63作品目、今回はコナミ・デジタルエンターテイメントの『けっきょく南極大冒険』を触れてみたいと思います、コナミ初期の3Dアクションゲーム…南極大陸を舞台に主人公のペンギンことペン太が南極大陸を一周するという壮大な冒険活劇です。
操作方式は十字キー+1ボタン制で、十字キーの左右でペン太の移動、上下でスピード調節、A・Bボタンはジャンプというシンプルな構成で、制限時間内に限られた区間を走破するとクリアとなりますが、走破できないとゲームオーバーとなります、但し…コンティニュー機能はありません。
道中に穴やクレバスが存在し、特に穴に落ちたり、触れたり、穴から出てくるオットセイにぶつかるとタイムロスとなるので、いかに最小限のミスを抑えながら進む事が条件となります。
道中に旗や穴から魚を取ると得点が獲得でき、特に七色の旗を取るとペン太の頭上にタケコプターが取り付けられ、一定時間空を飛ぶことができます。
しかし、空中で空を飛んでる途中にて、コーナーに差し掛かるとアウトに膨らむというレースゲームではお馴染みのアンダーステア的な要素が起きるので、この辺にも大きな戦略が求められます。
『けっきょく南極大冒険』が最初にリリースしたのは、1983年12月にパナソニックから発売されたMSXという周辺機器のソフトで、当時は『コナミ工業 教育ソフトシリーズ』というシリーズでの発売でした。
この『けっきょく~』の本来の目的として作られたのが、クリアする毎に世界の国旗が現れ、それを覚えるためのソフトとして作られたそうで、その後、コナミ株式会社と名称変更された同時に、教育シリーズという題は削除されたといういわくが残っています。
ファミコン版はMSXの2年後の85年4月発売され、その後にMSXにてその続編である『夢大陸アドベンチャー』が、さらに初代『パロディウス ~タコが地球を救う~』と続き、その後…ペン太という名前が付けられる様になったのが、1991年にファミコンにリリースされた『夢ペンギン物語』からとなり、その後にコナミのメダルゲームシリーズにて『ペン太』と名付けられましたが、特に主人公のペンギンの名前から同時に分かれたのが、1990年に登場したパロディウスシリーズの2作品目 一般的に知られている『パロディウスだ!』にて、ペン太郎として登場するのですが、設定上…そのペン太と彼女の間に生まれた息子という設定で、その後の『極上パロディウス』にてペン太郎の彼女『お花ちゃん』が初登場としましたが、その後のパロディウスシリーズ完結作『セクシーパロディウス』では、完全にお花ちゃんの存在も…。
『けっきょく南極大冒険』はその後、各ハードに移植され、1997年に初期ゲームボーイにて『コナミGBコレクション』の第3巻に移植、さらに同年の11月にはMSX版ベースの『けっきょく~』は、初代PSとサターンで発売された『コナミアンティークスMSXコレクション Vol.1』に、そして現在はWiiとニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにて配信されてますが、そのなかでも最もレア的なのが89年に発売されたLSIゲーム版があり、こちらは出回りの数も少なく、非常にプレミア的な幻の一品となっており、同じシリーズとして『ネメシス(グラディウスの海外版)』、『がんばれゴエモン』、『トップガン』と共に発売されていたそうです。
このソフトも結構遊んでますね…結構レースゲーム的な要素が強い作品で、如何に凡ミスを抑えながら南極大陸を一周できるかが大きな勝負だったりします。
ゲームのBGMもこれまたコナミさんお得意のクラシック系統で、エミール・ワルトトイフェルの『スケーターワルツ』が使われており、如何にも滑ってますという雰囲気がしっかり出てます。
同時にこのゲームのスタートBGMは、先にパロディウスだ!で先に知ってましたが、まだ『けっきょく~』が知らなかった頃でしたが、ファミコンで初めて遊んだ時…「これ、パロディウスだ!のペン太郎のスタートBGMじゃん。」と驚かされましたが、先にこっちが先だったことを知ったのが小学4年生の頃でした…この頃もアーケード作品を少しかじっていた程度でしたけど。
今もレベル2までは多少できますが、レベル3はベリーハードレベルなので、結構1周した事も無いんですけど…。(笑)
こういった作品で遊ぶと意外に癒されるので、湾岸や頭文字Dばかりスピードの速い曲ばかりではなく、こういったゆっくり系統の曲でプレイするのも意外に面白いですよ。
●ファミコン版『けっきょく南極大冒険』 プレイ動画
一番難易度の高いレベル3でのプレイ、しかもプロペラ封印…凄い。
●【おまけ】けっきょく南極大冒険 LSIゲーム版
レア中のレア版、LSIゲーム版のプレイ動画です。