208作品目、今回もバンダイナムコ・エンターテイメントの怪作STG『ピストル大名の冒険』を触れてみたいと思います。
アイマスや太鼓からのナムコファンだと馴染みの無い作品であるが、コアなナムコファンならタイトルだけでも一度耳にした方もいらっしゃるはず。
『かやくご藩』の城主 ピストル大名こと火縄丸が12歳を迎え、元服の儀式として修行の旅に出るという内容のSTGです。
操作方式は8方向レバー+1ボタン方式、メインショット発射とボタンを一定時間チャージするとバウンドしながら飛ぶ花火弾発射ができるようになっています。
各エリアの最深部にいるボスを倒すとラウンドクリアで、1ワールド4面クリアすると次の面へセレクトができ、低難易度ルートは『悪ガッパの巻』、『手裏剣団の巻』、中難易度は『あやかしの巻』、高難易度ルートは『おどろ教の巻』、『黒船来る!の巻』、練習ステージの『旅立ちの巻』、最終ラウンドである『ゴン助団の巻』で構成されていますが、敵や敵弾に接触すると1ミス、残機ゼロでゲームオーバーになりますが、再スタートはスタート地点からというかなり厳しいスタートとなるので注意。
全14ステージ構成で、基本セレクトできるのは『旅立ち~』から『黒船~』までで、最終ラウンドのゴン助団のみコンティニューは不可能。
道中の壺を割ると、中から花札が現れ、その花札の役柄によってパワーアップアイテムやバリア的な要素の樽や釜を装備する事ができます。
●AC版 ピストル大名の冒険 プレイ動画 2面まで
あの和風アクションゲーム『源平討魔伝』を制作したスタッフによる第三作目にあたる作品で、元々…ピストル大名というキャラはこの開発スタッフが手がけた『超絶倫人ベラボーマン』に登場する爆田博士陣営にいる敵キャラの一人で、そのキャラのみスピンオフとして登場したのがこの作品になります。
音楽があのリッジレーサーでロッテルダム系BGMや、ドラゴンスピリットを手がけてきた細江慎治氏が担当したといういわく付きですが、人気的に…
あまりにも強烈な個性ばかり敵が多い他、ゲームバランス的に非常に悪いという烙印を押されてしまったSTGです。
まぁ、アイマスからナムコを知った人がこれを見たら…
未央・凛・卯月「プレイヤーのミスが裸踊り?」
杏「ダメだよ~、ナムコがこんな変な作品を作っちゃ。」
「これ、ナムコ作品なのか?」と唖然とツッコミを入れかねない。
私も実機を見たことがありますし、プレイもした事がありますね…本当に過去に色々とナムコ作品を触ってきた私でも、この世界観にただ苦笑いをしたもんです。
自分が初めて実機をお目にしたのが丁度25年前…今亡き本郷台の玩具屋のポニー筐体に入っていたのは覚えてましたが、そこらの小学生にはかなりバカ受けしていた事は覚えてました。(実話)
ゲーム全体難易度も高く、挙げ句にバランスも非常に最悪、さらにレバーニュートラル時に徐々に下降するという変な重力が働き、さらにミスをするとスタート地点へ強制送還という当時のSTGの悪い部分ばかりのオンパレード。
自分も試しにエミュ筐体でプレイしましたが、悪ガッパの巻の2章のボスの倒し方が分からず長期戦に挑んだら、空から足が現れて踏まれて即死したという意味不明な死亡オチで泣くに泣けなかったし、怒りたいどころか呆れてしまいましたね。
出回りも非常に悪く、稼動してから僅か数ヶ月で消え去った店も多かったし、エミュ筐体だとやや見つけにくいというのが難点でしょう…。
プレイするかしないかは個人の判断にお任せします。(笑)