171作品目、2015年一発目の作品は1996年にBPSからSFCにリリースしたバイクレースゲー『峠・伝説 最速バトル』を触れてみたいと思います…ジッピーレースのセカンドレビュー以来のバイクゲーレビューになります。
全国各地の峠や走り屋スポットに出向いて、ライバルを勝ち抜きながら最速の頂点を目指すという内容です。
操作方式は十字キー+6ボタン方式で、アクセルやブレーキ、シフトギア操作、ウィリー走行、アピールアクションといったアクションを駆使し、各地に待ち構えているライダーに勝利していきます。
最終目的は首都高をテリトリーしているライダーに勝利すれば、エンディングなのですが…途中のバトルではウィリーバトルを使ったレースもあるので、一筋縄ではクリアできません。
『峠・伝説 最速バトル』と聞いて、普通の人で真っ先に思い出すといえば…何といっても、AE86やFD3S、GT-Rやランエボといったスポーツ系のクルマで攻めるというイメージが非常に印象に残っていますが、一番知名度の高いタイトーのバトルギアシリーズ、セガの頭文字Dアーケードステージシリーズ、アトラスの峠MAXシリーズが有名ですが、このゲーム題材となっているのはバイクの走り屋を題材にした作品であり、バイクの走り屋を題材にした作品といえば、ナムコの『弐輪 -NIRIN-』と『サイバーサイクルズ』の二作品が存在しますが、この作品は意外にマイナー寄りに近い作品になりますね。
このゲームに登場するライバルは、全て走り屋系のバイク雑誌のオーディションから選抜された実際の走り屋のライダーの方々…。
登場する峠も実際の場所で、場所の名前はあえてゲームでの名称になっていますが、土地勘の強い人なら「ああ、あそこか。」と気付く方もいらっしゃるはずかと思います。
まぁ、この辺まではいいのですが…実はこのゲームで、最も問題点なのが、
初っ端から難易度が桁外れに高過ぎるという罠が潜んでいるのです。
もちろん、バイクのパーツ用語やバイクのチューニング知識が無いと全く解らずじまいで、ソフトオンリーで購入すると間違いなく路頭に迷い、同時にぶっつけ本番で挑もうとすると…。
とんでもないしっぺ返しを食らわされます。
初心者が迂闊にこの作品をプレイすると、恐らく半数の人が…。
ひめ「オートマ無いんだけど、どうなってんの?」
初心者による救済処置のサポートすらないため、もう完全にゲームユーザー的に狭くしてしまったのもマイナスポイント…。
テトリスシリーズで下積みし、その後のSFC版首都高バトルで公道レースを題材にした作品の先駆けを作ったBPSだが、このソフトを作ってしまった時点で完全にBPSの信頼度も大きくガタ落ちになってしまい、PS・SS版の首都高バトルで信頼度を戻そうとするが、次期作の首都高バトルR以降から『首都高バトルZERO』や『首都高バトル01』、街道バトルシリーズで世に送り出した元気に奪われてしまったという取り返しのつかない結果まで転がり落ちてしまいましたが、仮に初心者向けのモードも実装していたらそれなりに評価も付けていたのではと。
自分もソフトオンリーで購入したクチであったのですが、最初からこの難易度に関してあまりにも言葉を失いましたね。
「本当に、これでいいのか?」と初回プレイで感じまして、本当にまったく先に進めないというオチ…しかも、最初のライバルでもスタート開幕の同時にあの桁外れたスピードなので、いくらレースゲームが好きな人でも完全に無力になる事は確か…自分も1面クリアできずに完全に挫折し、買った中古屋で速攻売り飛ばしちゃいましたからね。
本数も極めて少ないのですが、それほどプレミアの価値はないかなと思います。
本当にバイクに関しての情熱や知識が無いと遊べない作品かなと。
●SFC『峠・伝説 最速バトル』プレイ動画
1面からのライバルの速さに注目…、投稿者の走りも申し訳ないほど上手いほどではないが、自分もプレイした時も最初の面のライバルの速さにホントに…言葉にできないほどでした。
ツーリストトロフィーやサイバーサイクルズがまだマシに見えた。