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れいか「私達は、これからどうしたら…」
ポップ「…拙者は行くでござる、キャンディを助けに。」
あかね「せや、まずはそれやな。」
なお「…そうだね。」
ジョーカーに敗れ、残りのデコルも奪われ、あずまやで雨宿りしていたみゆき達…やはりあの戦いで彼女達の精神的なダメージが大きかったのは確かで、「ジョーカーに歯が立たなかった私達に何ができるのか?」と自ら疑問を抱くれいか。
同時に最後のバッドエナジーと聞いて、皇帝ピエーロの復活に王手をかけたという事に関して予測もできるし、今のみゆき達にとって、ピエーロの強大な力に関しては未数値の領域になるのは確かである。
やよい「もし、ピエーロが復活しちゃって…デコルも取り返す事もできなかったら、どうなるの?」
あかね「え?」
彼女達の脳裏に横切ったのは、自分達が敗れた時の結末であり、同時に自分達が『プリキュア』になって責任の重さを改めて知った運命であるが、ここにきて『はい、ピエーロに勝てませんでした。 プリキュア辞めます。』なんてやったら元子もないのだ。
みゆき「じゃ、キャンディは…どうなるの?」
なお「何もしないで帰るのであれば、見捨てる事になる。」
あかね「そんなん事、誰も言うてへんやん!」
やよいの一言で、徐々に亀裂が浮き彫りになってきた彼女達…。
ポップ「皆の衆、巻き込んですまなかったでござるな。」
なお「ポップ?」
ポップ「今なら、お主達の世界に帰れるでござる…皆、大切な家族もござろう。」
ポップも自暴自棄になり、自分自身で解決してみせると雨の中を立ち去る。
れいか「冷静になって…」
ポップ「無茶でも!!行くしかないでござる!拙者一人でも、誰が相手でも!!キャンディが待ってるでござる!」
無茶過ぎる、いくらポップ単独でピエーロに挑むとなれば、まさに蟻と象と対決するぐらいの力の差があり過ぎる。
どうしたらいいのか解らず、答えさえ出てこないみゆき…
みゆき「でも、これはちゃんと考えないといけないかもしれない気がする。 上手く言えないけど、自分にとって…何が一番大切なのか…。」
『全てを捨てて、キャンディを助けるか?』、『自分達の家族や友人を取るか?』、『違う何かを』…みゆきの気持ちの中に出てきた三つの選択肢。
ポップ「ならば、こうするでござる。」
メルヘンランドからバッドエンド王国へ唯一進める道として、満月の間にバッドエンド王国は姿を現さないため、それを利用してメルヘンランド経由でバッドエンド王国へ向かい、キャンディを救出するしかないという選択肢である。
しかし、同時にウルフルン、アカオーニ、マジョリーナ、ジョーカー、さらに復活目前のピエーロとぶつかるリスクは避けられないのは確か。
夜までに結論は出るのだろうか…最終的な答えが。
運命の夜、自分にとって何か大切なのかという答えさえも見つからなかった五人。
キャンディが書いた短冊を思い出し、
「キャンディが好きだから、同じぐらい家族や友人も好き、みんな一緒がいい!」のみゆきの一言で一致し、バラバラになりかけた心が一つになった瞬間でもあった。
みゆき「行こう、キャンディを助けに!!」
同時にピエーロ(初期段階)復活!
両陣営、全力全開、玉砕覚悟のプライドをかけた戦いの火蓋が切って落とされる!
勝利の女神が微笑むのは、プリキュアか? ジョーカー達のバッドエンド王国か?
TO BY CONTINUED…