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懐かしのゲーム作品を語る…第181回『マジェスティック・トゥエルブ(MJ-12) スペースインベーダーPART 4』

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181作品目、今回もタイトーメモリーズ収録作品…今回は1990年に登場したスペースインベーダーシリーズの4作目『マジェスティック・トゥエルブ スペースインベーダーパート4(以下MJ-12)』を触れてみたいと思います…意外に知らない人も多いかなと。
 
世界各地で謎の怪事件が発生し、日本の政府が極秘でマジェスティック・トゥエルブを発足して謎の異星人軍団と戦いを挑むという内容の作品です…。
 
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操作方式は横2方向レバー+2ボタン方式、メインショット発射とサブウェポン発射という構成になっており、サブウェポン使用時には画面下部中央にあるウェポンゲージが表示され、ゲージが無くなるまでの間は使用可能というシステムを実装されています。
ウェポンゲージの左右は、プレイヤーのシールドゲージ…いわゆるライフという形になりまして、敵の攻撃を受けると1つ減り、ゼロの状態で1ミス、残機ゼロでゲームオーバー。
 
また、前作のリターン・オブ・インベーダーまでは、インベーダーが最下部まで降りてくると残機有無問わずに強制ゲームオーバーという処置が取られていましたが、MJ-12は普通にミスとなった同時に、再びインベーダーが最上段へ戻って仕切りなおしになるという処置に変更となりました。
 
全16ステージ中、11ステージ構成…途中のボス戦とボーナス面もカウントに入ります。
 
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1978年に登場したスペースインベーダーシリーズの90年代最初ともいえる作品…80年代にリターン・オブ・インベーダーで3作目という形で、その後継作となった今作は各ステージでの分岐制や残機+ライフ制の導入、アイテムの強化といかにも進化を遂げたという形で登場しており、また画面構成も前作、前々作以上に大きな変化も大きな魅力の一つともいえます。
 
アイテムは…巨大な蝶が現れ、敵を止めるタイムストップ、ロックオンレーザーで殲滅するデストロイビーム、一直線上に貫通させるバスターレーザー、画面全体に火炎弾を撒き散らすファイアーフラワー、オーロラ状のレーザーで最下段のインベーダーを殲滅するハイパーレーザー、トーチカのアーム、シールド回復、メインショット連射力アップとかなりサポート面も強くなち、同時に敵のパターンもこれまで以上にバラエティ的になり、分裂するタイプや回転するタイプ、左右別々に動くタイプと様々となり、このシリーズから初のボス戦が投入されてまして、前作との差別化しているのは確かでしょう。
 
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特にボーナスステージがキャトルミューティレーションという構成で、牛を守り抜きながらUFOを撃ち落すというかなり濃い部分を突いてきたなという部分も強く残りますね…。
 
UFOに拉致された牛を救出すると10倍ボーナスが入りますが、誤って牛を誤射すると泣き声の同時に『OUCH!』と出る演出は爆笑だが、救出した時に…。
 
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あかね「あの高さから落ちたら、牛が死んでしまうやろ~!」
 
と、ツッこんでもいいぐらいですね。
 
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この画像の最終面手前のボーナス面がこれまた結構カッコイイのですが、残念ながらPS2のタイトーメモリーズには収録されておらずという悲しいオチ。
これは内部の基板設定で切り替える事ができたらしく、PS2版は元のデフォルトのキャトルミューティレーションのままエミュレート移植したと考えられます。
 
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しかし、ゲームバランス的にはお世辞に言えない部分が強く、前作リターンでは二連射がデフォルトだったのに、MJ-12では単発に戻されてしまい、序盤ならまだしも中盤の3面以降でミスをかますと圧倒的に敵に押されてしまって残機をボロボロと失ってしまうという部分が強く、特に5面になると動きがかなり嫌らしくなってきて、一人プレイでもかなり苦戦を強いられてしまうケースも少なくありません。
 
ラスト手前の7面は特に凶悪的な攻撃のラッシュ、ギリギリの位置にあるため、成す術も無くやられてしまうという部分も非常に強く印象付けられてしまうのもデメリット…。
さらにアイテムもランダムであるため、序盤で連射アイテムやシールドで強化できていないと本当に太刀打ちもできないですし、さらに連射できる状態で敵弾を触れると連射能力が落ちてしまうという部分も納得できないオチも…。
 
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実はこのタイトーメモリーズ上巻の初回限定で同封されたライナーノーツで、開発秘話が残されており、当初スペースインベーダーの新作を作ると上司に相談を持ちかけたところ、「そんな売れるわけ無いだろ。」とダメ出しを喰らったらしく、その改良を加えてロケテストでは「なかなかいい評判だった。」と納得したんだそうですが、実際に遊んでみると後半のリカバリーの悪さが仇になってる部分が強く、前者の言ってる事は正しかったのではと思いますね。
 
ちなみに、海外では『スーパースペースインベーダー'91』としてリリースされており、こちらは1面から順に進んでいくという指向になっています…データイーストの『ウルフファング 空牙2001』の海外版みたいな構成です。
 
その後、94年には初代インベーダーのオリジナルさをそのまま再現し、アップライトやセロファン仕様、カラー、モノクロ、タイトーキャラに差し替えたアレンジバージョン、対戦モードも実装した『スペースインベーダー ジ・オリジナルゲーム』、コナミのパロディウスの影響を受けて作ったパロディ作『あっかんべぇだー』も作られましたが、あっかんべぇだぁーはあまりにも稼動数が少なかったため、完全にマイナー作品へ成り下がってしまったのは無理も無いと。
 
自分も何回かプレイしたえいますが、やはり5面が最大の壁でしょうかね…連射とシールド回復がないとかなり劣勢になってしまうケースも非常に多かったです。
ラストボスもコンティニューの回数次第で変化するのですが、ボス戦でコンティニューすると再びボスが回復した状態から乗りスタートであるため、これも非常に不親切さが出てる部分も…。
 
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他機種においては、国内ではPS2のタイトーメモリーズ上巻、PSPのスペースインベーダーポケットで登場しており、海外ではスーパーファミコン版も発売されていたんだそうですが、国内で唯一…MJ-12が遊べるのはこの二機種のみで、価格も千円程度で購入できるので、興味がある方は遊んでみるといいかもしれません。
 
●AC版 マジェスティック・トゥエルブ プレイ動画
7面ボス先手前でリタイア…もう、これだけでもかなりバランスの悪さが目に見えてます。

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