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リニューアルした横浜市電保存館に行ってきた。

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この間の休みの日、近所である磯子の滝頭にある『横浜市電保存館』に行って参りました。
神奈川県での交通系統の博物館では、宮崎台に東急が管轄している電車とバスの博物館、辻堂の湘南海浜公園の交通資料館、そして最近話題になっているみなとみらいの原鉄道模型博物館がありますけど、最も横浜市内で古くあるのが、この滝頭の横浜市電保存館だったりします。
 
横浜市電保存館は1972年、横浜市内を走っていた横浜市電が全線廃止になった翌年の73年の夏に、かつての横浜市電滝頭車庫の跡地に市電保存館がオープン、その後に10年後の83年に市営住宅の1階部分を現在の博物館として使われており、今年の5月にリニューアル工事を行い、先々週の土曜日に改装工事が終わったとのことです。
 
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特に今の人だと、横浜に路面電車が走っていたといってもピンと来ないので、ここで少し説明をしたいと思います。
 
横浜市電は1904年に大江橋~神奈川間に開業し、その当時はまだ『横浜電気鉄道』という会社が経営していたそうで、横浜市に委託されたのは1921年に横浜市が買収し、当時は電気局が路面電車の運営を行い、1946年にはバスと路面電車による現在の横浜市交通局となりました。
しかし、戦後の高度経済成長による交通量の増加、都市の急速な成長による自動車の増加が増えてしまい、市電が思うようなダイヤ運転が難しくなり、1950年代半ばから拡張してきた路線は次々と廃線となり、1972年の3月末を以て全線廃止となってしまったのです。
 
同年12月に現在の横浜市営地下鉄ブルーライン 上大岡~伊勢佐木長者町駅間が開業となり、その後に上永谷、舞岡、横浜、新横浜、あざみ野、藤沢市の湘南台まで延伸、そして中山~日吉間にリニアモーター駆動のグリーンラインが開業し、現在の市営地下鉄の原点は横浜市電にあるというわけであります。
 
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館内には、かつて横浜市内で走っていた路面電車が約7両展示しており、初期型の500型から末期に登場した1500型、10型が展示しており、特に無蓋車の10型は路面電車による無蓋車両の中では最も貴重な車両で、線路や修理道具を運ぶ以外にもキリンビール本牧工場から運んだという貴重な歴史が残されてるんだとか…。
 
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また、一部車両もリニューアルの同時に塗り替えられた車両があり、特に横浜市電の中で最も大型車であった1300型は、リニューアル前は下の画像と同じカラーリングでありましたが、残っていた当時の資料を基にし、登場した当時の車体カラーに戻されてるというのもこの辺に関しては、当時の横浜市電を利用していた人なら泣いて喜ぶのではないでしょうか?
 
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そして、横浜市電末期に登場した1500型もデビュー当初のブラウンとライトブラウン系統の塗装に戻されてます、下の1500型の標準色は野毛山動物園に展示されている1518号車と呼ばれるモノで、最初の頃は500型が展示されていたのですが、老朽化に伴ってからか展示車両が変わっています。
 
【1518号車が置いてある 野毛山動物園へのアクセス】
京浜急行 日ノ出町駅から野毛坂交差点から徒歩11分 または、横浜市営バス32系統『一本松小学校前』行きに乗り、『野毛山動物園前』下車してすぐ。
 
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さらに館内の奥まで進むと、市営地下鉄シミュレーションコーナーと模型鉄道コーナーになっており、特に横浜市内で唯一のOゲージタイプの鉄道模型が最初に展示されたのは、この市電保存館が初と言われますね。
原鉄道模型博物館のOゲージ模型は殆どが海外の車両が非常に多いですが、この市電保存館に展示されてるモノは全て、横浜市内に住んでいらっしゃった故 吉村 栄さんという方が40年間渡って製作したOゲージの模型鉄道で、個人の遺志により、横浜市から寄贈されたモノ。
 
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全て、本人による製作…一見の価値はあります。
 
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また、この他にも鉄道模型の作り方のコーナーがあり、この辺もかなりの本格的な鉄道模型の作り方ですね。
今の鉄道模型の主流がNゲージやHOゲージが基本ですが、これを見る限りだと全て木製で作っていることが分かります。
 
この手のサイズで市販されてるもので、天賞堂やカツミモデルぐらいかなと思います。
 
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自分がこの市電保存館の存在を知ったのは、栄区に住んでいた小学5年生の頃…横浜市から刊行した広報よこはまに市電保存館の詳細が書いてありまして、「これは是非とも行ってみよう!」という事で、実際に行ったのが最初でしたね。
その後…今の磯子に移り住んでから、週末は殆ど、市電保存館に足を運んで遊びに行ったもんですが、近年までは全然足を運ばなくなっちゃいましたけど、久々に行ったらここまでリニューアルした事にかなりビックしました。
 
ただ、長年通ってきた私として一つガッカリな点では…前の展示品の半数が無くなった他、映像コーナーの資料映像が大半カットされてしまったのが、少し残念でしたけど…入場料の安さは据置きなので、この辺は良しですね。
 
【横浜市電保存館 交通アクセス】
JR京浜東北・根岸線『根岸』から、横浜市営バス21系統『市電保存館行』、78系統『岡村町経由 磯子駅行』か133系統『岡村町・上笹掘経由 上大岡駅行』で『市電保存館前』下車してすぐ。
 
★市電保存館 公式HP

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