176作品目、今回は1991年にタイトーからリリースしたベルトスクロール型アクションゲーム『ルナーク』を紹介。
コアなタイトーファンなら知っている名作だが、電GO!やバトルギア世代から育ったファンにはあまりピンとこない作品。
ジャングル奥地で、動物達を密漁している犯罪組織を相手にジャングルで保護活動しているレンジャー部隊との壮絶な戦いを繰り広げられる作品です。
操作方式は8方向レバー+2ボタン方式、攻撃とジャンプという構成で敵を殲滅していき、肉弾戦の他にも重火器を使って倒したり、敵が持っている鞭を奪い取って敵を引っ叩いたりと超バイオレンスな展開…。
各エリアのボスを倒すとラウンドクリアーですが、スコア上部のライフがゼロになるとゲームオーバー。
全8ステージ構成1周エンド制です。
89年にカプコンからリリースした『ファイナルファイト』が大ヒットを受けて作ったという印象が強く、そのなかでも動物達を密猟しようとする犯罪組織を胴部保護の担当のレンジャー部隊が容赦ない制裁を加えるという当時のアーケード作品としてはかなり過激なベストスクロール作品でもありますが、PS2のタイトーメモリーズ上巻の初回限定のライナーノーツで確認したところ、実は元々日本向けに作られた作品ではなく、北米向けに作られた作品という事…画面の表現方法もアメコミな要素があるのもこの影響ではないかと思います。
だが、このルナーク…ゲームバランス的に初っ端から殺す気満々という罠が潜んでます。
●AC版 ルナーク プレイ動画
この動画を観ていただければお解りいただけたかと思いますが…。
ザコ敵が大挙で押し寄せてくるという初心者泣かせ。
あのファイナルファイトと天地IIなんざ、後半でこれぐらいくるのは当たり前ですが、最初からこの数で来られちゃ、流石に対処できない部分が強く、あっという間に囲まれては敵にフルボッコされてゲームオーバーになるケースも日常茶番事…何度も言うように元々、海外向けに作られた作品なので、海外ではコンティニューをしてでもプレイするという視野に入れている部分がありますからね。
このゲームの存在は、今無きアーケードゲーム専門誌であるゲーメストの継承であるエンターブレインの月刊アルカディアにて、そのプレイした投稿者の読者欄の記事に目に止まり、これを見て「おいおい…そんなゲーム、ホントにあるんかいな?」と笑っていたのですが、その現実がPS2版のタイトーメモリーズ上巻に収録されてまして、早速プレイしたところ…。
おい、待て…大挙で来んな。(笑)
と、大爆笑…そして1面ボスに到達した時は既に虫の息で、一体何回攻撃を与えたらやられるのかと分からずじまいで、1面ボスでフルボッコされて呆気無く終了にされちゃいました。
現在もPS2版のタイトーメモリーズ上巻で収録されていますが、二人同時プレイでも絶対太刀打ちできるというレベルとは言い切れないので、チャレンジ旺盛のある方にお勧めかなと思います…。
てまぁ、スタート直後からキャリアウーマンな姉ちゃんがロケットランチャーをブッ放つ光景にはメチャ吹きました…あの姉ちゃん、意外に力があるなと。