212作品目、今回は1994年にビデオシステムからネオジオ向けにリリースしたソニックウィングスの続編『ソニックウィングス2』を紹介したいと思います。
ネオジオMVS筐体においてあった地域で、一時期見かけた方もいらっしゃるはず。
前作、世界主要の各都市に現れた謎の武装勢力を倒し、再び平和を取り戻したと思いきや、2年後に更なる超兵器を引っさげて再び進攻を始めたと聞き、リヴァーが率いる国際機密救助戦隊が再び謎の組織に挑むという内容です。
操作方式は8方向レバー+2ボタン方式、メインショット発射と緊急回避の必殺技で構成、後のストライカーシリーズで起用されているチャージ系はありません。
各エリアの最深部にいるボスを撃破すればステージクリア、敵機や敵弾に触れると1ミス、残機ゼロでゲームオーバー。
全10ステージ2周エンド制、なお2面からステージがランダムに切り替わる仕組み。
●ネオジオ ソニックウィングス2 プレイ動画
F-15Jイーグル 真尾まお(まおまお)
1992年に登場し、雷電と共に90年代STGの人気タイトルとして成り立ったソニックウィングスの続編で、前作はAC版とSFC版でリリースしていましたが、このソニックウィングス2からプラットフォームをネオジオに変えての登場した作品となりました。
今回参戦しているキャラを並べていくと…。
●日本
飛炎 搭乗機:F-2(当時はFSX)
真尾まお 搭乗機:F-15J イーグル
●アメリカ
ブラスター・キートン 搭乗機:F-117 ナイトホーク
シルバー 搭乗機:A-10 サンダーボルトII
●ヨーロッパ
アンジェラ 搭乗機:ラファール
アーサー 搭乗機:ハリアー
●国連所属
シンシア&エレン 搭乗機:F-14Dトムキャット
ホワイティ 搭乗機:YF-23
機体に登場するメンバーと攻撃火力と必殺技は大きく変更、特にトムキャットは前作キースであったが、今作はお嬢様と家庭教師のシンシアとエレンに、ハリアーは前作とかわらずの高火力機であるが、前作はウィリアムなのだが、今作は赤ん坊のアーサーで、新規機種はF-22と同じコンセプトで作られたが試作機で終わったYF-23、フランスの戦闘機ラファール、A-10サンダーボルトIIとなっています。
ゲームバランスも初代の継承を活かしており、特に初代ソニックウィングスに登場していたボス敵もザコ敵として登場する場面もいくつかあり、いかにもソニックウィングスの続編だなという部分は受け取れますが、今作は面的に10面まで拡張されており、プレイ時間的に意外に長くなったというのが本音。
前作は7ステージの2周エンド制であったが、ステージの面の短さが非常に良かったため、次の面へ進みやすくなったというのも当時のSTGとしては人気が良かったともいえます。
しかし、今作は10ステージであるため、プレイ時間が長くなった同時に後半面からかなりの弾幕で襲われるという部分が非常に強くなりましたね。
特に2面であっても、途中のステージによっては意外な所で難易度が高かったりする場面も多く、弾幕が多いボスで4面辺りに差し掛かると発狂モードになっているので、初心者でも4面辺りで残機を多く散らしていく事は確かでしょう…前作でいえば3面に匹敵するので。
今回もパイロットのメンツも非常にふざけたメンツばかり多いのですが、これもソニックウィングス伝統である事は確か。
前作のF/A-18に登場していたブラスター・キートンは、最終面で宇宙空間で謎の爆発で死亡したと思いきや、今作ではロボットとなって復活したり、アーサーなんざ赤ん坊がハリアーを操るわ、さらにYF-23には関西弁を喋るイルカが搭乗、ラファールにはまるで場違いなタカラジェンヌな人が搭乗…挙げ句の果てにゃ、ラスト面のボスも前作は猿とロケットであったが、今作は中ボスに猿、ラストボスはてるてる坊主、マンボウというはっちゃけぶりに一見さんなら…。
唖然する事も間違いなし。
でも、マンボウは出現条件的にかなり難しい分類に入るため、かなり根気が必要になるそうで。
ネオジオ以外での他機種での移植は無いですが、エミュ筐体でプレイできますが、タイトル名と台詞が海外向けに設定されている部分を除けば国内版とほぼ変わりなく遊べるので、初心者なら飛炎が一番オススメできます。
問題はエクステンドが200,000点のみなので、この辺も熟練者になればいかに凡ミスを抑えて進む事が課題になるかなと思います。
ソニックウィングス2は初代と並んで遊んでいた作品なのですが、うちの近所の玩具屋のネオジオ筐体に入荷される事も無かったのですが、磯子駅前の松坂屋ストアーのMVS筐体が4台ぐらいあった時に図書館の帰りによくプレイし、F-14ばかり使っていましたね…好きな戦闘機だったので。
それから10年ぐらい過ぎて、エミュ機で久々にプレイし、6面辺りで力尽きちゃいましたけどね。
その後、ソニックウィングス3の後に『彩京』というメーカーを立ち上げ、戦国エースやストライカーズ1945シリーズを出し、あの新声社爆破というとんでもないネタを放ってきた麻雀ホットギミックを世に送り出していく事になるんですよね。(笑)