●P5第39話『恐怖!デスパライア現る!』
【名台詞】
「仲間か…だがその希望もやがて消える、時間の問題だ!」(デスパライア)
「みんなの希望は絶対に消えない!!」(のぞみ)
「そんなことない! 取りとめのない会話…、一緒に見た景色、全て、かけがえの無い大切なモノなんだ! 確かに感情は一時のものかもしれない…でもそれは!、永遠に心に残る、宝物なんだ!!」(コージ)
●あらすじ(朝日放送公式HPより引用。)
気持ちの良い、秋晴れの日。
のぞみは、ピンキーをつかまえるためにコージやナッツと一緒に散歩にでかけるの。
のぞみは、ピンキーをつかまえるためにコージやナッツと一緒に散歩にでかけるの。
するとその途中、女性記者が雑誌に載せるための写真を撮らせてほしい、とカメラを向けてきたんだ!
ナッツはきっぱり断るんだけど、コージは写真くらいならとOKを出すの。
ナッツはきっぱり断るんだけど、コージは写真くらいならとOKを出すの。
でも、記者がのぞみを邪魔者扱いしたため、怒ったコージも同じく写真を断るんだ。
そんなコージに、のぞみはちょっぴりドキドキするの☆
その後、街が見渡せる丘の上へ。
パルミエ王国の思い出の話で盛り上がるんだけど、ナッツはのぞみとコージをふたりっきりにするために帰ってしまうの。
パルミエ王国の思い出の話で盛り上がるんだけど、ナッツはのぞみとコージをふたりっきりにするために帰ってしまうの。
コージは自分の気持ちをはっきりさせるため、のぞみになにかを話そうとする。
二人はみつめあって、のぞみの胸の鼓動はどんどん高くなり・・そんななかデスパライアが姿を現した・・!
★解説
今回の脚本はプリキュアシリーズにおいて、恋愛関係のエピソードで書かせれば右に出るものはいない成田良美先生が担当しているが、同時にかなり質の高い作画を担当したのは、アニメ『ONE PIECE』や『キン肉マンII世』で担当している袴田祐二氏が担当しており、宮本絵美子氏や川村敏江氏とはひと味違う作画をみせており、同時にプリキュアシリーズによるラスボス前哨戦においては二番目に遅いパターンとなる。
ONE PIECEスタッフによるプリキュアシリーズの作画はこれが初であり、その8年後の2015年、『GO!プリンセスプリキュア』を手がけた中谷友紀子氏が担当することになり、今日に至っている。
秋晴れの昼下がり、ナッツハウスは珍しく臨時休業しており、コージことココはテストの答案の再確認、ナッツは読書に熱中していた。
そんななかミルクが「こんな事に限ってとんでもない事が起きなければ…。」と心配する。
そこに、のぞみがピンキーを見つけたとナッツハウスにやってきて、一緒に探しにいくが見つけたピンキーが行方をくらましてしまい諦めようとするが、そのまま街へ散策に出る事に。
オープンカフェで一休みしていたのぞみ達の前に、雑誌の取材を申し込んできた女性記者が現れるのだが、のぞみに対して「あなた邪魔だから。」と一言でコージは激怒してしまい、その場から立ち去り、同時にナッツにも取材しようとするが同じく拒否し、その場から立ち去る。
この辺に関して、女性記者も言い方も悪いのだが、「撮影するので、少しいいかな?」であればそれなりに分かるけど、これに関してコージやナッツが怒るのも無理もない。
ミルクの言うとおり、ナイトメア本社内部でも不穏な動きが起きており、デスパライアの姿がいないことに気付いたカワリーノは、本部ビル内を探し回り始め、その一方のブンビーは、休日返上による休日出勤を余儀なくされていた。
「デスパライア様は部屋から出ることはないのだが…。」とそれでも心配し、同時に二人も「とんでもない事が起きるんじゃないのか?」と脳裏によぎっていた事であろう。
その一方、デスパライアは自ら本部ビルを飛び出して、偶然にコージことココ、のぞみを見つけ、「いくら夢を描こうとも、その夢が叶うことはない…夢は破れ…希望を失い、最後に残る物は即ち、絶望だ。」と言い放ち、のぞみとココに牙を向いて宣戦布告を掲げる。
しかし、予想以上の強さと影を使ったクローン体を放ち、ドリームになったのぞみとココに攻撃を仕掛け始めるが、そこにピンチに気付いたルージュことりん達が合流し、反撃に出る。
デスパライアの戦闘力も5人が束になっても易々と倒れないほどの強さを持っており、ドリームのクリスタルシュートを放つが、片手で簡単に受け止めてしまうぐらいの強さであるのは確かである。
しかし、ドリームを羽交い絞めにした際に放ったピンキーキャッチュの光で腕を負傷したデスパライア、その隙を狙ってドリーム達はプリキュア・ファイブ・エクスプロージョンを放ってデスパライアを倒そうとするが、デスパライアも渾身の力を振り絞って影のクローン体を巨大化させて必死の防御体制を図った後に逃走する事になった。
本部ビルに戻ってきたデスパライア、そこにカワリーノが部屋に入ってきて、すぐにでもドリームコレットの回収命令を下すのであるが、「不老不死でなければプリキュアに対抗する事ができないのか…。」という悔しさと焦りがあったのもこの時であるが、同時にデスパライアが『不老不死を得たい理由』もこの辺りから徐々に明るみが現れるキッカケにもなる。
●登場キャラクター
夢原のぞみ(キュアドリーム)
夏木りん(キュアルージュ)
春日野うらら(キュアレモネード)
秋元こまち(キュアミント)
水無月かれん(キュアアクア)
小々田コージ(ココ)
ナッツ
ミルク
ブンビーさん(今回は僅かの出番)
カワリーノ(同上記)
デスパライア
パパイアさん(パルミエ王国のお世話役)
★エンドカード(再放送用)
40話の担当は篁先生による作画で各場面で使用したセル画のアレンジ版。
のぞみのセル画は「理事長ってどんな人なんだろう…。」の場面で使われたセルで、かれんの方はそのサンクミエール通信の新聞の写真で使われたセルであり、こちらが初めて使われたのは半年遅れの宮崎放送や初期の東京MXテレビによる再放送で見られた。
★エンドカード(放送当時)
この時も次回予告も映画告知によるショートバージョンであったが、放送答辞に使用されたのは予告編で使われたスーパープリキュアになった5陣営のセルと思われがちであるが、実はクライマックスの場面でミギリンとヒダリン、ミルクやココ、ナッツのミラクルライトでスーパープリキュアに覚醒した場面から使っている。
(画像は劇場版5本編 スーパープリキュア覚醒シーンより。)
★【トリビア】映画プリキュアシリーズによる予告編映像と本編映像による関係。
映画プリキュアシリーズによる予告編映像の中において、実際に本編で使われた映像に関しては意外に少なく、この元になったスーパープリキュアに覚醒したドリームの映像も最初に予告編で使われたモノである事は確か。
しかし、東映アニメーションは他のアニメーション会社と違って、ぷりきゅあしりーずのみならず、本編映像を再構成して予告編を使うという手を一切使わないパターンが多く、その多くの殆どが予告編のために作られたパイロット映像のみで終わっている映像も少なくない。
理由として、本編に絡むネタバレな展開に関して非常に厳しく、特にプリキュアシリーズでは販売商品展開との絡みも非常に絡んでる部分も多いため、ネタバレになる部分に関しては厳しく制限されることもあるようだ。
★名場面
『パルミエ王国のお世話役 パパイヤさん初登場』
P5GGでは準レギュラーキャラへ昇格したパパイヤさんであるが、存在が初めて明かされたのがこのエピソードであり、後にパパイヤさんがミルクことくるみの上司である事は後のP5GGで解き明かされている。
アニメ本編は5の最終話で初めて喋ったのが最初で、パパイヤ役の声優 園部啓一さんは過去のプリキュアシリーズで、初登場であったのは無印時代に強盗役で登場し、後のS☆Sでは柳田国吉役、スイートプリキュア♪で調辺音吉として登場している。
★名場面
『のぞみにとって自己ベスト、国語によるテストで72点という数字。』
これまで、赤点ギリギリという非常に崖っぷちであったのぞみであったが、コージことココによる国語の授業の関心さがあった結果、自己ベストである72点という自己ベストでかなり高い点数を取ってる事をココから聞き、『人生の中で一番』だったとの事であった。
5最終話、英語は48点とまずまずの結果であるが、それでも現在進行形であるということは間違いだろう。
●関連エピソード
プリキュアシリーズによるラスボスとの前哨戦は、最終決戦の前触れともいえる重要な立ち回り的なエピソードであるが、ここでは終盤エピソードによるラスボスとの前哨戦と初登場において、1話でまとめたモノだけを紹介していこう。
●Yes!プリキュア5GoGo!
第43話『恐怖!エターナルの館長』
プリキュア5シリーズにおいて、一番ラスボスとの前哨戦で遅かったのがこの43話である。
「フローラが何故プリキュアを選んだのか?」という疑問を抱き、館長自ら出陣しドリーム達に挑むという形になるが、デスパライアみたいに特殊能力を使って挑む形であったが、残念ながらドリーム側としては館長を傷ひとつさえつける事はできずに両者は引き分けで終わった。
●ハートキャッチプリキュア!
第44話『クリスマスの奇跡!キュアフラワーに会えました!』
こちらも遅めのラスボス登場であったハトプリのラスボスの中で、最も最年少であるデューン初登場。
しかし、こちらも非常に遅い登場であったが、同じ梅澤プリキュアでラスボスの登場が遅かったのが44話のピーちゃんことノイズ様であった。
●ドキドキ!プリキュア
第49話(最終話)『あなたに届け!マイスイートハート!』
柴田プリキュアシリーズによるラスボス登場で、48話にてベールがプロトジコチューの本体を飲み込み、それを利用してプロトジコチューを呼び起こしたという形であったが、しかし前哨戦も無しでいきなりのぶっつけ本番というプリキュアシリーズのラスボスにおいて非常に遅いタイミングともいえるが、個人曰くの見解になるが、「強さ的にこれまでのプリキュアシリーズのラスボスの中で強いという感じがしなかった。」と言ってもいいが、初代やMHのジャアクキングみたいな圧倒的な強さがほしかったとこであろう。