チェイサーの兄弟車、こちらもドリ車の人気車種!
トヨタ・マークII ツアラーV
100系マークIIは、1996年から2000年までに製造された8代目のマークIIであり、同じ同型車種であるチェイサーの兄的なポジションに近い車種で、チェイサー同様、最上級グレードはツアラーVである。
パワーユニットは2.5リッターの直列6気筒のDOHCによるインタークーラー方式のターボチャージャーを搭載した『1JZ-GTE型』で最高出力は登場当時の国内規制ギリギリの280馬力を発生し、トルク率は38.5kg・mとスカイラインやステージア、ローレルにも採用されている同じ2.5リッターの直列6気筒ユニット日産のRB25DETTよりトルク面で一歩上といった感じになる。
足回りは前後ともダブルウィッシュボーンを採用し、この辺もスポーティ的な走りを追及しているというのは裏付けられる。
他にも自然吸気グレードの『ツアラーS』や廉価版のグランデもラインナップされ、トヨタの高剛性ボディ『GOA』を採用しているのだから、この辺も心強いともいえよう。
モータースポーツにおいて100系チェイサーがJTCC、D1への参戦しているが、逆にマークIIによる活躍の場といえば、D1のみであり、そのなかの一人である斉藤大吾選手のマークIIを思い出す方も非常に多いはず。
斉藤選手のマークIIは800馬力オーバー、そして極限まで徹底的な軽量化と高い剛性を施したボディとなっており、その豪快なテールスライドを魅せられたファンも少なからずいるはずだろう。
もちろん、実際のドリフト仕様のマークIIもチェイサー、ローレルと共にサーキットや埠頭でも派手なテールスライドを放っており、この辺もドリフト愛好者から結構愛されてる車種であることは間違いない。
2000年に登場した9代目のJZX110系までマークIIは継続されたが、2004年にそのマークIIの車名は36年の歴史に幕を下ろされ、後続の車種として『マークX』が受け継いでいる。
後釜であるマークXもこの型式で事実上初代であるが、マークIIから継承で10代目の血統をちゃんと引き継いでおり、現在はGRX130系で通産11代目として現在に至っており、マークXもD1グランプリによる参戦をしているが、2017年のSUPER GTのGT300クラスにマークXが登場するという情報も入ってきており、この辺もますます見逃せないだろう。