173作品目、今回はバンダイナムコゲームスの『サイバーサイクルズ』を触れたいと思います…最近SCEのツーリストトロフィーにかなり刺激を受けちゃってるのがバレバレですね。(笑)
公道を舞台にしたバイクレースゲームで、レプリカタイプのバイクとアメリカンタイプバイク、さらに映画AKIRAに登場した未来系タイプのバイクも含めて公道をメインにしたサーキットを突っ走るという内容で、前作のスズカエイトアワーズとは全く方向性が変わっています。
操作方式はスズカエイトアワーズとほぼ変わりはなく、ブレーキとアクセルスロットル、マシンの方向を向けるバイク筐体であり、シフトギアやリアブレーキ、クラッチレバーといった複雑な操作はありません。
制限時間内に規定周回数を走りきればクリアで、制限時間がゼロになるとゲームオーバー。
コースは前作 スズカエイトアワーズ2から採用されたグリーンヒルサーキット、今作初登場の横浜周辺の首都高速道路を舞台にした『ネオヨコハマ・サーキット』の2コースのみ、マシンはアメリカンタイプのWILD HOG、レプリカタイプバイクのNVR750(ホンダのNSRをモデル?)、超伝導モーター搭載の未来系バイクのアンティアスの3タイプで、WILD HOGが上級者向け、アンティアスは初心者向けとなりますが、あるコマンドを入力すると新たなるバイクが追加されます…こちらの関しては後程紹介。
スズカエイトアワーズ2が登場し、2年後の95年に登場したサイバーサイクルズはリッジレーサーシリーズで基本土台となった『スーパーSYSTEM22』を採用しており、さらに走行中でもキャラが喋るわ喋るの賑やかなバイク作品であり、他車にぶつかると「泣かすぞ!」とか「あたしよ、あたし。」、転倒した時なんざ、「うわぁぁぁっ!」、「いった~いっ!」、ライバルが迫ってくると「右だ(左だ)!」とゲーム中にこれでもかといわんばかりにボイス連発というすんげぇゲームでしたが、後の2008年に登場した『弐輪 -NIRIN-』と比べてみると、「意外に力はいっているよな。」と感心させられる部分もあります。
さて、その隠しバイク2種の話が出てきましたが、そのバイクがNVRをベースにした超上級向けバイク。
アクセルオンで豪快にドリドリをかましてしまうわ、パワーがメチャクチャピーキーという暴れ馬的なマシンで、初級向けバイク アンティアスと上級者向けバイク WILDHOGを1回ずつブレーキレバーを握り、最後はNVRで2回握ると乗れるというモノ。
最後のバイクというのが…。
ペンギンがスクーターに乗ってるという超おバカ仕様。
こちらは筐体のプレイ側によって入力が異なっており、1P(赤)と3P(黄色)がWILD HOGで3回→NVRが1回→アンティアスが3回、再びNVRで1回とブレーキレバーを入力すると解禁され、一方の2P(青)と4P(黒)側は、順序は同じですが、WILDHOGとNVRが1回ずつ、アンティアスで5回、そして再びNVRに戻って1回入力完了すると使えます。
(手元にあるサイバーサイクルズのサントラのライナーノーツで確認済み)
まぁ、これを偶然に見たギャラリーは驚くかもしれませんが、かなり真面目な人だと…。
あかね「世界観がちゃうねん!」
と思わず、突っ込みたくなる事はうってつけかなと。
ゲームバランス的にはそこそこいい方ですけど、残念な部分としてはゲーム全体のボリュームが不足気味という部分が拭いきれなかったかなと思います。
特にコースの数も少ないのですが、グリーンヒルとネオヨコハマの難易度と全長が全く異なるのです。
あえて牛丼で例えると、グリーンヒルは食べきりサイズ、ネオヨコハマは特盛といった感じで、中級みたいなコースが作られなかったのがちょっと残念すぎてしまったが、ナムコのバイクゲームはサイバーサイクルズで一旦止まり、その6年後の2001年に国際ロードレース選手権(現 motoGP)を題材にした『GP500』が登場しており、こちらは超大型筐体且つ実際のバイクみたいな走りをしないと走れないというシミュレーター的なモノで、こちらも実際伊勢佐木町のサントロペで遊んだ事があります。
初めてサイバーサイクルズを触れたのは、丁度14年前…今のパロ横須賀がアトランティックシティーというゲーセンでツイン筐体で置いてありまして、電GO!2 3000番台と共に結構やりこんだ思い出がありますが、さらに前回のセガツーのレビューにて紹介した戸塚のダイエーのゲームコーナーにもありまして、こちらはグリーンヒル6周、ネオヨコハマが10周というかなり無茶しまくりの仕様でしたが、特に自分はネオヨコハマはかなり攻めてたので、結構お腹いっぱいいっぱいで遊んだ事があります。
残念ながら家庭用への移植は無く、現在も現存している店も恐らく全滅に近いと思います。
バイク筐体モノは老朽化すると筐体ごとスクラップという悲しい結末がありますから…。
消えてから数年後…秋葉原のとあるショップにて、サイバーサイクルズのサントラをゲットできた時は本当に喜びましたね。
今度、ツーリストトロフィーでかけながらプレイした見ようかなと。
●AC版 サイバーサイクルズ グリーンヒル プレイ動画
使用マシンはアンティアス、コースは前作スズカエイトアワーズ2に登場したすリーンヒルですが、コース景観が大きく変化…海岸通りの一般道に変更されてます。
●AC版 サイバーサイクルズ ネオ横浜 プレイ動画
使用マシンはNVRの2Pカラー、コースが未来の横浜市街地を舞台にしたネオヨコハマ…一番よく遊んだコースはこっちですね。
特にアンティアスとの相性が合うコースで、かなり攻めたんモンです。
前半は首都高速~中華街周辺~再び首都高に入るという構成であるが、こんな横浜になるのは絶対50年後だろうな…多分。
【おまけ】サイバーサイクルズ オリジナルサウンドトラック『Tag and Rag』
ネオヨコハマコースのBGMで、個人的に一番気に入ってるナンバー、これでツーリストトロフィーのニュル北を攻めたいところですな。
ちなみに、このサイバーサイクルズのBGMを手がけたのは、ご存知リッジ初期シリーズのAYAこと佐宗綾子さん、SANDOGこと佐野信義さん、あのMEGATENこと細江慎治さんは不参加であります。