59作品目、今回は前記事にて1943の記事をやっているので、今回はその元祖であり、19シリーズの初期作である『1942』を触れてみたいと思います。
1984年にアーケードでデビューし、その翌年にカプコンが家庭用業界に初参入した記念すべきの作品ですね。
P-38ライトニングを操り、出現する敵機をひたすら撃つという単純な内容は、当時のシューティングゲームでは当たり前の設定でしたね。
操作方式は十字キー(アーケード版は8方向レバー)と2ボタン制で、メインショットと緊急回避のローリングの構成で、全32ステージを進んでいきます。
また途中の7面、15面、23面、32面にて大型爆撃機『亜也虎』との直接戦闘となっており、前後にスクロールするので意外に当てづらいですが、ローリングの使い方のコツさえ覚えればラクに撃破する事も簡単です。
また道中に赤い編隊を撃破すると様々な『Pow』が現れます。
緑Pow
2連装ショットが4連装ショットになる。
赤Pow
1,000点ボーナス
白Pow
敵が全滅、大型機も一撃で倒せる。
グレーPow
ライトニングの両サイドにオプションが付く、別名『サイドファイター』。 敵に接触すると一撃で倒せる、また亜也虎戦のみ一時離脱となる。
但し、ライトニングの移動幅も狭くなるという弊害を持つ。
黄Pow
回避するためのローリングのストックが1個追加される。
黒Pow
特定の面の前半に出現する編隊を倒すと出現、1機追加される。
弥七
2面以降、敵機を200機毎撃破すると画面の両側のどちらからに速度を上げて逃走するゼロ戦を撃破すると出現、5,000点のボーナスが入る。
また20,000点と以後、80,000点毎に1UPする設定となっています。
登場して29年…今ではすっかり弾幕系統のSTGが当たり前になってきたシューティング業界でありますが、当時はただひたすらに撃つという単純な内容のシューティングこそ意外に奥が深い部分が非常に印象に残る作品でもありましたがそのなかでも、この1942は当時のシューティングゲームに無い設定が多く魅了されてきた作品じゃないかなと思います。
そのなかでも、実際の第2次世界大戦をモチーフにしたのは非常に意外で、当時のシューティングといえば、宇宙を舞台が多かったので、この辺も意外に新鮮さがあったと思います。
さらにもう一つの魅力、それが緊急回避のローリングでしょう…これは、カプコンの取締専務であった岡本吉起さんが開発時代に、他のゲームメーカーでのシューティングはピンチに陥った時の状況が非常に嫌悪感を抱いていたらしく、「自分ならこうしたい!」と取り入れたのが、この緊急回避のローリングだったというわけですが、実はこの1942が出る前にこのシステムを最初に取り入れていたのが、1980年にタイトーからリリースした『フェニックス』が先に使われていたのですが、タイトーのフェニックス自体が余り知名度が低かったのが幸いかなと思います。
そして、19シリーズではボス的な象徴である大型爆撃機『亜也虎』は、元々…当時のカプコンのサウンドスタッフであった森安也子さんの名前から来ており、「デカイの出してみるか?」という事で、亜也虎が誕生したという秘話が残されています。
その後、亜也虎も様々なバリエーションを放ち、唯一…亜也虎がアーケードでの最後の登場となったのが『19XX』で、最初の面は意外に呆気なく倒されるのであるが、終盤戦ではロボットみたいに変形してプレイヤーの前に立ちはだかるという大胆な攻撃を放ってきました…。
ファミコン版の1942ですが、アーケード版と比較するとやや動きや画面、音楽が雑な部分が多く、ショットを放ってるのに音だけしか出てこないという大変残念過ぎる移植で、また本家AC版では100万点以降もちゃんと表示されるのですが、ファミコン版は100万点超えると再び0点に戻ってしまうというこれもまた残念な部分がありまして、自分も結構ファミコン版で32面まで進んだ記憶がありますが、途中の面でやたらとチラつきが酷く、思うように避け切れないケースでミスをした事もありましたね…結構泣かされたモンです。
当時の移植の再現度的にまだそれほど未熟な部分がありましたからね…今のカプコンは技術力的にかなり違いますけど。
98年にPS版のカプコンジェネレーション第1集『撃墜王の時代』にて本家はホントに動きの滑らかさにホントに脱帽し、「自分が求めていた1942はコレだ!」ということで結構やりこみ、ゲーセンのエミュ機でも必ずしもプレイし、近年自己最高が22面、スコアが120万点は最高ですが、この間…久々に日ノ出町の50円のゲーセンのエミュ機で久々にやりこんだのですが、14面の道中で落とされましたね。(笑)
上大岡ジアスの時は、自分のプレイに意外にギャラリーができていたような…。(笑)
●アーケード版1942 プレイ動画
やっぱり、本家の動きはホントにやりやすいですし、音も画像もホントに良くできてます。
●ファミコン版1942 プレイ動画
本家との比較として是非ごらん下さい、いやぁ…ホントに違うね…動きが。