↓前編はこちら…
ちはる「…やよい?」
ちはる「やよい!!」
やよい「ママ!!」
ちはる「そっか、不器用な人だったから、愛情表現も苦手だったんだよね。」
やはり、今回の宿題に関して…やよいにとってはかなり重荷であった事は確かであった。
「不安というか、パパとの思い出が徐々に忘れていく寂しくて」と胸の内を語るやよい…。
すぐさま、ちはるさんがバックから取り出したのは…
一枚の封筒であった。
ちはる「これはパパの宝物、今はママの宝物になってるのよ。 今日は特別に見せてあげる。」
封筒を開けると…
幼い時に書いたやよいの手紙とキツネの折り紙が入っていた…、やよいが父の日に渡した手紙だったんですよ…奥さん。
『やよいとパパとの秘密』があったらしく…、辞典で調べていた時…脳裏に横切った。
あの場所の事であった。
ちはる「どうかした?」
やよい「丘の上のあの場所…そこに、パパと一緒に行ったんだ。」
そこに、
物陰に隠れていたウルフルンが、やよいが持っていたキツネの折り紙がアカンベェとなって召還、同時にスマイルチャージ!
会場に飛び出したアカンベェを必殺技とコンビネーション技で応戦するスマプリ陣営…。
ウルフルン「何をやってる!!アカンベェ!!」
すぐさまに反撃を受けて、呆気なく倒されてしまう…同時に、やよいが思い出したのは?
やよい「(やめて!パパを送ったプレゼントで、みんなを傷付けないで!!)」
その隙に攻撃を仕掛けるピースことやよい…しかし、反撃を受けて地面の煉瓦の道を見て思い出したのが…
あの丘の上にあった教会であった…幼い時のやよいが、父 勇一と一緒に秘密の結婚式をしようて訪れたあの場所であった。
やよい「ママには内緒だよ。 パパとやよいとの秘密だから。」
勇一「ああ…、まるでやよいの未来の結婚式を見ているようだな。」
この場面で、やよいの名前の由来がここで明かされた。
勇一「やよいという名前はね、生まれたばかりのやよいの顔をじっと眺めていたら思い浮かんだんだ。」
勇一「ママのちはるという名前は、『千の春』という事だ。 ママは春のように優しいだろ?」
やよい「うん!」
勇一「パパは、やよいにも『ママの様な優しい人になってほしくて、やよいという名前を付けたんだよ。』」
消えかかりそうになった父との過ごしたあの時間、あの日…。
やよいはパパからかなり愛されてたんだという事を…。
ピース「私はパパからいっぱい愛をもらったお陰で、人に優しくしようって思える!!」
ピース「優しさはきっと、人から人へと繋げる『愛の表現』なんだ!!」
ウルフルン「愛の欠片も攻撃でトドメだ!」
ピース「あなたに『愛』が無いのなら…パパから受け取った『愛』を受け取って!!」
いつもよりシリアス増しのピースサンダーを放ち、見事アカンベェを撃破し、キュアデコルをゲットするのでした。
ちはる「そう、ここでそんな事があったの。」
やよい「私、少し優しい子になれたのかな?」
ちはる「パパの愛を感じる事ができたんでしょ?」
雨が上がり、帰り際…勇一さんと一緒に来たあの教会に立ち寄るやよいとちはる。
「十分優しい子に育ってるはずよ。」とちはるに励まされるのであった。
やよい「ママ!やよいという名前が、大・大・大・大好きになった!」
ちはる「ママもちはるという名前が大・大・大・大好きになった!」
みゆき「良かったね、やよいちゃん。」
あかね「うちも自分の名前…大好きになったで。」
れいか「名前は、私達が親から貰う最初の『愛情』なんですね。」
6月の雨上がりの夕日…そんな小さな愛が詰まった一日を見つけたみゆき達なのであった。
(後書き編に続く)