今回の初代GT GTモード攻略特集は『乗り換えで学ぶ実戦術』…一台のクルマでこだわるのもいいが、途中のレースの内容によっては駆動方式による制限もある。
そこで今回は、乗り換えで学ぶというテーマの下、どういうクルマを選んでいくべきかという部分を勉強していきたいと思います…。
クラブマン杯やチャレンジカップでも対応できるようにしておきたいですね。
●一台のクルマでこだわってもいいが…
最初に購入した車を末永く乗っていきたいというのは分かるのだが、しかしチューニングをしていくうちにクルマそのものが使いづらくなるという経験もあるはず。
特にターボ車の場合…馬力パワーアップの際にターボのタービンを大型していくが、そのタービンが大きければ大きいほど馬力は上がるが、ゼロ発進時に高回転までの回転の鈍りが遅くなる症状を感じる人もいらっしゃるはず。
これはターボラグと呼ばれる現象で、低回転では鈍いが高回転になると突然爆発的なパワーが起きるという現象で、別名『どっかんターボ』と呼ばれている。
初代GTにはこの症状がタービンステージ4の最高速仕様のピークパワー重視になるとこの現象がよく起き、上の画像のS13前期でタービンキット4に乗り換えた時の馬力であるが、若干低回転時のパワーが鈍りが起きているため、意外に乗りづらいという印象が強くなる。
こうなると、やはり最終的には新しいマシンに乗り換える事が優先課題となる。
●FF車からのステップアップ…。
前にエンジンを設置、前輪駆動させるFF駆動はすぐに限界域があり、例えばDC2インテRでも最高280馬力以上超えるとマシンパワーが強くなり、旋回性がアンダーステアが強くなるという傾向が大きくなる。
(まぁ、DC2でGTリーグ制覇はできるといっちゃできるが、スキル面での実力が試されるのは確か…。)
「FRは滑るし、安定するクルマを選びたい。」となれば…
最終的に4WDに乗り換えるという選択技しかないのだ。
4WDは前後とも駆動するため、初代GTにおいて最も絶対的な安定度を持つが、この辺も4WD駆動ベースの車種によって大きく左右されるものもある。
スカイラインGT-Rや三菱のGTOみたいに重量クラスもいれば、インプレッサWRX-STiバージョンやパルサーGTI-Rみたいに軽量クラスもある。
個人的にお勧めするのが、高出力且つチューニングしても結構戦力になるR32スカイラインGT-R、高出力且つ軽いボディが武器であるインプレッサWRX-STiが一番有利に働く。
2リッター車は500馬力辺りでターボラグで泣かせるが、軽量化且つステージ3のタービンキットでも十分に速くなるインプレッサを薦める。
●FRオンリーでステップアップこだわりたい人は…
ロードスター、ハチロク、シルビア、FC型RX-7からステップアップでFRで極めたいのであれば、250馬力クラスからのFRマシンがオススメであるが、個人的にFD型RX-7と80スープラもオススメしたいところだが、もし予算面に余裕がある人ならTVRのグリフィスもオススメできる。
グリフィスは軽量化とエンジンパワーを上げるだけでも結構加速力がいいので、この辺も足回りをしっかり強化すれば、本当に恐ろしい戦力になるのでこの辺も見逃せない。
280馬力クラスのFRで、スープラやZ32以外にもマキシで密かな人気を誇る30系ソアラやチェイサーも外せない。
重量も80スープラとほぼ同じであるが、やはりマシンポテンシャルを引き出すとなれば、それなりにセッティング面による煮詰め方にも課題となる。
●FRから一線極めたい人なら…
FRより旋回性の高さがウリであるMRことミドシップは、エンジンは中央部分にあり、後輪で駆動するという構造のスポーツマシンであるが、この辺も初心者にとっては癖の強い挙動となる。
いきなりホンダのNSXシリーズを扱うとなると、ちょっとした事でスピンで泣かされる事もある。
特にノーマルでは多少リカバリーはできるけど、マシンパワーが上がるとコントロールが非常に難しくなってくるし、すぐにスピンしてしまうという事も多い。
この辺はセッティングで改善できる事もあるが、この辺に関しては次回の特集で具体的にまとめていく。
低出力でミドシップを楽しむのなら、SW20型MR2のNA仕様がオススメできる。
次回、『NSXを乗りこなそう。』に続く。
うらら「同時にFF、4WD、ミドシップに合わせたセッティングも紹介しますよ!」