235作品目、今回は1989年にカプコンからリリースしたSTG『エリア88』を触れてみたいと思います…新谷かおる先生の戦闘機漫画の代名詞ですね。
中東の架空国 アスラン王国を舞台に、風間 真とミッキー・サイモン、グレッグ・ゲイツ、そして多くのパイロット達との死闘と友情を描いた漫画のゲーム化。
操作方式は8方向レバー+2ボタン方式、メインショットとサブウェポン発射という形になりますが、サブウェポンはステージ開始時にて、マッコイじいさんから購入する事ができ、同時にシールドとライフアップもマッコイじいさんの所で購入できますが、ステージ道中で倒した敵がウェポン購入費用になるのですが、スコアとは全く別の扱いになります。
敵や敵弾が自機に接触するとライフが減り、ライフゲージがゼロになるとゲームオーバー、全10ステージ構成の1周エンド制です。
エリア88は、1979年に小学館の週刊ビックコミックで連載を開始し、86年までの8年間連載された新谷かおる先生の漫画作品であり、今回のゲーム版は原作の終盤のプロジェクト4との戦いを描かれたモノで、ゲーム中でもプロジェクト4の名前が出てきてる時点で原作終盤戦の物語をゲーム化したものと考えられます。
使用できる機体は、真はF5タイガーの発展型のF20 タイガーシャーク、ミッキーはF-14D トムキャット、グレッグはA-10サンダーボルトIIという構成で、真は連射能力特化タイプ、ミッキーはショットレベル強化タイプ、グレッグは地上攻撃特化タイプとなりますが、各ステージによっては得意・不得意があるため、この辺もサブウェポンで強化していかないと早々に散ってしまう箇所もあります。
●AC版 エリア88 プレイ動画 その1
使用キャラ:真(タイガーシャーク)
アーケード版は89年に登場し、その2年後にSFC版が登場しましたが、SFC版は途中ステージ選択制になっており、同時に進攻している敵機や潜水艦の攻撃を受けるとその面へ強制的に進むという仕組みになっており、さらにマッコイじいさんから機体購入するという制度に切り替わり、真やミッキー、グレッグは能力別に変更され、真はショット強化タイプですが、ダメージを受けた際のリカバリーは一番遅く、グレッグはダメージを受けた時のリカバリーは早いが、ショットレベルが非常に遅く、ミッキーは搭載ウェポンストックが強化という形になっており、残機+ライフ制に変更されています。
AC版は順に進んでいく仕組みですが、特に一番初心者の中で最も難所ともいえるのが、森林要塞面と旅客機に取り付けられた時限爆弾を取り外すミッションで、時限爆弾のミッションはボーナス面扱いなのにゲームオーバーになるという構成であるため、結構慣れていないプレイヤーの大半はここで一気に散ったプレイヤーも多かったです、自分もそうでしたけど。
●AC版 エリア88 プレイ動画 その2
中盤戦では、特にブルヘッド戦が一番の難所であり、この辺も連射能力とサブウェポンの購入をケチって購入資金をどれだけ集める事ができるかが大きな鍵になりますが、最低でもライフアップだけ買っておかないと結構苦しめられる場所も…。
自分の中で森林要塞、旅客機イベント、ブルヘッド戦が一番の難所でしたね…得意にブルヘット戦は意外に泣かされた事もあったな。
●AC版 エリア88 プレイ動画 その3
AC版での最高スコアは、真で120万、ミッキーが125万、グレッグが115万ぐらいですが、特にグレッグが一番足を引っ張りましたね…特に旅客機イベントは余計な所を撃ってしまってライフがガンガンに減らされ、同時に背後からのハリアーの攻撃に狙われるわと。
今でも本気になれば、クリアできる作品ですし、エミュ機を見つけては必ずしもやってる作品だったりします。
この作品の後にシステムを改良したのが、『US NAVY』で、ゲーム内容はちょっとアレンジを加えた感じになりますね。
ゲームバランスはAC版はライフ制であるため、一度のダメージを受けると大きく持っていかれる場面もあるので、この辺も慣れないうちはライフアップアイテム必ずしも購入しておく必要はありますし、意外に背後からの攻撃を受ける場面も少なくないですから。
一方、SFC版はライフと残機制という特殊変則的ですが、一度ダメージを受けた直後にさらに被弾すると強制ワンミスという扱いになるため、特に真でのプレイになると「いかにダメージを最小限を抑えていくか?」という戦略も必要になる他、乗る機体の乗り換えるタイミングも必要になりますが、特に原作のこだわりを持ってる人なら、『真はタイガーシャークかクルセイダー』、『ミッキーはトムキャット』、『グレッグはA-10』という手もいいですが、特にグレッグによるA-10縛りは意外に難しい場所もあり、途中で対上空用のF-23に乗り換えて挑まないと難しい場所もありますね。
SFC版も結構オリジナル面がありますが、山岳基地面はSFC版と違う構造になっており、ボスもAC版と違うため結構手を焼いてしまいました。
●SFC版 エリア88 プレイ動画
自分もこのエリア88を全面クリアした時に、原作版を読み始めたのキッカケもこのSFC版エリア88でしたね。
ゲーム版ではハッピーエンドな終わり方をしていますが、原作版はミッキーやグレッグも戦死という形になり、真はプロジェクト4の首謀者、同時に真の悪友であった神崎との死闘の末で勝利した同時にエリア88でいた時の記憶が忘れてしまうという形で結末で終わるという形でしたからね、あれはあれで感動したなと…特に真ですけどね。
このゲームが登場からその後、2006年にテレビ朝日の深夜帯のアニメとして復活したが、あれは原作とちょっと違った部分で残念な作品だったなと。
AC版は、エミュ筐体機で見つける事が非常に簡単ですが、SFC版は初期のタイトルであるため、ちょっとみつけるのは困難かなと…一時期に、Ezweb版のアプリも配信されていましたが、今は配信されてるかはわかりませんが…。