●スマイル19話『パパありがとう! やよいの宝物』
脚本:米村正二 演出:境 宗久 作画:上野ケン 美術:西田 渚
【放送当時データ】2012年6月10日 朝日放送・テレビ朝日系列
佐々木先生「思春期と呼ばれる年頃になっただからこそ、改めて自分の名前にどういう思いが込められているのか知る事だと思います。」
あかね「え、もしかして…宿題!?」
れいか「次の学級会までに、自分の名前にどういう思いが込められているのか、お家の方に聞いてもらって下さい。」
いきなり、小さい子には難しい課題から始まったスマイル19話は、そんなホームルームでの話し合いからスタート。
『自分の名前に、どういう思いで名付けられたのか?』
と、観ている小さいお友達には意外に難しい話にですね。
なお「なんか、照れくさいよね。」
仕方がないよ、聞くしかないよ…なおなお。
まぁ、そんな事で一番複雑な心境にいたのが、
やよいであった。
やよい「名前…かぁ。」
なぜ、躊躇っているのか…ま、同時に
ウルフルン「人間共が読んでる姓名判断の本を見つけたのだ。」
珍しいねぇ~、で…自分の名前を見つけ、
ウルフルン「そうだ、何で俺の名前があるんだ?」
知りません、出版社に聞いてみたら?
『短気で凶暴で誰も愛されない。』と書いてあったらしく、
ウルフルン「けっこう毛だらけだぜ!!」
凛・りん「それ、小さい子で分からないネタと思うんだけど…。」
ま、そんな事はさておき…
ちはる「だだいま~。」
やよい「お帰り~、お味噌汁できたよ。」
ちはる「ありがとう、今支度するね。」
黄瀬家は母 ちはるさんとやよいの二人家族…いわゆるシングルマザーでやよいを育ててきたという訳であるが、実は父親の勇一さんはやよいが幼い頃に既に他界してしまったのです。
やよい「ねぇ、ママ…何で私の名前がやよいになったの?」
ちはる「う~ん、あなたが生まれた時…おじいちゃんとかおばあちゃんは、いろんな名前を出してきたんだよね。」
祖父や祖母が決めていた名前を退けて、勇一さんがやよいに命名したんだとか…
やよい「パパが?」
ちはる「パパはあの性格でしょ? 頑として言い譲らなくて、それでやよいに決まったというワケ。」
やよい「そこまでにして…一体、どういう意味が込められているんだろう。」
ちはる「そればっかりは、本人に聞いてみないとね。」
しかし、当の本人は既に他界…聞こうとしても聞けない今だが、ちはるさん曰わく、「生前、やよいが5歳の時にその話をした。」という事を告げられるが、幼い時の記憶であるため、さすがに覚えていないのは確かであるが、父 勇一さんの手の感触は未だに忘れてはいなかった。
辞典で『弥生』を見て…
やよいは、ある場所の事を思い出す。
翌日…
みゆき「私のみゆきという名前は、『どんなにツラくても幸せを見つけられる子になってほしい』と願いが込められているそうです。」
れいか「私の名前は漢字で書くと、こうなるそうです。 花のように麗しく、美しい子になるようにとお祖父様が付けて下さいました。」
やよい「私の名前の由来、やよいというのは昔の暦で三月の事で、草木が目付く時期だから、『活き活きとした始まる』と意味が込められてるそうです。」
しかし、やはり当の本人から聞くことができなかったためか、どこか迷いがある感じが強いやよいであった。
みゆき「え、さっきの名前の由来はやよいちゃんが自分で調べたの?」
やよい「うん、名前を考えてくれたパパは天国へ行っちゃったし、ママも知らなかったから…」
みゆき「そっか…。」
で、日産コンビのお二人さんは?
あかね「うちなんか、呼びやすいように『あ』から始めたくて、『あかね』やで…単純過ぎるわ。」
「ママには別の理由があったでしょ?」とやよいに聞かれたあかね…『空があかね色できれいだった、娘もあの空のようにキレイな子になってほしい。』というのがホントの本音だったようだ。
なお「私なんか、もっと単純だよ。 『まっすぐな子に育ってほしい。 一直線のなお。』」
ちなみに、その名付け親のなおの父 源次さんが名付けたんだとか…。
で、イベント会場で仕事中のちはるさんは…
ちはる「ハイ、黄瀬です。 ええ…はい、え…来海先生がこちらに?」
来海先生、まさか…ハトプリの…
えりか「そうなんだよね…ママいわく、黄瀬さんとは仕事仲間なんだとか。」
だから、会場のとこに『フェアリードロップ』のロゴがあったなと思ったわ。
(後編に続く)