武士道トハ 死ヌ事トト見ツケタリ
修羅道トハ 倒ス事トト見ツケタリ
我、悪鬼羅刹トナリテ
目ノ前ノ 敵ヲスベテ・・・
斬ル!
初っ端から初代サムスピのOPデモのメッセージから始めてみました。
というわけで、217作品目…今回は1993年にSNKプレイモアからネオジオとMVSにリリースした剣術対戦ゲーム『サムライスピリッツ』。
ネオジオ人気黄金期に突如現れ、さらに人気を獲得したSNKのメジャータイトルですね。
魔界から復活した天草四郎時貞が、破壊神アンブロジアで世界を滅亡の魔の手から阻止する為に12人の剣士(まぁ、中にはもののけな奴もいるが…。)が、天草討伐を目指しながら戦っていきます。
操作方式は8方向レバー+4ボタン方式、A・Bは斬り、C・Dは蹴りというKOFでも採用しているネオジオ対戦格闘シリーズ定番のポジションですが、斬りボタンと蹴りボタン同時押しで大攻撃という構成になり、敵が向いている状態で相手の攻撃をレバーを反対に入れるとガードやジャンプ、しゃがみ動作は変わりません。
また各キャラに必殺技があり、コマンド入力を入れる事により繰り出す事ができます。
三本勝負で二本先取制度、プレイヤーが勝利すれば次の相手へ、敗北するとゲームオーバー、制限時間がゼロの場合は体力が残っている方が勝者となります。
全13ステージ構成の1周エンド制です。
●ネオジオ サムライスピリッツ 覇王丸 プレイ動画
『100メガショック』や餓狼2で一躍有名になったSNKのハイスペックハードのネオジオで、さらにネオジオのネームバリューの地位を築き上げたサムスピは、当時の格闘ゲームに『剣術』という要素を入れ、同時に時代に合わせたBGMや演出もよく活かされて一見さんでも見入ってプレイする人も多くいらっしゃったはず。
剣術の達人の覇王丸、居合い斬りの達人 右京、2Pが弟という双子の兄弟の設定がある王虎(ワンフー)、メリケン忍者のガルフォード、服部半蔵、柳生十兵衛、千両清死郎、ナコルル等といった個性豊かなキャラ達が画面いっぱいに暴れ、間合いによって画面が縮小や拡大するシステムは、100メガショックシリーズ第1弾で採用され、こちらもKOFシリーズのメンバーで有名である『龍虎の拳』で養ったノウハウを上手く活かされており、当時ライバル関係であったカプコンのストリートファイターIIの人気を凌ぐ勢いをみせた事は有名になりましたね。
また、ダメージを負うとゲージ下部にある『怒りゲージ』というのが蓄積され、フルに貯まると攻撃力が倍増となり、強斬りでもゲージ半分まで持っていく事ができる仕組みで、後の真サムライスピリッツ以降では、超必殺技を放つシステムに切り替わりました。
そんなサムスピ…実はアニメ化された事があり、翌年の秋にフジテレビ系列のアニメ特番としてオンエア。
原作の設定を上手く活かし、ゲームで語りきれなかった場面もあったため、意外に知られざる一面も…。
そんなアニメ版サムスピの覇王丸の声を演じたのは、あのSMAPの香取慎吾さんで、ナコルル役は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のプテラレンジャーことメイ役を演じ、後の続編である真サムライスピリッツ(別名 真サム)でチャムチャム役を演じた千葉麗子さんが担当していましたが、当時のSNKも結構快進撃を飛ばしまくりであった事は覚えてましたね。
その同時期にKOF'94が登場し、これまたヒットを飛ばす事に…。
(画像は続編 真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変より)
そして、忘れてはならないのがサムスピシリーズにおいて、人気ヒロインであるナコルルの存在でしょう。
カプコンが春麗(チュンリー)、モリガン、フェリシア、春日野さくらとくれば、SNKは不知火 舞や麻宮アテナ、ユリ・サカザキ、そしてナコルルと人気ヒロインを送り出し、当時のコスプレイヤーさんもナコルルや舞のコスプレイヤーさんがゲーメストやアニメ・ゲーム雑誌でも大きく取り上げられ、後のナコルルの妹のリムルル、レラと数多くのサムスピヒロインを輩出し、この時私も丁度アニメ雑誌やゲーム雑誌をよく読んできた頃なので、結構覚えており、決め台詞の「大自然のおしおきです!」は、当時人気絶頂期であった美少女戦士セーラームーンの「月に代わっておしおきよ!」の便乗したネタでしたからね。
自分も初代サムスピはよく遊んでましたね、近所の玩具屋のポニー筐体にありましたが、シャルロット使いでした。
シャルロットの強斬りが結構リーチ力が高かったため結構やっておりましたが、王虎が一番の大きな難所でしたね…気孔爆転法で結構泣かされるわ、アースクエイクの後に王虎が来た同時に完全に敗北確定。
半蔵も意外に強敵だったよな。
他機種にも多く移植されていましたが、特に先に移植されたのがタカラトミーさんからのSFC版で、SFCはネオジオの使用容量が半分しかなかったため、あまりお世辞とはいえなかった移植でしたが、モノクロGB版ではSDキャラに変更して限りなく再現したという部分に関しては…。
現在、バーチャルコンソールやPSP、PS3のゲームアーカイブスで配信されているので、今のハードを持ってる人なら是非プレイしてみると面白いと思います。