145作品目、今回はかなり変化球のアクションゲームタイトーの『フェアリーランドストーリー』を触れてみたいと思います…今から29年前の1985年の画面固定型クションゲーム。
アルファルファ王国に、謎の病で倒れてしまった国王を救うために、主人公の魔法使いトレミーが元凶となっている魔竜ドラコニクスを倒す内容です。
操作方式は4方向レバー+2ボタン方式、魔法とジャンプのみ。
魔法発射は相手をケーキに替えるシステムで、これを利用して敵を倒していきますが、下の段に落とすと一気に倒す事ができ、複数の敵を一気にまとめて倒す事ができます。
フィールド内に最後の1匹残ると、一定時間後にすぐに逃走してラウンドクリアとなりますが、複数残っていると永久パターンのボーンと呼ばれる赤い悪魔が現れ、捕まってしまうと1ミスとなりますが、敵に触れたり、自分の作ったケーキに押し潰されたりしても1ミスで、残機ゼロでゲームオーバーとなりますが、100面意外はコンティニュー可能…全101ラウンドと超長丁場のアクションゲームです。
●AC版 フェアリーランドストーリー プレイ動画 その1
1980年のタイトー作品においては、ややマイナー寄りに近いアクションゲーム。
あの名作バブルボブルより前に出てきた作品なのですが、本当に知ってる人だとコアなタイトーファンで無い限り知らない隠れた名作ですね。
各面に数多くのアイテムが出現するのですが、出てくるのもランダムであるため、思ったようなアイテムも出現しないのですが、その中でも『ミスティカルフェザー』は残りの面数を飛ばして98面へワープができるというレアアイテムがありますが、道中…そう易々と出てきてくれないアイテムであります。
当時のアクションゲームとしてはBGMも非常にキレイなメロディを奏でる作品ですが、実はこのゲーム…意外な所で難易度が高い作品になります。
難易度の高い理由は特に敵の動きが非常に不規則な部分が多い事と、後半面になってくると足場が非常に複雑になってくるわ、さらに敵の頭上を利用して進まないといけない場所もあったりするのですが、突然ジャンプされて激突されてミスになるケースも非常に多いゲームなので、この手の画面固定アクションゲームとしては非常にバランス的に不安定な部分だったりします。
さらに面数が非常に長いため、最終面まで行くとなれば、かなりの技量と各面のパターン構築を上手く作れていないとあっという間に行き詰る結果も多く、自分も最高15面辺りが限界でしたね。
●AC版 フェアリーランドストーリー プレイ動画 その2
しかし、先ほど解説したとおり、フェアリーランドストーリーもそれほどロングランに稼動していなかったためか、翌年にバブルボブル、80末期にはドンドコドンが登場してからフェアリーランドストーリーの名前はあっという間に忘れされてしまった作品になってしまったと思いきや、バブルボブルの続編である『バブルシンフォニー』で、トレミーがサポートキャラとして復活、さらに94年には『スペースインベーダーDX』で、アレンジステージの2面として登場、レインボーアイランドでは無印版はラウンド8、バージョンアップ版のEX版はラウンド2として敵キャラがゲスト参戦するという意外な経歴を持っていますね。
フェアリーランドストーリーも長年、メジャーな家庭用に移植されていなかったのですが、PS2版のタイトーメモリーズ上巻で念願の初移植となり、その後のPSP版のタイトーメモリーズポケットにも収録されていますが、古いハードではMSX版とX68000版のみがありましたが、後者は現在入手が難しいかなと思います。
PS2・PSP版は中古でエターナルヒッツ版がゲットできるので、ちょっとパズル要素の強いアクションが好きな人にはお勧めかなと思います。