今回のプリキュアオールジャンル特集は、先週のゴープリにおいて過去のプリキュアシリーズでは暗黙のタブーともいわれてきた水着とプリキュアシリーズとの関係を語ってみたいと思います。
毎シリーズ…夏になれば海に行く事は確かだが、何故か水着になるというシチュエーションが何故か『禁じ手』になっていたのですが、この辺について独自に調べてみました。
●何故、過去のプリキュアシリーズにおいて本編において、水着は完全にNG扱いだったのか?
普通のアニメにおいて、海に行く話の大半で多いのが水着になる場面は必ずしも多いのだが、この辺に関しては残念ながら東映アニメーション側のコメントとしても現在でもメディア・公の場で明かされていない。
しかし、東映アニメーションから発売されているプリキュアシリーズのカレンダーと出版物では特例的に認められたシリーズもいくつかあり、その画像の一つであるP5の7月と8月の絵柄がこれが証拠になるが、一部出版物においてでもプリキュアシリーズによる水着の画に関しては各出版社でもNGであるという事を通達している可能性は高く、その代表例といえるのが2008年…当時はP5GG(←Yes!プリキュア5GoGo!)がオンエアされていた時に、学研の美少女アニメ雑誌『Megamiマガジン』が、7月号にP5のピンナップを出すと次号のお知らせに掲載されていた。
しかし、実際に開けてみると…。
何故か、ゲゲゲの鬼太郎の猫娘の露天風呂の入浴シーンのピンナップに差し替えられたという本末転倒が起きていた。
学研のMegamiマガジンは毎年夏、各アニメキャラによる水着のイラストを必ず出すというルール(?)があったらしく、一部作品においてはかなり肌の露出が過激に晒しだす(←いわば、全裸に近いモノも…)水着も出すほどで、この時に東映アニメーションのプリキュアシリーズの担当からNGのお達しを受けてしまったのではないかと考えられる。
しかし、せっかくP5のピンナップが出来上がったのにお蔵入りはできなかったため、2009年の1月号のピンナップでMegamiマガジンによるプリキュアシリーズのピンナップを出す事にした。
そのピンナップは夏の浴衣を着ている5陣営のイラストであった事がわかったが、残念ながらこのピンナップにおいて、Megamiマガジンによるプリキュアシリーズのピンナップは最初で最後のモノとなってしまい、以降はプリキュアシリーズ関連記事的にあまり扱わなくなった。
●何故、ゴープリ28話で遂に解禁されたのか?
Wikipedia内のプリキュアシリーズの補足解説によると、『海を舞台にした第28話では、素顔のプリキュア4名と協力者の七瀬ゆいが水着姿になったが、これはキュアマーメイドという海のプリキュアがいることと過去の演出表現を踏まえた上で水着姿を描くと判断したもの。』という事がオーケーとみなされ、劇場版プリキュアシリーズのフィルムコミックやプリキュアワークスを刊行している出版社 一迅社の美少女雑誌『Febri』のVol.30内のインタビュー内でも明かされた。
●では、過去のプリキュアシリーズにおいて、海での展開はどうだったの?
ゴープリ以前のシリーズにおいて、海へ行くという話は描かれているものの、水着になるという画は一つも作られていなかった。
その一つの例として、このスイート24話では海でサンドアートのコンテストに参加するという内容になっており、背景の場面を見てみると、この季節で海水浴を楽しむ客の姿も描かれていないことはお解り頂けるが、サブキャラでも水着になるということ自体もNGという部分を見ると、非常にプリキュアは制約の多いアニメである事は解る。
スイートの後のスマプリ25話は、海の家での手伝いで、やはりメイン陣営が水着は一切描かれていない。
さらに遡れば、P5第26話ではかれんがウォータースキーを満喫するシーンでスウェットスーツを着ている場面のみで、この辺に関しても水着の画的に非常に厳しく制限をかけられていた事は確かであろう。
●プリキュアシリーズの二次創作では…
実は意外にプリキュアシリーズを扱っているイラストのファンサイトでは意外に水着を描いているイラストは非常に多い。
元々、プリキュアシリーズのヒロインのバスト的に巨乳よりぺったん系が多いというのが基本上でもあるが、「海に行って水着にならないのはおかしい。」というファンの見解もあるのではないかと推測できる。
●後書き
今作のゴープリは意外に『特例』という形で認可されたという部分に関してはわかるが、今後のプリキュアシリーズになるとこの辺に関して、再び制限をかけるという事は確実にありえると思う。
ただ、海やプールに行って泳ぐというのも、一つの行事でもあるのは確かであるが、問題はプールになるとウォータースライダーの場面が朝でオンエアするアニメにおいて大胆且つ過激すぎるという部分があるのは仕方がない事であるが、この辺も今後のスタッフとの話し合いの元でこういったエピソードを挑戦すべきではないかと私は思います。