●P5第12話『うららのステージを守れ!』
脚本:清水 東 演出:大塚隆史 作画:高橋任治 美術:宮前光春
●あらすじ(朝日放送公式HP引用…)
うららに遊園地の動物ショーの司会の仕事が決まったの。
ところが本番の日、主人公ののウサギ役の人が、病気で急に来れなくなったの。
ウサギ役の人が来なければ、うららのせっかくの仕事がなくなってしまう。
なんとかしたいのぞみは、自分がウサギ役になるといいだしたの。
できるかどうかわからないけれど、やるしかないっ!
そこへギリンマやコワイナーが現れて、のぞみ達に遅いかかってきたの。
客席の子供達は、ショーの一部だと思っていたの信じているから、子供達の前でプリキュアに変身するわけにはいかない・・・
ところが本番の日、主人公ののウサギ役の人が、病気で急に来れなくなったの。
ウサギ役の人が来なければ、うららのせっかくの仕事がなくなってしまう。
なんとかしたいのぞみは、自分がウサギ役になるといいだしたの。
できるかどうかわからないけれど、やるしかないっ!
そこへギリンマやコワイナーが現れて、のぞみ達に遅いかかってきたの。
客席の子供達は、ショーの一部だと思っていたの信じているから、子供達の前でプリキュアに変身するわけにはいかない・・・
★概要
劇中でプリキュアショーをやるというエピソードは、恐らくこのシリーズが初めてで、以後のシリーズでもそれに近いシチュエーションのエピソードは少しあったぐらいだろう。
芸能活動を行なってきてるうらら、今回の仕事のショーのMCは初めての仕事だったらしいのだが、場所は遊園地のステージショーとなればかなり大役を任せられたといえる。
しかし、ショー開催当日…うさ子役のアクターが急病で出演ができないというドタキャンが発生し、仮に公演を中止させてしまうとうららの仕事も水の泡となって消えてしまう。
そこで、のぞみがうさ子の役を代役でやるという自ら申し出るのだが、1話で演劇部を3日で退部させられた経験があったらしく、実際にそののぞみの動きを見てもかなりギクシャクした動きで、さらにすっ転ぶというハプニングも犯し、しかし本番ではこれがかなりウケたというのも良かった事だろう。
そこに現れたギリンマは、ステージの背景の樹をコワイナーとして召喚してのぞみ達を襲ってドリームコレットを奪おうという作戦に出たが、観客らはステージのショーの一つかと思われていたが…。
演出はスマプリの大塚隆史さんが担当していたが、大塚さんは基本的に黄色系プリキュアがかなり好みで、この辺もうらら中心というエピソードでかなり力の入ったエピソードであり、何度観ても飽きのこない展開。
まるで本当にステージのショーを観ているかのような雰囲気を味わえ、脚本も不満度のない作りともいえるし
ちなみに、この遊園地のショーのステージは実際にあった場所で、関東のプリキュアシリーズショーの聖地でもある東京・稲城市のよみうりランドのオープンシアターEASTがモデルであり、下は実際の画像で上は本編で使われたモノを比較するとほぼ一致しており、背後のジェットコースター『バンデット』もちゃんと限りなく再現されている。
なお、このシアターEASTは1983年に作られたステージであったが、周辺が住宅地ができあがったためか、騒音問題があったため2013年5月に閉鎖され、同時にファミリー広場も閉鎖。
晩年はGW繁忙期でのショーやプリキュアオールスターズショーもここで行われた。
★戦闘シーン
今回の戦闘シーンもそのシアターEAST内でのバトルであるが、一般人も逃げ出さないというシチュエーションから見ても、やはりショーの一つなのではと受け取られがちであるため、現在のプリキュアシリーズから観始めた人だと「なんで、一般人は逃げないの?」と誤解を受け取るかもしれないが、鷲尾プロデューサー期のプリキュアシリーズの敵は基本上、プリキュアのみ狙うというシチュエーションが基本であるため、人目に気付かない所でのバトルが基本となっているからだ。
劇中歌が『P5スマイルgogo!』であり、フルコーラスに近くまで使用された他、一部シーンにOPからのセル画流用もある。
★登場キャラクター
夢原のぞみ(キュアドリーム)
夏木りん(キュアルージュ)
春日野うらら(キュアレモネード)
秋元こまち(キュアミント)
水無月かれん(キュアアクア)
ココ
ナッツ
ブンビーさん(今回も僅かの出番)
ギリンマ
増子美香
鷲雄浩太(初登場 うららのプロデューサー且つマネージャー)
★エンドカード
川村さんが担当した13話からのセル画からのアレンジ流用。
左から時計順に…。
かれんのセル画は、中盤シーンの「いいキャプテンじゃない、今野さんって。」とりんと会話する場面から。
こまちのセル画は、前半シーンのハバネロジュースを飲んでいた時にりんを見つめる場面から…。
うららのセル画は中盤にて、ゆうがナッツが喋ったといわれた時に「喋ってないから!」とごまかすシーンから…。
のぞみのセル画は、前半シーンのゆうとあいにお菓子を取られて追いかける場面より…。
最後のりんのセル画は、同じく前半シーンの増子と部員との言い合いになった時に呆れてしまう場面から使われている。
●名場面
『うららの視聴者へのアピール』
ここまで黄色プリキュアキャラで視聴者アピールの多さで、やはりうららしかないがOP前のアバンタイトルから視聴者アピールのうらら。
意外にカメラ視線のシーンが非常に多かったが、やはりここも大塚さんによる演出なのかは不明。
●名場面
『うららのマネージャー 鷲雄さん登場』
うららの芸能活動による縁の下の力持ちであり、最も春日野家のことを知っているマネージャー鷲雄さんが初登場したのもこのエピソード。
お守りまで持ってきたのはいいのだが、何故か安産祈願のお守りまで持ってきた鷲雄さんって一体…。
ちなみに、鷲雄さんの元ネタが無印~P5GGまでプロデューサーを担当していた鷲尾 天プロデューサーがモデル。
●名場面
『のぞみ、驚愕の演劇のスキル…。』
代役のうさ子をやると決め、早速挑んだのぞみ。
しかし…動きがぎこちなく、さらにこけてしまう…リハーサルならまだしも、本番でも同じ事をやらかしてしまうのだが、逆にこれが非常に大ウケ。
ちなみに、よみうりランドでのプリキュアオールスターズショーでもドジな所を見せてくれており、この辺も中のアクターさんがちゃんと理解していると推測できる。
●名場面
『普通の人から見ればショーであるが…』
ギリンマとコワイナーの対決を見て、遊園地の方から再びオファーを依頼したという事を伝えにきた鷲雄さん…。
しかし、彼女達は本気で戦っているので、普通の人だと彼女達の苦労も何も知らない…『知らぬが仏』と言ってもいい。
またこのキッカケで、20話でまさかの歌手デビューという意外なステップアップが繋がっていく事をうらら自身も知らない。
●関連エピソード
★ふたりはプリキュア
第1話『私達が変身!? ありえない!』
【共通点】戦闘の舞台が遊園地
記念すべきプリキュアシリーズ第1作目の第1話…なぎさとほのかが初めてプリキュアとなって戦った場所は夜の遊園地で、相手はダークファイブの幹部の一人であるピーサードとザケンナーだが、一般人による被害はなかった。
★フレッシュプリキュア!
第5話『遊園地でドキドキ!ワクワクデート気分!!』
【共通点】戦闘の舞台は遊園地
梅澤プリキュアで唯一の遊園地での戦闘シーンがあったのは、梅澤プリキュアシリーズ第1作目であるフレプリの5話で、本編も遊園地での物語が展開していた。
このシリーズから敵を見て一般人が逃げ出すというシチュエーションがこのシリーズから取り入れられている。
特にコインで動くパンダの乗物に乗る隼人ことウェスターにも注目。