまして、この3D/Gで挽回を目指していたのですが、しかし…この3D/Gもあまり評価的に今一歩で終わってしまいました。
いかに初代ゼビウスのゲームバランスが非常に良かったかいう事が…。
自分も初代ゼビウスはFC版やAC版もやってきているので、全体バランスに関しても結構良く解っています。
しかし…あるブログさんのこの3D/Gの説明にて、今作と前作のアレンジメントで『地上物を撃破するとゲームランクが上昇する。』という今までになかったランクシステムに変更されていた事にかなりショックを受けました。
初代ゼビウスは、ゾルバグを破壊しないと難易度が徐々に上がって難しくなるというランクシステムが上昇するシステム制度を設けており、できるだけゾルバグを破壊して難易度を抑えるというのが最大の攻略法であったため、この辺も多くのゲーマーからも納得できました。
しかし、アレンジメントでは地上物を破壊したり、ソルを発見して破壊するとランク上昇するという設定に書き換えてしまったのも悪い評価を与えてしまったと思います。
また今回の3D/Gのゲームバランスも序盤はそれほど高くはないのですが、2面から急激に上昇し始め、特に初心者でも3面のブラックキューブ地帯は動き的にランダムに近い感じであるため、運が悪いと残機を大量に減らされてしまうという事態まで発展する始末…特に3面はランクに応じてルート変化もあるので、この辺も一筋縄では行かないのもこの3D/Gの最大の厳しさじゃないかなと思います。
またこの時代のSTGは緊急回避のボンバーが標準装備であるのに対し、シリーズ伝統を守りたいためか、そのまま初代からの操作方式を継承させているため、特に敵の攻撃も意外な所で不意討ちを食らわされたりするので、この辺も難易度的に上げてしまっています。
その代わり、ゼビウスシリーズに無かった新しいボスも追加された部分に関しては多少評価は出来るかなと思いますし、BGMはリッジレーサーシリーズで手掛けたあの方も参加しています。
AC版では見つけるのは難しいですが、初代PSの『ゼビウス3D/G+』でプレイできるので興味がある方は是非どうぞ…但し、入手率的にやや困難ですのでご注意を。
●AC版 ゼビウス3D/G プレイ動画