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懐かしのゲーム作品を語る…第367回『ドラえもん(ハドソン版)』

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新しいPCによる準備期間で間が空きすぎちゃいましたけど、久々の通常運転に戻って生きたいと思います…というわけで新型PCによる復帰による初であり、367作品目は1986年にハドソン(現 コナミ・デジタルエンターテイメント)からFCにリリースされた版権ゲー『ドラえもん』…FCユーザーの間では『白ドラ』の愛称で有名のメジャータイトル作品ですね。

FC黄金期の版権作ゲーで大メジャー作品で、このレビューではLSIゲーム版、初代GB版に続いてのドラえもん作品3作目。
劇場版初期による三部作の一つ『のび太の惑星開拓史』、『のび太の大魔境』、『のび太の海底鬼岩城』の舞台を渡り歩きながら突き進むアクションシューティング作品です。

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操作方式は十字キー+2ボタン方式、十字キーでドラえもんを操作、Bボタンがメインショット発射、Aボタンもメインショット発射になりますが、海底編ではジャンプという扱いになります。

道中、メインショット強化としてショックガン、空気砲、強力うちわがありますが、開拓編のとある地点でゲットできるスモールライト、海底編ではメインショットとなる水圧砲となり、ライフ数拡大の元気キャンディ、連射力向上させる連射ドリンク、1UPどら焼き、ライフ回復のどら焼きが存在します。
敵に触れるとライフ減少(但し、一部の敵に例外アリ)となり、ライフゼロで1ミスとなり、残機ゼロでゲームオーバーですが、タイトル画面で左+スタートでコンティニュー扱いとなり、特定区間からの再開が可能になります。

各エリアの最深部にいるボスを倒すとステージクリア。
全3ステージ構成の1周エンドですが、ステージセレクトコマンドを使ってクリアするとエンディングが見れないというペナルティがあります。

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藤子・F・不二雄作品による家庭用ゲームといえば、以前紹介したバンダイナムコの『オバケのQ太郎 ワンワンパニック(以下 ワンパニ)』がありましたが、あまりにもゲームバランスがメチャクチャで破綻しまくりの粗悪な作品なのに対し、ハドソン版ドラえもんは原作クオリティを大切にしてるという部分が非常に好印象を受けており、なかでも劇場版ドラえもんシリーズは子供のみならず、大人でも幅広い支持を得ており、TVシリーズではあまり見せなかったのび太達の勇敢な姿を観て育った方も多く、特に新しい2000年代のドラえもんに触れているファンなら知られている2006年公開の『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』、2014年に公開の『ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』がこのファミコン作品に登場していたという部分に関してはあまり知らないことでしょう。

ハドソン版ドラえもんは、その劇場版ドラえもんシリーズをクローズアップしてゲーム化させたという部分は当時の版権作ゲームとしては非常にいい材料にして作り上げたといってもいいぐらいで、魔境編ラウンド2以降BGMは名曲と賞賛されてるぐらいです。

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当時のハードを最大限に活かしたアイデアもあり、なかでも2コンのマイク機能を使ったジャイアンの音痴攻撃は最強の破壊兵器で使い方次第ではボスを瞬殺させてしまうのだが、当時のコロコロコミックで攻略記事を読んでた人でないと解りにくいネタでしょう。

ただ難点は山ほどあり、一つはハドソン特有による高難易度と耐久度高めの敵な敵を物量で押してきたり、非常に嫌らしい攻撃を放ってくるという大きなハンデを背負わされてしまうという側面を持っており、デフォルトの純正パッドでは押されてしまう部分もあり、海底編のウミヘビはお守り無しで触れれば即死、大タコも意外にライフをごっそり持っていかれるという部分もあり、ライフをどこまで温存できるかと残機ストックが勝負の鍵になります。

二つ目はRF端子FCやAV端子FC、FC互換機による個別によるハンデで、末期に出てきたAV端子FCはマイク機能がないため、ジャイアンのマイク攻撃が使えなく、さらに互換機は連射機能はあっても、機種によっては激しい攻撃に動きが対応しきれなくなってコントロール不能になって瞬殺させられるという部分もあるので、この辺もかなりウェイトハンデが課せられるのも事実です。

最後は非常にノーヒントで初心者泣かせな部分が多めで、攻略本と攻略サイト無しでは行き詰まるリスクが高いという部分…。

ユーザーマニュアルにて高橋名人のコメントに、

『このゲームは、キミ自身で秘密を解いていくゲームだ。だから、その秘密をひとにおしえてもらったり、逆にひとにおしえてあげたりすることはルール違反だぞ。』

と明記されているが、序盤戦のトカイトカイ星でもワープする場所があまりにも解りづらく、同じ場所へ行ったりきたりして迷子になってしまうため、今のゲーマー視点になれば、理不尽過ぎと捉えてしまいがちで、終盤戦の海底編も二重にダメージを負わされる、場所が非常に把握しにくいため、当時のコロコロコミックや発売された攻略本も既に廃刊し、今は最終的にプレイ経験のあるユーザー本人に聞く、または攻略サイトを利用して進むしかないという最良の道しか残されていない事になりますね。

仮にリメイク版を出すとなれば、プレイヒントや難易度調節による緩和が追加し、クリア比率もグイッと上がるでしょう

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今の子供向けアニメによるゲーム作品は年齢に合わせた難易度やプレイ配慮を兼ねているのに、当時の版権ゲーはメインターゲットは二の次というメインターゲットを完全無視しまくりというモノばかり多かったのですから、これが仇となって『キャラゲー=クソゲー』というレッテルを作り上げてしまいましたね。

話はハドソン版ドラえもんに戻しますが、専門学校時代に寮のファミコンにあり、リレー的にプレイしてクリアを果たした事がありまして、海底鬼岩城編は非常に厳しかったですね。

『大ダコを撃破し、宝箱を開けたらウミヘビにフルボッコ。』というオチは笑うに笑えないオチでしたし、ウミヘビ出現時のBGMもかなりトラウマを引き起こしやすかったが、クリアした時のエンディング画面が、FCのグーニーズのエンディングをまるっきりそっくりでしたからね。(笑)

ただ、現在VCによる配信はかなり難しい方で、タイムマシンの場面はポケモンフラッシュが激しく、購入される際には十分気をつけた方がいいゲームになるので、ドラえもんが好きな今の子供達には注意が必要になる作品になるかと。

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ドラえもんのゲーム作品を改めてチェックしてみると、結構多くのメーカーで出してきましたが、最初に発売されたのがバンダイのアルカディアが最初だったらしく、アルカディア版のドラえもんはアスキー(現 KADOKAWA)のPC雑誌『LOG IN(ログイン)』内の『知らなかったほうが良かった世界』でアルカディアの紹介記事を目にした事がありますけど、スーパーカセットビジョン版とアルカディア版は入手が難しいでしょう。

今のドラえもんゲーはプリクラやラブライブ!のプライスぬいぐるみでリリースしているフリューから3DSソフトとしてラインナップされてるようで、セガトイズのピコも含めるとドラえもんゲーもかなりの数でラインナップしていたんだなと実感させられますね。

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