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懐かしのゲーム作品を語る…第184回『WECル・マン24』

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184作品目、今回は1986年にコナミ・デジタルエンターテイメントによる販売、コアランド開発の『WEC ル・マン24』を語りたいと思います…。
 
意外に知られていないようで一部知られている準マイナー作品です。
 
フランス・サルテサーキットで毎年夏に行われる『ル・マン24時間耐久レース』を題材にしたレースゲーです。
 
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操作方式はハンドル&アクセル&ブレーキ、2速マニュアルを駆使しながらサルテ・サーキットを走り抜き、制限時間内に規定周回数である5周走り抜ければクリアとなりますが、制限時間がゼロになると文字通りゲームオーバー、コンティニューシステムはありません。
 
PS2のグランツーリスモ4で意外に知られているサルテ・サーキットであるが、初めてル・マン24時間耐久レースという題材を初めて起用したのが、レースゲームにおいて実績の少ないコナミが手がけた作品ですが、実はこの作品…コナミが開発したのではなく、バンダイグループのバンプレストの前身であるコアランドが手掛けたという意外なメーカーでの開発という変則的なゲームで、過去にコアランドといえば、データイースト名義で販売した怪作ゲーム『のぼらんか』という作品もコアランドが手掛けて事もあるメーカーでした。
 
●AC版 WEC ル・マン24 プレイ動画
このWECル・マンの筐体も非常に様変わりした仕様であり、スーパーに置いてある100円遊具を小さな画面を取っ付けたという小型タイプの筐体で、コーナーを曲がる度に筐体が回るというまるでいい年こいた大人が小型のコイン遊具で遊んでるみたいな感じで、自分も今亡き横浜ドリームランドの地下のボーリング場にあったゲームコーナーで遊んだ事があり、
 
その隣に以前紹介したコナミのホットチェイスも同じ筐体に入ってました。
 
ゲームの全体バランス的にみると、あのホットチェイスと比較するとWECの方がマシなレベルに見えますが、今のレースゲームみたいに順位やラップタイム的にみると、やや中途半端且ついい加減さが見えてしまってるのも無理も無いかなと思います。
 
そのタイプの筐体ではなく、普通の筐体であったら少し評価は取れていたかもしれません。
恐らく、セガのアウトランやアフターバーナーに対抗したいという部分も受け取れますが、どうしても100円遊具みたいな筐体と受け取られてしまうのも無理も無い話かなと…コナミも今のビーマニシリーズの筐体での技術力があったら多分人気は出ていたかもしれませんね。
 
元々、コナミはレースゲーム自体得意ではないメーカーである事は確かですから、この辺もどうしてもナムコやセガみたいにこだわりの強い部分が尖ってみえていないというのも無理も無い話ですから…。
 
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現在において、この作品の筐体を見つけるのは非常に困難な作品で、同時にバーチャルコンソールや他機種での移植は行っていないため、非常にレア中のレアにあたる作品になりますし、普通のエミュ筐体にも入っていないので非常に見つけるのも困難な作品になるかなと思います。
 
初プレイ時は、約3周ぐらい進んで時間切れで終わったのですが、あの遊具みたいな筐体はある意味で羞恥プレイに近かったですね…後に95年にセガから登場した『LE MANS 24』はまだいい方でしたけど、あっちもゲームバランス的にいうと…まりお世辞に良いとはいえなかったレベルでしたからね。
 
セガのLE MANS 24は後の機会で話したいと思います。

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