マキシのベンツグレードで唯一のサルーンランナー
メルセデス・ベンツ 500E
1991年に95年までに製造されたメルセデスベンツのサルーングレードのミドルサイズセダンといえば、このEクラスこと500Eと呼ばれる車種。
呼び名が異なる部分があり、『500E』や『E500』と色々変わっているが、基本上は500Eが基本となっている。
搭載されるユニットは、5リッターV型8気筒DOHC方式『M119型』と呼ばれるパワーユニットをエンジン前方に押し込み、駆動方式はFRで変速機は電子制御方式の4速オートマチックで制御するが、マキシではマニュアル操作でも可能で、実際は430馬力であるが、マキシでは各車種の初期馬力のハンデとして300馬力まで落とされている。
足回り構成は、フロントがマクファーソンストラット方式、リアはマルチリンク式を採用しており、走りと乗り心地を上手く両立しているのもこの500Eの見所だ。
この500Eの生産ラインも意外な所で作られており、実はベンツの生産ラインではなく、ポルシェの生産ラインで作られたという変わった経緯を持ち、実はポルシェのツッフェンハウゼンの工場とメルセデスのジンデルフィンゲン工場で作られ、各工場を貨物列車で往復で生産されてるというのも驚きだ。
日本にも94年まで正規輸入され、総生産台数は10,000台弱生産されており、このうちの1,100台弱が日本へ輸入されている。
さらにこの500Eの最強モデルの『500E 6.0』という最強のモデルも存在する。
これは、ベンツのチューニング部門の『AMG』が手がけており、M119型のエンジンストロークを拡大させ、排気量は6リッターとなるが実際には5.9リッターとなっており、最高出力は385馬力とマキシの500Eの実馬力より50馬力低い設定になっており、日本にはわずか17台程度が存在しているが、少数のみの輸入で運輸省の型式認定を受けていないため、正規輸入モデルのすべての型式は『不明』と車検証に表記されている。