V型6気筒ツインターボ+ハイブリッドモーター、4WD…国産次世代スーパーカーの手本!
ホンダ・NSX NC1型
5DX+において、ランボルギーニのカウンタックとアヴェンタドールと共に注目の的のスーパーカーといえば、この二代目NSX 通称『NC1型』。
登場前から、自動車雑誌等でも「次期NSXは出てくるのでは?」という話題は絶えなかった時期もあり、その噂となったマシンが遂に姿を現したのである。
マシンに搭載されているユニットは、縦置きの3.5リッターのV型6気筒のツインターボとアシスト用モーターが1基、前輪左右にモーター2基の3モーター方式を採用しており、メインユニットの3.5リッターV型6気筒の最高出力は507馬力、アシスト用モーターは48馬力、前後左右に搭載されるモーターは37馬力もあるのだが、湾岸マキシの初期馬力設定により300馬力に抑えてのスタートという形になる。
足回りも先代同様、前後ダブルウィッシュボーン方式を採用しているが、このマシンのもう一つのトピックは9速ギア。
変速機もこれまたスゴく、国産車では前代未聞の9速方式にデュアルクラッチ方式のギアを搭載しているが、マキシは6速が限界であるため、4速からが1速扱いとなり、6速が9速という特別処置となっている。
『噂は出るが、すぐに消える』二代目NSXの誕生は非常に平坦な道ではなく、永き時間をかけて作られた理由もここにも隠されている。
2010年にホンダの北米ブランド『アキュラ(ACURA)』での販売を予定していたのだが、2008年に起きた『リーマンショック』の煽りを受け、一旦生産を凍結されてしまったが、翌年に「NSXをハイブリッド仕様にして登場させる。」という情報を英国の自動車メディアにて発表され、そこから世界の自動車関係のメディアにおいて静かな噂が流れ始める。
更に翌年の2012年、マーベルコミック原作の映画『アベンジャーズ』にて、この二代目のオープンカーモデルが先行に登場し、同年1月には北米で開催された国際オートショーにて『NSXコンセプト』としてコンセプトモデルが姿を現し、この時点からV型6気筒と3基のハイブリッドモーター搭載、ミッドシップ方式の4WDもこの時点で見事確定させ、3基のモーター組み合わせた次世代型4WD『スポーツハイブリッドSH-AWD』というシステムもこの時点でも決定された。
日本での公開は、2013年10月…第43回東京モーターショーで公開が正式となり、第44回の東京モーターショーでも発表された。
3年後…2016年8月、ホンダの公式HPにて公開の同時に、全国のHonda Carsの42都道府県の133店舗にて、このNSXの整備ができる設備を備え、同時に専門の任店エンジニアによるNSXスペシャリストが在籍する『NSX PERFORMANCE DEALER』もこの時に正式に発表され、日本での発売は来年2月下旬に23,700,000円で発売予定される予定だが、そんな湾岸マキシでいち早くこのスーパーマシンを操ることができるようにしたバンダイナムコの努力にも敬意を評したい。
実は二代目NSXのシステムの始祖的なマシンが既にコンセプトカーとして発表されていたという事を覚えているだろうか…。
画像はPS2のグランツーリスモ4に登場したホンダの『デュアルノート』がこのNC1型NSXのシステムの原点であり、この時点で3.5リッターV型6気筒ユニット、電気式モーターによる4WDシステムも2001年の東京モーターショーで公開されてきたが、その9年後の2010年にあのNC1型NSXのコンセプトモデルを誕生するキッカケの原点となったともいえよう。
NSXコンセプトのレース参戦は2014年シーズンのSUPER GTのGT500で参戦しており、『NSXコンセプトGT』として参戦。
マシン構造もDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に合わせたレギュレーションで戦っているのだが、当初ハイブリッドモーター搭載で特認で認められたのだが、バッテリーの製造元による供給が困難で非搭載のままで戦っている。
それでも、その強さと速さは実証済みで2014年シーズンでも上位入賞を果たしているが、ハイブリッドモーターを実装したこのNSXの実力も気になるところ。
そして、2017年シーズンコンセプトの文字を外され、『NSX GT』として名乗り、日産GT-Rやトヨタ・レクサス陣営と共に大波乱のバトルを起こしてくれることであろう。