183作品目、今回は1989年にシステムソフト・アルファからPC98にリリースされたフライトシミュレーター『エアーコンバット 遊撃王II』を紹介したいと思います…あの大戦略で有名のゲームメーカーが作ったフライトシューティング。
架空の戦闘機『F-04C MI-C.A.D.O.(Multi purpose Intercepter-Computer Assisted Direct Operation)』を操り、謎の敵と戦っていくという内容です。
操作方式はキーボードでの操作で、テンキーの2が上昇、8が下降、4と6がラダー操作、7と9が旋回、リターン(エンター)がミサイル発射、スペースキーがレールガン発射という構成になります。
各面のミッションをクリアすると、次のミッションへ進む事ができ、他にも各国の世界を舞台に戦うフライトモードがあります。
ミッションモードは全部で21ミッション(?)、1周エンド構成となります。
期待が被弾して墜落してもゲームオーバーという懸念は無く、再び任務に出撃できます。
システムソフト・アルファと聞けば、あの人気戦略シミュレーションゲーム『大戦略』シリーズやファンタジーの世界をモデルにしたシミュレーション『マスター・オブ・モンスターズ』で世に送り出してきたメーカーでもあり、特にこのエアーコンバット遊撃王IIは、1985年に登場した『立体版 遊撃王3D』という作品の続編という形で登場した作品で、赤と青のセロファンで貼られたステレオグラスメガネを付けてプレイするという初期の3D作品でもありました。
遊撃王IIは、既に当時のPC98の画質も向上し始めた頃であるため、初代と比べてみると大分進化をしてるという事は間違いないでしょう。
現在のナムコからリリースしている『エースコンバット』シリーズと比べてしまうと、やはり見劣りする部分もありますが、当時はこれでも結構面白かったほうでしたし、1ミッションで約20分ぐらいかかったかなと思います。
特に夜のミッションになると、当時のPC98の画質的にお世辞とはいえなかったため、サポート機能として画面上をワイヤーフレーム化にするワイヤードスキャンシステムという機能があったので、これで難なくクリアを果たしましたね。
自機のF-04を見てると、あのデータイーストからリリースした縦STG『空牙(くうが)』のセイレーンに少し似ている感じが…空牙は丁度同年期に稼動し始めたSTGでしたけど、この辺はやはり偶然じゃないかなと思いますね。
この手の実際の前進翼タイプの戦闘機といえば、ノースロップ・グラマン社のX-29という実験機がありましたが、さらによく見るとX-29とF-16を足して割ったような感じが強いです。
ゲームバランス的に最初からデキも良かったですし、後半面からバランス崩壊させるようなパターンも無かったので、結構楽しかった作品だったりします。
元々、遊撃王IIは親父のPC98の所有ソフトだったのですが、その後に遊ばなくなってしまいまして、その後に私が結構遊んでましたが、この時の自分が使用しているPC98も既に当時では最速ともいえる486を載せ替えたばかりなので、かなりプレイ時間的に大幅削減して進みました。
286だったら、間違いなくかなり時間食っていた。
他機種での移植では、X68K版にも発売されていたそうですが、残念ながら良作とも既に廃盤になってますし、復刻版も無いのでご注意を…。