●P5第7話『親友ナッツ現る!』
脚本:成田良美 演出:座古明史 作画:爲我井克美 美術:井芹達朗
●あらすじ(朝日放送公式HPより引用)
かれんが加わり、5人のプリキュアが揃った。
みんなで話し合って、のぞみがプリキュアのリーダーに!
また、ドリームコレットからは、ココの友達ののナッツが現れた。待ちに待った瞬間だわ。
でも、出てきたナッツはある理由から、のぞみたちはもちろん、人を信用しないの。
そんな中ギリンマが現れ、プリキュアに襲い掛かってきた。
そしてギリンマはナッツを見て、とんでもない事を口にする…。
みんなで話し合って、のぞみがプリキュアのリーダーに!
また、ドリームコレットからは、ココの友達ののナッツが現れた。待ちに待った瞬間だわ。
でも、出てきたナッツはある理由から、のぞみたちはもちろん、人を信用しないの。
そんな中ギリンマが現れ、プリキュアに襲い掛かってきた。
そしてギリンマはナッツを見て、とんでもない事を口にする…。
★概要 その1
ココの親友であり、同時にココと共に後のパルミエ王国の若き国王となるナッツ初登場エピソード。
今回は成田良美先生が脚本、作画は爲我井克美と劇場版5シリーズスタッフコンビによる担当していており、成田先生による初期のプリキュアシリーズらしい感動且つシリアスな話が見モノといっても過言ではない。
5人が揃い、ピンキーキャッチュによる力でドリームコレットの中に幽閉されていたナッツを復活する事ができたが、登場当初から疑心暗鬼に陥っていた事は当時ご覧になられた方も覚えているはず。
ナッツがなぜ疑心暗鬼になった理由というのは、パルミエ王国の門の前に倒れていた一匹のピンキーを助けた事が悲劇の始まりであり、実はそのピンキーはナイトメアのメンバーであるカワリーノがピンキーに成りすました姿である。
そのナッツの良心を利用してパルミエ王国が滅ぼされ、同時に国民達がナイトメアに拉致されてしまったのだが、ココとナッツはナイトメアの追っ手から逃げ切るのだが、崖に落ちた際にナッツが負傷し、その同時にドリームコレットに封印、さらに55匹のピンキーが飛び去ってしまったという展開は、後の31話にて明かされる事になる。
話は7話本編に戻るが、前半のアバンタイトルシーンにおいて、のぞみを起こそうとしてコージの姿になったのは良かったが、運悪くのぞみの母 恵美にその現場を見られてしまった事を中盤、のぞみが新しい拠点探しの途中で自ら解き明かす。
終盤にてナッツが一人で、部屋の片付けたという場面があるのだが、どこで資金調達してきたのかは不明だが、既に残っていたとなれば部屋の片付けでも数時間終わる事は確か…しかし、3話先の10話のアバンタイトルでまさか空腹で倒れてしまうという展開は誰が予想していただろうか…。
また、7話で初登場したナッツハウスであるが、当初は街外れの一軒家だったのに次の8話で、いきなり市街地に切り替わっていたという謎の設定変更が起きており、どこで切り替わったという部分に関してはプリキュアシリーズ関連の書籍では全く明かされていない。
★戦闘シーン
今回のコワイナーは巨大化したクマのぬいぐるみに鼻部分にコワイナーの仮面を貼り付けたという意外に安上がりなパターンであるが、強さは本物と言ってもいいだろう。
序盤は捕まってしまうのだが、後半で反撃に出てドリームアタックでコワイナーを撃破し勝利する。
倉庫街の倉庫内での戦闘で、プリキュアシリーズにおいては珍しいシチュエーションだが、平成ライダーシリーズやスーパー戦隊、古いところではメタルヒーローシリーズでは定番。
実は戦闘に入る前、かれんが「使ってない小屋がある。」と最初に進めてきたのがこの倉庫…同時にギリンマがパルミエ王国の滅亡した真実をのぞみ達の前で語り明かされ、初めて知った場所もここである。
●登場キャラクター
夢原のぞみ(キュアドリーム)
夏木りん(キュアルージュ)
春日野うらら(キュアレモネード)
秋元こまち(キュアミント)
水無月かれん(キュアアクア)
小々田コージ(ココ)
ブンビーさん(僅か数分のみ…)
ギリンマ(4話ぶりの復帰)
ナッツ(初登場 人間時も同名)
カワリーノ(初登場 ブンビーさんが落ち込んでる時に登場。)
夢原恵美(初登場 のぞみの母…何故か、爲我井さん担当回のみ登場。)
●その他・名場面 1
『日曜朝8時半においての夜這い場面、初登場の母親…唖然。』
前半のアバンタイトルにおいて、最も衝撃的な場面といえばこの場面。
その後、恵美が慌てながら改めてのぞみの部屋に入ると何故かコージの姿が無かったが、既に変身を解除していた。
この時の騒動の話を、りん達に明かす事になる。
●名場面 その2
『コージことココ、ナイトメアのギリンマがが語る、ナッツの過ち…。」
特にこのエピソードにおいて、一番の重要な部分を解き明かしたのがコージ事ココ、ギリンマの2人であるが、その中でもギリンマがナイトメア所属するメンバーからナッツのピンキーを助けた同時に滅亡したという真実を口にするが、実際…ギリンマはパルミエ王国滅亡には関わっていたかは不明だが、パルミエ王国が滅亡したという話を耳にしたとなれば、話を聞いたという部分に止まっている。
なお、実際にパルミエ王国を滅ぼしたのは35話に登場するブラッディ、ハデーニャ、そしてカワリーノの3人という事は高いがメインに指揮をしていたのはカワリーノである事は確かである。
●名場面 その3
『ナイトメア上層部、デスパライアの右腕 カワリーノ初登場。』
スマイルプリキュア!で例えれば、バッドエンド王国のジョーカーと同じポジションにいる人物であるカワリーノだが、同時にやる事はカワリーノの方が一番鬼畜度は高い。
残念ながら、本人による参戦は今回は無いが、この後の中盤戦の23話において黒いコワイナーの仮面を付けたギリンマと共に5陣営と戦う事になる。
●名場面 その4
『「騙す方が悪い!」と怒りの一喝を放つのぞみ。』
「ココとナッツの国を滅ぼしたのはアンタ達でしょ!」と反論するのぞみだが、「騙される方が悪いんだよ!」と聞いて、すぐさまに言い返すドリームことのぞみの一喝はこのエピソードにおいて一番力強い名場面でもあり、この一言がナッツに人を信じるという勇気を与えてくれたと言っても過言ではないと思う。
●その他・設定
『ナッツハウス、移動の謎…。』
この7話で最大の謎がこれ…。
7話で郊外に外れた所に初代ナッツハウスとなる小屋があったのだが、何故か次の8話で市街地に変わったという設定がこれだ。
この辺において、恐らく制作時に突然切り替えたとっても過言ではないが、現在でもその初代ナッツハウスが移動したという秘話がプリキュアシリーズを扱った書籍や雑誌でも残念ながら語れていない。
●その他・設定 その2
『倉庫や一軒家を小さい小屋と見ているかれん。』
このエピソードにおいて更なる迷言を残したかれんであるが、特に「あとはこの近くにうんと小さい物置があるだけなんだけど…」と倉庫街の倉庫の次に教えるシーンがある。
やはり普段から自宅が家の規模が大きいため、そういう風に受け取ってしまってるのも事実と言ってもいいのだが…。
ちなみにP5GG第2話でも、現在のナッツハウスでも同じ事を言っている。
●その他・設定 その3
『秋元こまち最強伝説 こまち、好奇心旺盛だからトカゲを持っても平気伝説』
やはりそのなかで、意外な所で最強伝説が誕生したのがこまちである。
ナッツハウスの掃除中に「可愛い~。」と言って、かれんにトカゲを持って喜ぶシーン。
2話において、「好奇心旺盛と言ってちょうだい。」と言っていたが、この時点で彼女の好奇心は底なしであるという事は確かで、5とP5GG第27話では怪談の話でも異様にテンションが高かったり、P5GG第9話では推理小説の読みすぎであったためか、完全に探偵になりきってしまって、かれんから「時々…こまちが分からなくなる。」と本人の暴走を知ってるぐらいであるが、このトカゲ伝説が彼女の最強伝説の原点といってもいい。
●エンドカード
作画はプリキュアオールスターズシリーズで、過去のプリキュアシリーズの描き方の特徴を知っている青山 充先生による作画でアレンジ版である。
りんとかれんのセル画は前半のアバンタイトルにおいて、お互いに持ってきた花を見てまるで見下すかのように見る場面から…。
これが次のエピソードで、まさかの長期に亘っての『かれ・りん戦争』が勃発する事となる。
●関連エピソード
★スマイルプリキュア!
第7話『どこなの?私達の秘密基地!!』
【共通点】レギュラーメンバーによる活動拠点探し
前回同様であるが、既にひみつ図書館という場所を見つけてたみゆき。
みゆき達がポップからその行き方を教えてもらい、同時にスマプリ陣営の活動拠点として選んだのもこの時である。
相違点として、各メンバーの理想の場所が5陣営よりスケールが大きすぎたという事が5との差別化を図ったといえる。
★ハピネスチャージプリキュア!
第2話『ひめとめぐみの友情!ハピネスチャージプリキュア結成!!』
【共通点】レギュラーメンバーによる活動拠点決定 初期メンバー結成 イケメンキャラ登場
早い段階で活動拠点が決まったのが現行作ハピプリ第2話で、ひめとブルー、リボンが密かに拠点を置いているぴかりヶ丘内にあるブルースカイ王国大使館が、めぐみやひめ、後に加入するゆうこ、いおなもこの拠点で活動する事となる。
活動拠点とイケメンキャラ登場という定理の原点も無印5からの継承である。