脱・デートカー、コイツの走りは本物!!
『トヨタ ソアラ2.5GTツインターボ』
トヨタの高級パーソナルクーペの代名詞であるソアラは、1980年代から登場し、今回のマキシ5の9月度アップデートにて追加される3代目は1991年に登場した車種だ。
搭載ユニットは、JZX100系チェイサーツアラーVやJZA70系スープラでも採用している2.5リッターの直列6気筒インタークーラー・ツインターボ方式の『1JZ-GTE型』が搭載、最高出力も国内規制ギリギリの280馬力を発生、このモデルでは珍しい5速マニュアルトランスミッションを取り込んでおり、また足回りは前後とも4輪ダブルウィッシュボーン方式だが、旋回時にロールさせないよう作動するアクティブサスペンションを搭載されている。
この車種において、マキシ車種においては珍しいデジタルインジゲーター方式のインパネを採用されている事も有名である。
この3代目の30型ソアラは、先代の角張ったスタイルから一気に丸みの強い流線型のスタイルに変更されており、このモデルを担当したのはアメリカ・カリフォルニア州にあるトヨタのデザインスタジオ『CALTY(キャルティ)』が手掛け、日本市場より海外市場受けを狙ったデザインであり、特に北米では今の日本でも馴染みの強いトヨタの高級車ブランドであるレクサスのSCとして販売展開を行なっていた。
仕様やグレードも幅広く、1JZ-GTEを搭載した2.5リッターのツインターボ仕様の他にも、セルシオでも採用している4リッターV型8気筒の4.0GTも存在し、電子制御方式の4速オートマチックと5速マニュアルミッションがどちらか選べるようになっており、94年のマイナーチェンジでは、80系スープラでも採用されている『2JZ-GTE型』に載せ替えた3.0GTが追加されかなりバリエーションが豊富だったことは確かで、97年にはトヨタの可変バルブタイミング機構『VVT-i』が搭載し、生産終了となった2000年末まで約5万台生産された10年選手でもあった。
チューニングの世界において、ソアラは意外な所で万能選手でもあり、矢田部の最高速アタックでも驚異的な最高速度を樹立したほか、峠や埠頭で横滑りさせるドリフト仕様、モータースポーツの世界ではD1グランプリでも幅広く活躍し、今日に至っているが、当時のTVCMのキャッチコピーである『心、走らせるもの』と呼べる車種も現在はあまり見かけなくなってしまったのも残念であるものの、その継承を後の40系ソアラ…後のレクサス・SC430に受け継がれている事であろう。
●トヨタ・30系ソアラ TVCM
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