55作品目、今回は1995年にバンダイナムコゲームスからリリースした戦車戦ゲーム『トーキョーウォーズ』を触れてみたいと思います、意外に知ってる人は少ないかもしれません。
東京都心部と臨海部を舞台に、戦車でドンパチするという内容のゲームであります。
操作方式はハンドルと2ペダル、そして砲撃発射と視点切替による構成で、制限時間内にどれだけ相手の戦車を倒せるかというのが目的。
ペダルは前進と後進となっており、ハンドルは砲撃と旋回する時に使用しますが、停止状態でハンドルを切ると方針が振り向くという形になり、また戦車を破壊すると回復アイテムが現れ、それを取ると戦車の耐久力が回復するという仕組みになっています。
東京都心はビルとビルの間を縫いながら相手に奇襲するポイントが多いですが、難易度的に臨海部より都心部が一番難易度が高いです。
ナムコの戦車ゲームの源流は、1980年にアーケード版にリリースした『タンクバタリアン』から始まり、その後にバトルシティー、ブレイザー、タンクフォースと続き、このトーキョーウォーズは通産5作品目にあたるナムコの戦車ゲームとなります。
ブレイザーとトーキョーウォーズ以外のシリーズは、画面固定型のゲームで司令部が破壊されると残機数有無にかかわらず強制ゲームオーバーになるシステムがありますが、このトーキョーウォーズには指令部の設定が無く、ただ敵戦車を倒すだけの内容になっていますが、同じ経緯のシリーズでは現行作の『タンク!タンク!タンク!』に受け継がれておりますが、『タンク!~』はトーキョーウォーズをコミカル系統の戦車ゲームですが、本家のトーキョーウォーズはどちらかといえば、リアル系統に近い戦車ゲームだったりします。
ゲームのステージ構成的に見ると、あのバトルシティーを3D化した感じのゲームになってるというのが正直な意見でしょうか…。
ステージも実際の東京をモチーフにしたステージですが、戦車によるサバイバルゲームというのも結構面白くできてますし、緑軍の戦車は恐らく陸自の90式戦車をモデルにしたんじゃないかなと思います。
ただ、このトーキョーウォーズ…それほど人気と知名度的にやや低かったそうで、置いていても短期間に消えてしまったという意外さもあり、自分の近所でも過去に何度も行った事があるゲーセンでも、長くても1年半、早くても半年で撤去され、それほど印象が残るゲームとしては薄かったんじゃないのかなと思いますが、過去にタイトーの『Tilt』の読者欄のコーナーで、コーナーの担当者が「戦車モノといえば、他社からスゴイの出していたような…。」というコメントがあり、自分もこの時、「トーキョーウォーズの事だな。」と真っ先に気付いておりました。
何度もいう様に、ナムコの戦車ゲームは意外に知名度が低く、バタリアンやバトルシティーも知ってる人的にもかなりマニアックな傾向ですが、そのなかで『ブレイザー』は最もマニアでも知らないというほどのマイナー作品だったようで、現在稼働中の『タンク!~』では、稼動設置店舗も限られているのですが、Wii-Uに移植されてるとうので多少の知名度はあると思いますけど…。
ただ残念すぎたのは、ステージ構成の少なさとモードが1種類しかない、一人プレイでも盛り上がらないという言うのが正直な意見でしょう。
モードもステージクリア構成のモードとかあれば、それなりに盛り上がれたでしょうし、ステージも東京都心と臨海部以外にも横浜とか名古屋、大阪、富士演習場みたいなステージ構成を作ればちょっとした新鮮味があったのでは思います。
また制限時間も解りづらく、気が付いたら時間切れになっていたというケースも多く、「いつ、終わったの?」と疑問視しかねない部分もありますね。
残念ながら家庭用の移植は一切ありません。
このゲームを最初にやったのは、磯子のトイザらスの2階にあったイリングスというゲーセンに置いてあった事は覚えてました。
プレイしてる人もあまり見なかったですね…後は、戸塚のラウンドワンに大型バージョンも見たことがありましたが、ここもあまりやってる人もいなかったですが、数ヶ月経過したらいつの間にか消えていたというオチ。
最近だと新杉田ボウルに再開しましたが、まさか『エースドライバー・ビクトリーラップ』と『電車でGO!2 3000番台』が撤去されるという事態に発展していたとは…。
プレイの方も多人数であれば盛り上がるのですが、トーキョーウォーズはどちらかといえば、パーティゲームの一種じゃないかなと思います。