97作品目、今回は1989年にアイレムソフトウェアから発売されたアクションゲーム『激突四駆バトル』を紹介…90年代のミニ四駆ブームに便乗したゲームです。
操作方式は十字キー+2ボタンで、アクセルとブレーキ、マシンをコントロールしてフィールド内にいるライバルマシンをガンガンと破壊していくという破天荒なレースゲームで、相手からダメージをくらうとライフが減り、ライフがゼロになるとゲームオーバーとなり、全8ステージ構成となります。
田宮模型の人気ホビーであるミニ四駆シリーズ、1990年のミニ四駆ブームはテレビや新聞、雑誌にも取り上げられる程の人気で、タミヤ主催による公式大会はかなり熱気ムンムンだった事を思い出す人も少なくないでしょう。
そんなミニ四駆ブームを便乗して、当時もミニ四駆を題材にした作品がコナミの『レーサーミニ四駆ジャパンカップ』、アイレムの『激突四駆バトル』の2作品があり、コナミ側はボードゲームで、激突四駆バトルはどちらかといえば、ナムコのニューラリーXをライフ制度にし、相手マシンを体当たりで倒すという内容にしたモノですね。
参戦しているマシンも全て、タミヤから実際に発売していたレーサーミニ四駆シリーズのマシンで、なかには初期のミニ四駆漫画『ダッシュ四駆郎』に登場したダッシュ軍団のマシンがそのまま参戦してました。
当時は著作権なんか気にしない時代ではありましたが、現在出していたら、確実にタミヤさんに大激怒されかねないですね…このゲームの内容が内容でNG出される事は必須で、「うちの商品を破壊する内容はダメだ。」と却下されると思います。
ゲームバランス的に非常に面白いのですが、やはり体当たりされた時のリカバリーが意外に難しく、カードレールにぶつかった時のライフの減りが半端ないというのが難点さが目立つ作品で、フィールド内のマシンを規定台数を倒せばクリアーになり、フィールド内の旗を取れば台数を減らす事ができ、一定時間無敵もあるので、そこはフォロー的に悪くないですけど。
このゲームを初めてプレイしたのは、専門学校時代に寮のFCにこのカセットがあり、暇つぶしに遊んでて、「なんかニューラリーXに近いな。」と気にしながらやってましたが、似たり寄ったりの内容で、初代PSのデトラクションダービーをコミカル風にアレンジした作品かなと思いますね。
●FC版 激突四駆バトル プレイ動画
●FC版 激突四駆バトル BGM集